学科・専攻等の名称
学科・専攻名 | 修業年限 | 取得可能な学位 |
---|---|---|
高度教職実践専攻 | 2年 | 教職修士(専門職) |
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
香川大学大学院教育学研究科専門職学位課程は,修了の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)に示した人材を育成するために,共通科目,コース科目,実習科目からなる教育課程を編成・実施します。共通科目は,設定された6領域のすべてから最低1科目(11単位)ずつ選択して履修し,計19単位以上を修得します。コース科目は,教職実践研究Ⅰ・Ⅱを含み,所属するコースの領域から最低7科目( 14単位),計 18単位以上を修得します。実習科目は10単位を履修します。修了要件は47単位以上です。教育学研究科はセメスター制を採用しており,ほとんどの科目は1年次の前期,後期に配置されていますが,実習科目などの一部は2年次に配置されています。授業は理論と実践との架橋をめざして,原則として研究者教員と実務家教員が協働して行います。修了時には,指導教員の指導のもと大学院での学修成果を実践研究報告としてまとめ,公開の場で発表します。なお,短期履修学生には,教員としての力量形成を大学院修了後もサポートするため,教職大学院フォローアップ・プログラムを設けています。
なお,高い専門性の上に,21世紀市民としての社会的責任感と倫理観を涵養するために「カリキュラム編成の理論と香川の教育」「教育実践研究における研究倫理」を大学院教養科目として,別途指定しています。
ディプロマ・ポリシーの各項目の達成は,以下に示す大学院教養教育科目を含む体系的教育をもって実現します。
①専門知識・理解
1年次前期から後期に配置された共通科目により,学校教育が抱える諸課題を広く構造的・総合的に理解し,教員に対する高度の専門性への社会的要請に対応できる専門知識を身につけます。
②研究能力・応用力
共通科目を確かな土台とした上で,コース科目において,事例に関する知識とそれを構造的・体系的に捉える知見を踏まえつつ,現場の課題に実際に取り組むことのできる実践力・応用力を身につけます。実践研究を遂行するにあたっては,共通科目「教育実践研究における研究倫理」を学ぶとともに,各学生の関心領域に応じて学校現場における今日的課題を設定し,様々な事例を構造的・体系的に捉えることを通して,その解決に必要な研究能力を身につけます。
③倫理観・社会的責任
個人の尊厳,真理と正義の希求,公共の精神の尊重,豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を目指すという職責に対する社会的責任と倫理性は,専攻に関わるすべての科目によって培われます。共通科目「学校教育と教員の在り方に関する領域」では,教員の社会的役割と社会的・職業的倫理について学び,「教科等の実践的な指導方法に関する領域」では,道徳教育の実践的な指導法を修得する過程で,倫理や道徳についての原理的探求を行うことができます。また,共通科目「教育実践研究における研究倫理」では,教育実践研究を遂行する上で必要な研究倫理を学びます。
④グローバルマインド
我が国の伝統と文化を尊重しつつ,他国の伝統と文化を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与できる人間を育成することが教員の職責であることに鑑み,専攻科目の全体を通してグローバルマインドを培います。なかでも共通科目の「開かれた学校づくりと多職種連携」や「学校教育の役割と教員のライフステージ」,あるいはコース科目「学校におけるリーダーシップと組織論」では,グローバルな視点からも学校教育や教員の在り方について理解を深めつつ考察を進めます。
以上の学修成果の評価は,実践的指導力を備えた教員の養成という観点から,教員に必要な実践的な指導能力,及び,なぜその指導技術を活用するのかについての背景,必要性及び意味についての説明能力の総合評価により,厳格な成績評価(5段階評価,GPAの活用)で行います。
教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)
○附属学校や公立学校と連携し,実践的指導力のある教員を養成します。
○修学の便宜を図るため,長期履修制度などのさまざまな制度を利用できます。
○2年間の授業料(3年在学)で,教職修士(専門職)と小学校教諭免許状が取得可能です。【小学校教員免許取得コース】
○実習の場として,特別支援教室「すばる」と「心理臨床相談室」を設置しています。
○現職教員を対象とした短期履修学生制度(都道府県教育委員会からの推薦の他,厳正な審査をもとに1年間の履修によって修了することができる制度)があります。
○特別支援力開発コースは,特別支援教育士資格認定協会からコ-ス認定を受けており,資格申請時に必要なポイントの振替が可能です。
授業科目
授業の方法・内容
年間の授業計画
シラバス等
学生が修得すべき知識及び能力に関する情報
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
香川大学大学院教育学研究科専門職学位課程では、その教育理念に基づき、教育に関する諸科学を基礎に、人間の形成と発達支援に関する高度な専門的知識と研究開発能力を備え、個人の尊厳、真理と正義の希求、公共の精神の尊重、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成をめざす高い倫理性を備え、その社会的責任を自覚して学校教育で活躍できる高度専門職業人を育成します。
本研究科を修了し、本学が送り出す教職修士(専門職)の身につけるべき能力・態度の到達基準は、次のとおりです。
①専門知識・理解
*人間の成長と発達支援に関する高度な専門知識と先端の教育科学を理解・習得しているとともに、高度専門職業人として幅広い知識と自らの専門性に立脚した見識を備えている。
②研究能力・応用力
*専門分野において、自らの論理的思考に基づき研究を計画及び遂行する能力とともに、その成果を発信し議論できる能力を備えている。
*学校教育において児童生徒の発達と成長を支援するため、専門的知見と高度な実践的指導力を生かして、個人の尊厳、真理と正義の希求、公共の精神の尊重、豊かな人間性と創造性を備えた児童生徒の育成に取り組むことができる。
③倫理観・社会的責任
*個人の尊厳、真理と正義の希求、公共の精神の尊重、豊かな人間性と創造性を備えた児童生徒の育成を目指すという職責に対する社会的責任と倫理性を備え、たえず研究と修養に励むことができる。
④グローバルマインド
*我が国の伝統と文化を尊重しつつ、他国の伝統と文化を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与できる人間を育成するため、グローバル化の進んだ現代社会を理解し、多文化理解や多文化共生のための諸課題に対する自らの論理的思考及び判断によって教育実践を行える能力を備えている。
学修の成果に係る評価の基準
卒業・修了認定の基準
転学部・編入学等の可否、費用負担
可否 | 費用負担 | |
---|---|---|
転学部 | 不可 | |
編入学 | 不可 |
(2024年5月1日現在)
転学部・編入学情報補足
専攻分野
専攻分野 |
---|
教育学(教員養成課程) |
専攻分野に関する説明