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工学部

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

◆教育研究上の目的
 人類の利益と安全に貢献できる有能な人材の育成を図るとともに、先導的、創造的研究に基づく工学における知の発信基地として、我が国と兵庫県の技術と文化の発展に寄与します。そこで本学部では、高い倫理観の育成と異文化理解の深化、グローバル・コミュニケーション能力の向上を目指した教育を行うとともに、工学専門基礎教育と高度な研究指導により、国際的に通用する資質と能力を兼ね備えた専門技術者・研究者を育成することを目標とし、次のとおり電気電子情報工学科、機械・材料工学科、応用化学工学科毎に特色ある教育を推進します。
【電気電子情報工学科】
 高度情報化社会の中枢をなすエネルギー、エレクトロニクス、コンピュータ等の電気・電子・情報分野の幅広い基礎知識と先端専門知識を習得させるとともに、これらの知識を活かして先導的・創造的研究を遂行できる能力を持った視野の広い技術者・研究者を育成します。
【機械・材料工学科】
 機械工学と材料工学の専門分野を融合した教育体系により次世代のニーズに対応できる幅広い知識を修得させるとともに、課題を発見し解決していく能力を備え、環境にも配慮したものづくりができる豊かな感性と柔軟な思考力を持った技術者・研究者を育成します。
【応用化学工学科】
 生命、情報、医療、医薬、宇宙、エネルギーなどすべての分野に関わる化学物質、およびそれらの化学工学プロセスにおける、広範な“化学”に関する基礎・専門知識を習熟させ、創造性・独創性・国際性豊かな総合的で柔軟な思考力を有した技術者・研究者を育成します。

◆育成する人材像
 本学部は、「ものづくり」に主眼を置いた教育・研究を通して、真に人類の利益と安全に貢献できる有能な人材の育成を図るとともに、先導的、創造的研究に基づく工学知の発信基地として我が国と兵庫県の文化の向上と産業の発展に寄与します。
 高い倫理観の育成と異文化理解の深化、グローバルコミュニケーション能力の向上を目指した教育に加えて、徹底した工学専門基礎教育の上に高度な専門教育と研究指導を行い、国際的に通用する資質と能力を兼ね備えた専門技術者・研究者の育成をめざします。

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入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

◆求める学生像
 工学部の理念および教育目標に賛同し、それらに向かって努力する意欲のある学生を求める。

◆アドミッションポリシー
1.目標に向かって努力する向上心と積極性を有する人
2.工学や科学技術を身近に感じ「ものづくり」に興味を有する人
3.数学および理科(物理および化学)に関して工学教育を修得するに十分な学力を有するとともに、外国語、国語、社会などに関しても基礎的学力を有する人
4.工学科目に関心を持ち、工学科目の修得に意欲のある人
5.国内外の諸課題に関心があり、課題を解決する行動力と思考力を有する人

≪入学者選抜の基本方針≫
1.一般選抜
 前期日程、後期日程ともに大学入学共通テストを課す。このことによって、高等学校での学習の達成度をみるとともに、大学での学習に必要な基礎学力を持っているかを判断する。また、個別学力検査は、前期日程では英語、数学、物理、化学の試験、後期日程は物理、化学の試験を行い、工学教育を修得するに十分な学力を有しているかをみる。
2.学校推薦型選抜
 高等学校が学業成績、勉学態度と意欲の面からみて本学で学ぶ能力を有すると認めた人物に対して行う。普通科・理数科等の生徒と工業科等の生徒を対象にした入試と、女子学生を対象にした入試がある。
 普通科・理数科等、工業科等の生徒に対する入試は大学入学共通テストを課し、1次選考では書類審査(調査書、学校長の推薦書)と大学入学共通テストの成績を総合して高等学校での学習の達成度をみるとともに、本学での学習に必要な基礎学力を持っているかを判断する。2次選考では面接を実施し、工学や科学技術を身近に感じ「ものづくり」に興味があるか、工学科目の修得に意欲ならびに学習水準を満たすかどうかをみる。
 女子学生に対する入試は、書類審査(調査書、学校長の推薦書及び志望理由書)及び適性検査、小論文を実施し、高等学校での学習の達成度をみるとともに、本学での学習に必要な基礎学力を持っているかを判断する。面接では工学や科学技術を身近に感じ「ものづくり」に興味があるか、工学科目に関心を持ち、工学科目の修得に意欲ならびに学習水準を満たすかどうかをみる。
3.外国人留学生特別選抜
 日本国籍を有しない者で「日本留学試験」を受験した人を対象に、日本語(小論文)、英語、数学の筆記試験と面接を行い、工学部で勉学できる学力と日本語能力を持っているか、工学の知識と技術を広く修得することに意欲のある者かをみる。
4.帰国生特別選抜
 日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を有する者で、2年以上外国で学んだ人を対象に、日本語(小論文)、英語、数学の筆記試験と面接を行い、工学部で勉学できる学力を持っているか、工学の知識と技術を広く修得することに意欲のある者かをみる。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

