大学院生としての研究規範やグローバルな視野を身に着けるため,2022年度より金沢大学グローバルスタンダード(KUGS)に基づく大学院GS科目を1科目1単位を必履修としました.教職実践研究科では「社会の担い手としてのしてのヴィジョン探究」1単位を提供しており,「研究者倫理」や他研究科が提供している科目も選択できる体制をとり,学習者の主体的履修を奨励しています。
学部・研究科等ごとの目的
2016年4月に発足した,高度な実践力を備えた教員を養成するための専門職大学院です。
新たな学びをデザインし実践できる授業力に優れた教員を育成する「学習デザインコース」と,学校の組織運営に優れた指導力を発揮できる中核教員を育成する「学校マネジメントコース」があります。
現職教員と学士課程卒の教員志望者が共同して学ぶと同時に,研究者教員と実務家教員がすべての授業や研究指導において共同で担当し,多様な視点から学習・研究を推進します。また,県教育委員会などと連携し,1年間に及ぶ学校実習など,理論と実践を往還させながら,教育課題に的確・創造的に対処する力を備えた教員を養成します。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
教職実践研究科教職実践高度化専攻は,子ども一人ひとりの主体的で創造的な学びを実現することをめざして,多様な現代の教育課題に協働で取り組むことのできる,高度な専門的知識と実践的指導力をもつ教育の高度専門職業人の養成を目的としています。
入学者の選抜にあたっては,以下の要素を備えた人を求めます。
○ 教員免許状を有し,学校教育に関する専門的知識を学ぶ基礎となる能力を持つ
○ 探究的な学習指導や学校管理運営に関する研究及び専門的力量の向上について,積極的に取り組む意欲を有する
○ これからの共生社会と学校とのあり方に関心を示し,様々な人と協働して教育課題の解決に取り組む態度を有する
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
5領域から成る「共通科目」及び各コース独自の専門性を追求した「コース科目」を基盤としながら,「学校実習科目」で学校での実習参画を拡大・深化させ,「総合科目」において全体的な理論と実践の往還を図ります。
・共通科目では,教育の各領域における本質的な理論と実践を学ぶとともに,最新の教育課題についても取り上げます。
・コース科目では,それぞれのコースに応じ,基礎理論とその発展及び事例検討などを行います。
・1年次の学校実習は,全学校種の教育課程を有する本学附属学校園で行います。2年次の学校実習は,現職教員学生の所属する連携協力校において行います。
・総合科目は専任教員全員が共同で担当し,多様な視点から理論と実践を往還させます。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
本研究科を修了すると「教職修士(専門職)」が授与されます。本研究科の到達目標はつぎの通りです。
学校教育に関する高度の学識及び実践力・応用力を身につける。
a)歴史的社会的な背景を踏まえて,教育の現状を多面的多角的に把握したうえで,将来に向けて現在必要とされる教育のあり方を考えることができる。
b)教育内容とその教育方法に関する高度な専門的知見を有し,グローバルな視野をもちつつ,地域や家庭と緊密な連携を取ることができる。
学習者の主体的・能動的な学習をデザイン・支援できる能力を身につける。
子どもたちの個性に応じた学習支援に配慮しながら,子どもたちが主体的・協働的・創造的に学ぶ授業をデザインし,実践することができる。
教育の専門家として自ら学び続ける力を身につける。
自らの学習を継続的に評価し方向づけながら,様々な教育課題に対し的確・創造的に対処することができる。