平成28年度入学生から,2年次で国際社会コース,米英コースの所属した学生で,英語による授業のみの履修で卒業が可能な英語プログラムを開設した。令和4年度入学生からカリキュラムを改編し,コース制からプログラム制に移行し,3系10プログラム(「国際社会・国際協力系」に「国際政治/同E」「国際経済/同E」の4プログラム,「地域研究系」に「英語圏研究/同E」「ヨーロッパ圏研究」「アジア・日本研究」の4プログラム,「インクルーシブ社会構築系」に「グローバルDEI」「日本語教育」の2プログラム)を設置した。このうち,Eと付くのが英語による授業のみで卒業可能な英語プログラムである。
学部・研究科等ごとの目的
国際社会と⽇本社会に関する基礎知識を修得し,諸地域の実態を踏まえた国際関係のマクロ的理解及び個々の地域に関する実践的知識を修得する専⾨教育を展開する。仕事で使える英語と⽇本語教育のための⽇本語を含む各地域の⾔語の⾼いレベルでの修得を⽬指す教育を⾏い,21世紀のグローバル化が進んだ社会の本質を理解し,異⽂化を持つ他者とのしなやかな共⽣を可能とする⼈材を養成することを⽬的とする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
【国際学類】
国際学類は,実践的な英語などの語学力を活用して,将来,外務・対外援助機関や国際機関で働きたい人,海外の NPO,NGO で経験を積みたい人,多国籍企業で力を試したい人,外国人に日本語・日本事情を教えたい人,国内での国際交流活動に携わりたい人などに必要な,多民族・多宗教・多文化共生社会を生き抜く強靭な知性と深い共感力,国際的な場におけるコミュニケーションに必要な外国語運用能力,具体的な問題提起と解決立案を行うセンスを養うことを教育目標とします。
国際学類には国際関係・国際協力系,地域研究系,インクルーシブ社会構築系という3つの系に大別される複数のプログラムがあり,そのうちのいくつかは英語のみで卒業できます。
求める人材
・多文化や多民族,及び国際社会における諸問題に積極的な興味を持つ人
・自国文化のアイデンティティを常に問い続ける,探究心あふれる人
・英語をはじめとする国際的に重要な外国語の実践的な運用能力を高めるために,努力を惜しまない人
・探究心とコミュニケーション能力を用いて,諸問題を粘り強く話し合い,国際的な場で相互理解と交渉妥結に達しようとする人
・将来,国際的な場での活動への従事を目指す人
・外国人に対する日本語教師を目指す人
選抜の基本方針
■一般選抜
基礎学力に加え,国語・英語の学力と数学の学力又は総合的な課題(総合問題)の理解力・論理的思考力・表現力等を重視します。なお,大学入学共通テストの「英語」については, 4 技能をみる所定の英語外部試験のスコアを提出することができます。
■KUGS特別入試(総合型選抜)
第 1 次選考では,4 技能をみる所定の英語外部試験のスコア及び調査書,志願理由書,活動報告書,高大接続プログラム提出課題等の書類を総合的に審査します。第2次選考では口述試験を行います。口述試験では,論理的な思考や国際コミュニケーション能力,国際問題への関心などを中心に総合的に判定します。なお,調査書,志願理由書,活動報告書,高大接続プログラム提出課題等も口述試験の際の参考とします。。
■超然特別入試(A-lympiad選抜,超然文学選抜)
出願資格及び出願要件を満たした上で,自主的に課題を発⾒し解決する意欲を有し,国際交流に必要な表現力と英語を中心とした外国語コミュニケーション能力を修得して世界に向けて活躍する熱意を有する人を求めます。
口述試験(プレゼンテーションを含む)では,論理的な思考や国際コミュニケーション能力,国際問題への関心などを中心に総合的に判定します。なお,調査書,志願理由書,活動報告書等も口述試験(プレゼンテーションを含む)の際の参考とします。
■帰国生徒選抜
第1次選考では,4技能をみる所定の英語外部試験のスコア及び成績証明書(調査書),推薦書,志願理由書の書類を総合的に審査します。最終選考では口述試験を行います。口述試験では,論理的な思考や国際コミュニケーション能力,国際問題への関心などを中心に総合的に判定します。なお,調査書, 推薦書,志願理由書も口述試験の際の参考とします。
■国際バカロレア入試
出願資格を満たした上で,自主的に課題を発⾒し解決する意欲を有し,国際交流に必要な表現力と英語を中心とした外国語コミュニケーション能力を修得して世界に向けて活躍する熱意を有する人を求めます。
口述試験では,論理的な思考や国際コミュニケーション能力,国際問題への関心などを中心に総合的に判定します。なお,志願理由書も口述試験の際の参考とします。
■私費外国人留学生入試
パターンAでは英語及び日本語の文章を読ませ,それに関する問いに日本語で答えさせます。これによって,英語の知識とともに,社会・文化についての知識や論理的思考力及び日本語能力を総合的に評価します。また,口述試験では,基礎知識や日本語によるコミュニケーション能力,勉学意欲を十分に有しているかを判断し,日本留学試験の成績や所定の英語外部試験のスコアと合わせて,総合的に判定します。パターンBでは英語による文章を読ませ,それに関する問いに英語で答えさせます。これによって,社会・文化についての知識や論理的思考力及び英語能力を総合的に評価します。また,口述試験では,基礎知識や英語によるコミュニケーション能力,勉学意欲を十分に有しているかを判断し,日本留学試験の成績や所定の英語外部試験のスコアと合わせて,総合的に判断します。
入学までに身につけて欲しい教科・科目等
国際学類では,グローバル化する世界を多様な観点から理解し,異文化との〈しなやかな共生〉を実現することのできる真の国際人を送り
出すことを目指しています。この目的の実現のために,本学入学前に「英語」や「政治・経済」,「世界史」,「地理」などの学習に積極的に取り組み,これらの教科の知識を十分に獲得しておくことを望みます。また真の国際人として活躍するためには,自国の歴史・文化についての教養も不可欠です。そこで志願者には,日本理解の基礎として「日本語」(国語)及び「日本史」の学習を強く推奨します。「日本語」での読み・書き・話すことの能力は,大学で高度な知的訓練を受けるにあたり絶対必要な条件です。ただし,私費外国人留学生入試志願者で,英語による履修プログラムを希望する場合は,日本語能力を必要としません。国内外において外国の人々と,積極的にコミュニケートする意欲をもつことも望みます。入学後の研究テーマによっては,これらに加えてグローバル・イシューに関係する様々な教科を学ぶ必要があります。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
【学類のCP】
1.国際学類のカリキュラムは、コアとなる必修科目(研究演習・卒論)・専門基礎科目群と、プログラムごとに選択必修を指定できる各種専門科目群によって構成される。それらに加えて、多彩な専門科目を自由選択でき、プログラムも主・副2つ以上取ることが可能で、学生の興味・問題関心に合わせた多様で柔軟な学びができる。
2.学びの中心に少人数でおこなう演習を置き、課題探求型の自己学習を指導する。また、現在の国際社会に必要な外国語の運用能力を培うための専門科目(E科目や言語コミュニケーション科目)を充実させるとともに、異なる価値観に接することを奨励し、留学や異文化体験などを単位認定する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
国際社会への洞察力を持ち、異文化との〈しなやかな共生〉を実現できる真の国際人を育成することを目的とし、外国・異文化への関心と探求心、コミュニケーション能力を持ち、将来、多種多様な国際的業務で活躍できる人材を育てる。各プログラムのディプロマ・ポリシーで掲げた人材養成目標に到達した者に学士(国際学)の学位を授与する。