学部・研究科等ごとの目的
【地域マネジメント研究科固有の目的】
○経営系専門職大学院に課せられた基本的な使命
優れたマネージャー、ビジネスパーソンの育成を基本とし、企業やその他の組織マネジメントに必要な専門的知識を身につけ、高い職業倫理観とグローバルな視野をもった人材の育成です。
○社会的要請
わが国全体の活力を上げるために、各地域がグローバルな視野を持ちながら、地域の資源を活用して発展していくことが求められてきています。また、地方分権の一層の進展が期待される中、官民が連携して地域を支え、地域が自立していくことが求められてきています。この「地域新時代」においては、高い志を持って地域を支え、かつ冷静にマネジメントすることのできるリーダーの養成が不可欠であります。
○目的
地域活性化に貢献する教育研究を通して、高い倫理観とグローバルな視野のもと、マネジメントや地域政策に関する能力を醸成させ、地域新時代を拓く企業・行政等におけるプロフェッショナルとして、高い志を持って地域を支え、かつマネジメントすることのできるリーダーを養成することを研究科固有の目的としています。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
◇入学者に求める学力・能力・資質等
入学者には、以下に示すような学力・能力・資質等を求めます。
①知識・技能・理解力
*4年制大学卒業相当の者が身につけているべき一般的な能力(特定の分野の知識や技能は求めない)
②思考力・判断力・表現力
*地域活性化に関する諸課題を論理的に考え、他者に説明できる表現力・コミュニケーション能力
③応用力
*地域活性化に関する諸課題から、自身が関心を寄せるものに焦点を当て、課題が生じる原因やそれを解決する社会的意義等を整理する力
④探求心・意欲・態度
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
香川大学大学院地域マネジメント研究科では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に示した人材を育成するために、分析基礎科目(4単位以上)、基礎科目(「研究倫理(1単位 必修)を含む10単位以上)、地域基礎科目(4単位以上)、応用科目(自由選択)、プロジェクト科目(8単位 必修)から構成される教育課程を編成・実施します。修了要件は上記科目40単位以上の修得およびプロジェクト研究の審査に合格することです。なお、大学院教養科目に相当する科目が地域基礎科目及び基礎科目に設定されています。地域マネジメント研究科では、地域活性化に貢献できる人材を養成するため、理論と実践のバランスを図りながら、多様な個別のニーズに柔軟に対応できる体系的なカリキュラムを構築しています。なお、入学時から修了時まで、学生一人ひとりの研究・教育上の相談相手となる教員(1年次:アカデミック・アドバイザー、2年次:プロジェクト科目担当教員)を複数割り当て、支援を行うことで、学生の多様な問題意識や目的に対応した履修計画を適切にカスタマイズできる体制を構築しています。
ディプロマ・ポリシーの各項目の達成は、以下に示した、大学院教養教育科目を含む体系的教育をもって実現します。
①専門知識・理解
「社会一般の問題を定性的・定量的・数理的に分析し解決する能力(定性的・定量的・数理的分析能力)」「マネジメントで必要とされる基礎的知識及びその獲得能力(基礎力)」「四国地域を客観的に把握し当該地域が抱える具体的問題を見つけ出す能力(地域問題発見能力)」は、それぞれ「分析基礎科目」「基礎科目」「地域基礎科目」により修得することができます。
②研究能力・応用力
第1年次から第2年次の間、応用科目を通じて、地域活性化に貢献する上で必要な専門知識を理論と実践のバランスを図りながら体系的に修得し、その知識を個別分野及び個別地域における様々な課題に投影する際に必要となる応用的能力(応用力)を身につけます。また、第2年次に配置されたプロジェクト科目を通じて、地域活性化に貢献できるプロジェクトや調査を自ら企画・実行・発表するための実践的な課題解決能力(総合力)を修得します。
③倫理観・社会的責任
本研究科の授業科目には、いずれも社会的要請に基づき、企業・行政が持つべき倫理観と社会的責任に関する内容が基本前提として取り入れられています。基礎科目の「研究倫理」に加え、その他の授業を幅広く履修することで、高い倫理観及び社会的責任に関する自覚と理解を踏まえつつ、地域活性化に貢献するための課題解決に必要な戦略や政策を立案・実行する能力を身につけることができます。
④グローバルマインド
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
香川大学大学院地域マネジメント研究科では、その教育理念に基づき、地域活性化に貢献する上で必要な基礎及び専門知識を理論と実践のバランスを図りながら体系的に修得し、地域活性化に貢献できるプロジェクトや調査を企画・実行・発表する「総合力」を身につけ、高い倫理観と社会的責任のもと、国内外におけるマネジメントや地域政策の現場で活躍できる幅広い能力を備えた人材を育成します。具体的には、企業におけるビジネス・リーダー、行政におけるパブリック・プロフェッショナル、地域資源を活かして活性化を図る地域プロデューサーなど、地域新時代を拓くプロフェッショナルを養成することを目指します。
本研究科を修了し、本学が送り出す経営修士(専門職)が身につけるべき能力・態度の到達基準は次のとおりです。
①専門知識・理解
*定性的・定量的・数理的分析能力:社会一般の問題を定性的・定量的・数理的に分析し解決することができる。
*基礎力:マネジメントで必要とされる基礎的知識及びその獲得能力を有している。
*地域問題発見能力:四国地域を客観的に把握し当該地域が抱える具体的問題を見つけ出す能力を有している。
②研究能力・応用力
*応用力:地域活性化に貢献する上で必要な専門知識を理論と実践のバランスを図りながら体系的に修得し、その知識を個別分野及び個別地域における様々な課題に投影する際に必要となる応用的能力を備えている。
*実践的課題解決能力(総合力):地域活性化に貢献できるプロジェクトや調査を自ら企画・実行・発表するための実践的な課題解決能力(総合力)を備えている。