学部・研究科等の特色等
1.実践教育の重視
本研究科(GSID)が実践教育を重視し、海外実地研修(Overseas Fieldwork、OFW)と国内実地研修(Domestic Fieldwork、DFW)を実施してきたことは、他大学に類を見ない顕著な特長です。毎年20人を超える博士課程(前期課程)の学生がOFWに参加し、約2週間途上国に滞在して計画立案の方法、インタビューの仕方、共同調査における分野間の調整、報告書の作成など様々な開発援助の手法を学んでいます。さらに、インターンシップ機会の拡大、博士課程(後期課程)の学生向けの一層高度な実践教育プログラムを拡充しています。
2.学生の約7割を占める留学生・社会人
学生の約7割を留学生が占めているのは、海外でGSIDが高く評価されていることに加え、英語による講義が数多く用意されているからです。こうした点が認められ、平成12年度からアジア開発銀行日本奨学生プログラム(ADB-JSP)の指定校に認定され、平成22年度からは国際協力機構(JICA)の人材育成支援無償(JDS)事業(カンボジア、フィリピン)やアフガニスタン「未来への架け橋・中核人材育成プロジェクト」(PEACE)事業も受託しています。また、学生の約半数は社会人や職業経験を持つ者(主婦等を含む)です。常時30ヶ国を上回る国々からの留学生、そして社会人学生の存在は、異なる文化背景や経験を持つ者の多様な意見がぶつかり合うという、理想的な教育研究環境を提供しています。
3.英語による教育
博士前期課程は英語のみを使用して受験し、単位を取得し、課程を修了できる体制が整えられています。授業では英語が主な教育言語として使用されていますので、修了には一定水準の英語能力が必要です。
4.多彩な開発協力関連の社会科学領域
国際開発関連の社会科学領域に関して、GSIDは最も多様な領域の教員を擁している開発系大学院の一つです。GSIDは個別ディシプリンの強化と同時に、真の学際的研究方法を発展させることを目指しています。