◆工学部の教育理念および教育目標に基づき、以下の教育を展開し教育理念・教育目標の達成を目指す。
1.全学共通教育および工学倫理教育などにより、高い倫理観と異文化理解力を身に付けさせるとともに、これらの継続が重要であることを認識させる。
2.全学共通教育のグローバル化時代のアカデミックスキル科目および各学科の技術英語教育により、グローバルコミュニケーション能力について基礎的能力を身に付させるとともに継続的な向上が重要であることを認識させる。
3.各学科の専門基礎科目により、工学専門基礎知識を身に付させる。
4.各学科の専門教育科目により、高度な工学専門知識を身に付けさせる。
5.各学科の専門基礎科目および専門教育科目により、工学専門知識の継続的な習得が重要であることを認識させる。
6.各学科の実験・実習・演習科目および卒業研究により、工学専門知識を応用し技術課題を解決でき、研究開発を遂行できる能力を身に付けさせる。
以上に加えて、各コースごとに以下の能力を身に付けていることを必要とする。
学修の成果の評価については、試験、レポート、参加度、発表内容、実技等により、学修目標に即して多面的な方法で行う。

◆専門教育は、電気電子情報工学科(電気工学コース、電子情報工学コース)、機械・材料工学科(機械工学コース、材料工学コース)、応用化学工学科(応用化学コース、化学工学コース)に分かれて行う。なお、各学科・コースのカリキュラムの特色は以下の通りである。

【電気電子情報工学科 電気工学コース】
1年次には、主に「専門基礎科目」の「選択Ⅰ」で数学と物理を主とする自然科学科目、および電気電子情報工学科共通の「専門教育科目」の必修科目を開講している。2年次には、引続き数学、物理科目とともに、「選択Ⅱ」として工学関連科目を開講している。また、学科共通の実験・実習・演習を主とした「専門教育科目」の「必修」を開講するとともに、学科共通の「専門教育科目」の「選択Ⅲ」を開講している。3年次には、主に「専門教育科目」の「選択Ⅳ」として、より専門性の高い電気工学コースの専門科目を開講している。1年次~3年次に渡り、実験・実習・演習科目を充実させている。特に、専門教育科目については演習科目を並行して開講し応用力を強化している。4年次には、主に卒業研究を実施しているほか、設計や関連法令などの科目を開講し、知識や技術をより実践的なものとして身に付けて、応用力を涵養している。また、2年次までのカリキュラムは学科共通としており、さらに3年次の「専門教育科目」も実験科目以外の多くは電子情報工学コースと共通化を図っており、より広い電気電子情報工学の知識と技術、より高度な専門性を兼ね備えた教育を実施している。

【電気電子情報工学科 電子情報工学コース】
1年次には、主に「専門基礎科目」の「選択Ⅰ」で数学と物理を主とする自然科学科目、および電気電子情報工学科共通の「専門教育科目」の必修科目を開講している。2年次には、引続き数学、物理科目とともに、「選択Ⅱ」として工学関連科目を開講している。また、学科共通の実験・実習・演習を主とした「専門教育科目」の「必修」を開講するとともに、学科共通の「専門教育科目」の「選択Ⅲ」を開講している。3年次には、主に「専門教育科目」の「選択Ⅳ」として、より専門性の高い電子情報工学コースの専門科目を開講している。1年次~3年次に渡り、実験・実習・演習科目を充実させている。特に、専門教育科目については演習科目を並行して開講し応用力を強化している。4年次には、主に卒業研究を通じて、電子情報工学の知識や技術をより実践的なものとしてハードウェアとソフトウェアの両面から身に付けて、応用力を涵養している。また、2年次までのカリキュラムは学科共通としており、さらに3年次の「専門教育科目」も実験科目以外の多くは電気工学コースと共通化を図っており、より広い電気電子情報工学の知識と技術、より高度な専門性を兼ね備えた教育を実施している。

【機械・材料工学科 機械工学コース】
1~2年次に「専門基礎科目」の「選択Ⅰ」、「選択Ⅱ」および「実践基礎科目」の枠内で、機械工学を学ぶための基礎となる数学と物理を身につけさせる。これらに引き続いて、2年次以降の「専門基礎科目」の「必修」および「選択Ⅰ」の開講科目によって、機械工学の基礎を固めさせる。3年次には、主に「専門基礎科目」の「選択Ⅰ」および「選択Ⅱ」の開講科目でより専門性の高い機械工学の知識を習得させ、4年次で実施する卒業研究で実践できるようにしている。1~4年次に渡って実験・実習・演習科目を充実させており、特に機械基礎科目については演習科目を並行して開講し応用力を養わせている。また、機械工作実習および設計製図を充実させ、ものづくり教育を強化している。

