学部・研究科等ごとの目的
<基本理念>
1 世界に通ずる医学、看護学及び臨床心理学の教育研究を⽬指す。
2 人間性の豊かな医療人及び心理援助者、並びに医学、看護学及び臨床心理学の研究者を養成する。
3 医学、看護学及び臨床心理学の進歩並びに人類の福祉に貢献すると共に地域の医療及び心理援助の充実発展に寄与する。
本学大学院医学系研究科臨床心理学専攻(修士課程)は、心理援助者に必要な高度な知識と経験,高度専門職業人としての高い倫理感・責任感を有し,深い思考力をもった人間性豊かな人材を育成することを目的とします。
具体的には、心理援助を実践し,その中で自ら課題を発見・探求・解決できる高度な専門的知識及び医学的素養と実践力,研究能力と共感的能力を備え,かつ多職種連携,協働の態度・技能とプロフェショナリズムを持ち,心理援助の実践と研究を通して,グローバルな視野で地域住民の福祉・医療の充実・発展に寄与すると共に,心理援助の発展に貢献する心理援助者を養成します。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
◇求める学生像(入学者に求める学力・能力・資質等)
大学院入学までに,以下のような学力・能力・資質等を備えている学生を求めています。
① 知識・技能・理解力
*心理学・臨床心理学に関する大学卒業程度の基礎的知識・技能・理解力
② 思考力・判断力・表現力
*自らの論理的思考・判断に基づき,心の健康・成長,心と身体のつながりや心理援助に関する諸課題を説明できる表現力
③ 研究能力
*心の問題を考える上での実証的研究法についての基礎的な知識・理解力
④ 探求心・意欲・態度
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育課程編成と実施の方針(CP)
修了の認定に関する方針(DP)に対応した教育課程の編成の方針(カリキュラムポリシー:CP)を以下に示す。
香川大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻(修士課程)は,修了の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)に示した人材を育成するために,以下の方針によりカリキュラムを編成する。
① 臨床心理学の高度な専門知識を修得させるための,保健医療,福祉,教育,司法・犯罪,産業・労働の各領域の科目及び心理援助者として必要な医学的素養を修得するための科目を実施する。
② 論理的思考に基づき研究を計画・遂行・論議する能力を修得させるために,臨床心理学の研究に関する科目を実施する。
③ 高い倫理観・社会的責任感を身に付けさせるために,心理援助者としての職業倫理・研究倫理・生命倫理に関する科目及び多職種連携の概念や心理援助者の専門性を活かした連携・協働のあり方を身に付けさせるために,心理援助者としての多職種連携の科目を実施する。
④ 諸外国の臨床心理学や心理援助に関する研究動向,多文化理解や多文化共生の諸課題に対して有効な能力を修得させるために,臨床心理学の基礎理論に関する科目,臨床心理査定に関する科目を実施する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
香川大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻(修士課程)では,その教育理念に基づき,以下の能力を身につけ,多様な心理臨床の現場で活躍できる高度専門職業人を育成する。
①臨床心理学に関する高度な専門的知識と心理援助者として必要な医学的素養,精神医学及び心身医学の知識を修得し,それらをもってクライエントや患者を理解することができる能力
②臨床心理学の分野において,自らの論理的思考に基づき研究を計画及び遂行・議論できる能力
③高い倫理観・社会的責任感を持ち,自律的かつ省察的態度をもって,多様な現場で多職種と連携・協働することができる能力
④国際的な臨床心理学研究と実践の視野をもち,多文化理解や多文化共生のための諸課題についても,心理的理解・援助を行える能力