学部・研究科等ごとの目的
香川大学経済学部は、経済や経営に関する世界水準の研究教育活動により、創造的で人間性豊かな専門職業人を養成し、地域社会をリードするとともに共生社会の実現に貢献することを理念とします。学士課程では、豊かな人間性と高い倫理性の上に、幅広い基礎力と経済や経営に関する専門知識や多様な価値や文化に対する深い理解に支えられた課題探求能力を備え、国際的な視野で地域社会において活躍できる進取の気象と共生の精神に富んだ教養豊かな経済人を育成することを目指します。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
夜間主学生として,就業しながら勉学することに対する明確な動機や意欲を持つ人を対象に,小論文試験と面接で評価します。小論文では,思考力・判断力・表現力や経済・社会に対する関心・意欲・態度を評価します。特に資料を的確に理解し分析できているかという点と,自分の考えを他者に伝えるために,文章を論理的に構成し,かつ分かり易く表現しているかという点を評価します。面接では,思考力・判断力・表現力や主体性・多様性・協働性,経済・社会に対する関心・意欲・態度,自己が果たすべき社会的責任や備えるべき倫理観への理解を評価します。特に志望理由書・推薦書に基づいて質問し,的確な応答をしているか,発言に説得力があり分かり易いか,社会問題について関心があるかなどの観点から評価します。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
香川大学経済学部は、卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)に示した人材を育成するために、全学共通科目(28 単位以上)と学部開設科目(96 単位以上、内訳は、学部基礎科目(6 単位以上)、コース専門科目(40 単位以上)、自由科目(46 単位以上)、演習Ⅰ(4 単位))から構成される教育課程を編成・実施します。3年次に演習Ⅰを履修するためには、所定の科目を30 単位以上修得していることが条件となります。卒業要件単位数は124 単位以上とします。
本学部の教育体制の主な特徴は、1)広く社会人及び勤労青年を対象とする生涯学習並びにリカレント教育を重視すること、2)新しい時代や社会の要請に対応するため、関心のある専門知識を深めること、3)個々の学生のニーズに応じて関連分野の科目を広く選択・受講できるように配慮していること、4)昼間コース開講科目の履修を可能とするとともに、放送大学との単位互換制度を導入し、社会人学生の勤務時間を踏まえた修学に利便性を提供することにあります。
経済学部では1年次から4年次の間に各自の履修計画や目的に応じていつでも履修できるよう科目配当がなされています。
1 年次ならびに2 年次は、全学共通科目と学部基礎科目を中心に学び、自分の興味や関心を探求し視野を広げるとともに、経済学・経営学・会計学全般に関する基礎知識をしっかり学修します。また、より専門的で実践的なコース専門科目を選択して履修することで 専門知識を広げていきます。3 年次は「演習Ⅰ」、4 年次は「演習Ⅱ」・「卒業研究」を履修し、専門的な学修を深めながら、課題探求・問題解決能力を高めていきます。なお、カリキュラム・ポリシーに関係する教育課程については、カリキュラムマップを用いて詳細に明示しています。
学修成果の評価は、シラバスに記載している方法によって、各授業科目の到達目標の達成度で評価します。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
香川大学経済学部では、その教育理念に基づき、経済や経営に関する専門知識を基に、望ましい社会の実現に向けて、諸課題の探求・解決にあたれる能力・技能を身につけ、崇高な倫理観と人間性に富み、地域に根ざしながら世界と連携し共生する進取の気象に富んだ教養豊かな経済人を育成します。本学部を修了し、本学が送り出す学士(経済学)・21世紀型市民として身につけるべき能力・態度の到達基準は、次のとおりです。
①言語運用能力
*日本語の言語表現を適切に理解し、自らの見解を文章や口頭でわかりやすく発信することができる。
*国際的な視野を持ち、一つ以上の外国語について、読み、書き、聞き、話すための基礎的な能力を身につけている。
*他者と協調・協働し、時としてリーダーシップを発揮し、目的の実現に向けて行動できる。
*経済・経営に関わる情報を適切な方法で収集できる。
②知識・理解(21世紀型市民及び学士(経済学)として)
*市場の機能及び経済主体の行動を経済学の観点から理解している。
*経済制度・経済政策の意義をその歴史的背景を含めて理解している。
*企業等の組織の活動の企画・運営に必要となる経営、会計、商学の知識を有している。
*企業等の組織の管理を実践できる能力を身につけている。
*人類の文化及び社会についての幅広い知識と国際的な視野を身につけている。
③問題解決・課題探求能力
*経済・経営に関わる定量・定性データを適切な手法を用いて分析し、課題を探求することができる。
*経済・経営に関わる諸問題には複数のアプローチがあり得ることを認識し課題に取り組むことができる。
*自ら問題点を見出し、解決に向けた取り組みを行うことができる。
*積極性・向上心を持ち、自己主導型学習を実践できる。
④倫理観・社会的責任
*専門職業人としての倫理観・使命感・責任感を持ち、省察的態度をもって行動ができる。
*専門職業人として生涯にわたり研鑽に努める姿勢を持っている。
*法令・社会的規範を遵守し、社会の一員として行動ができる。
⑤地域理解
*地域社会の現状と課題に関心を持ち、自己と関連づけて問題を発見し、探求することができる。
*人類の文化及び社会についての理解のもと、国際的な視野にたって課題を探求することができる。