【機械・材料工学科 材料工学コース】
1年次には、主に「専門基礎科目」の「選択Ⅰ」、「選択Ⅱ」および「実践基礎科目」として、数学、物理科目を開講している。2年次には、引続き数学、物理科目とともに、主に「専門教育科目」の「必修」として、材料基礎科目を開講している。3年次には、主に「専門教育科目」の「必修」および「選択」として、より専門性の高い材料専門科目を開講している。4年次には、主に卒業研究を実施している。1年次~4年次に渡り、機械工作実習、設計製図、材料工学実験といった実験・実習・演習科目を充実させている。機械工学コースとの共通科目で機械工学の基礎を身につけたうえで、材料工学実験や専門科目の習得を通じて材料工学の専門を深めるとともに、放射光工学の基礎も学ぶことができる。

【応用化学工学科 応用化学コース】
1年次には、主に「専門基礎科目」の「必修」として、応用化学および化学工学概論、化学実験、また「必修」「選択Ⅰ」としての数学、物理科目を開講している。コース分け後の2年次には、引続き「選択Ⅰ」として数学、物理、生物、地学科目を開講するともに、主に「専門教育科目」の「必修」として、学科共通科目、コース別科目として化学系科目を開講している。3年次には、主に「専門基礎科目」の「選択Ⅲ」として、より専門性の高い化学系科目を開講している。4年次には、「専門基礎科目」の「選択Ⅱ」として科学英語を開講するほか、主に卒業研究を実施している。特に、1年次~3年次に渡り、常に実験科目を開講・充実させ、ものづくり教育を強化している。

【応用化学工学科 化学工学コース】
1年生では、化学、数学、力学、電磁気学、化学工学概論などの「専門基礎科目」を開講している。2年生では、物理化学、有機化学、無機化学などの「学科共通専門教育科目」に加えて、化学工学、反応工学、製図学、構造解析学、金属学などの「専門教育科目」も開講している。3年生では、材料力学、流体力学、熱化学、電気化学、分離工学、粉粒体工学、高分子工学など専門性のさらに高い「専門教育科目」を開講することで化学工学者を育成するとともに、化学プロセスの設計から操作までを見据えた生産技術教育の一環として化学工学設計演習も実施している。1年生から4年生を通して、実験、実習、演習などの科目も充実させている。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

◆下記の能力を身につけた学生に学位を授与する。
【工学部共通】
1.高い倫理観と異文化理解力を有している
2.グローバルコミュニケーション能力について、基礎的能力を有するとともに能力を継続的に向上させる意欲を有している
3.工学専門基礎知識および各分野の高度な工学専門知識を身に付けている
4.工学専門知識を継続的に身に付ける意欲を有している
5.工学専門知識を応用して技術課題を解決でき、また研究開発を遂行できる能力を有している
6.国際的に通用する資質と能力を有している
7.技術課題の解決、研究開発において、高い倫理観と異文化理解の継続が重要であることを認識している

◆以上に加えて、コースごとに以下の能力を身につけていることを必要とする。
【電気電子情報工学科 電気工学コース】
1.電気系工学の専門基礎力を身に付けている
2.電力システムに関する知識と技術、電気・電子材料に関する知識とこれらを活かしたデバイスに関する知識と技術を習得している
3.最新の知識と技術をより実践的なものとして理解している

【電気電子情報工学科 電子情報工学コース】
1.電気系工学の専門基礎力を身に付けている
2.電子デバイスと回路システムに関する知識と技術、およびこれらを応用・発展させた情報通信と情報科学に関する知識と技術を習得している
3.常に高度化する技術について、自ら継続的に知識を得る能力を身につけている

【機械・材料工学科 機械工学コース】
1.機械工学の基礎となる四力学の知識を身に付けている
2.四力学に基づいた高度な機械専門知識を身に付けている
3.機械の製作過程を把握した機械設計ができる

【機械・材料工学科 材料工学コース】
1.材料専門基礎知識および高度な材料専門知識を身に付けている
2.機械、電気、化学に関連した材料開発と材料解析ができる
3.機械工学の基礎を身につけている

【応用化学工学科 応用化学コース】
1.化学の専門基礎知識および応用まで見通せる高度な専門知識を身に付けている
2.化学物質の性質を把握した安全で効率的な実験・研究設計ができる
3.将来の発展を見越した高機能化学・生物材料の開発および解析ができる

【応用化学工学科 化学工学コース】
1.化学工学に関する基礎知識を習得している。また、幅広い化学物質の取扱いができる
2.化学プロセスの設計および操作に必須となる化学工学の専門知識を取得している。また、物質生産や環境エネルギー分野に貢献するための次世代のものづくりセンスを身に付けている
3.ミクロからマクロな視点における物質の性質および挙動を理解している。また、化学プロセスの設計および操作ができる

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