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言語社会研究科(博士課程(後期))

 
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学部・研究科等の特色等

学部・研究科等の特色等

言語社会研究科は、一橋大学初の独立研究科として1996年に発足しました。全学で唯一、人文学の教育研究を前景化した部局として、研究対象への深い理解と共感に立脚した批判精神の涵養という人文伝統を尊重し、社会に貢献する実践的な知識を備えた高度職業専門人の育成と、国際的に評価される研究成果において、着実に発展を遂げてきました。
 本研究科の教育体制は、研究教育の目的と内容に即して、第1部門と第2部門に分かれています。
 第1部門は、人文学全般にわたる幅広い視野、専門領域に関する深い知識、高度の外国語能力を身につけることを目的に、異なる分野にまたがる領域横断的な研究に取り組むことの可能なカリキュラムを提供しています。専門講義、演習の他に、大学院レベルの教養獲得に資すべく基礎講義が設けられ、また各語種の総合的な語学力向上をサポートする文献演習とともに必修科目としています。2007年度に始まった東京学芸大学との連携により、アジア文化系科目の内容はさらに充実しました。
 第2部門は2005年に発足し、言語社会研究科、一橋大学国際教育交流センター、人間文化研究機構国立国語研究所の三者が連携して、日本語教育と日本語学および関連分野に関する先進的な研究教育を行っています。授業科目は日本語教育科目、日本語学科目、比較文化科目の3つの科目からなっています。学生に海外実習の機会を提供していることも特徴のひとつです。新しい時代の日本語教育者を育てる教育機関として、国内外でも高く評価されています。
 実践的な教育プログラムの柱として、学芸員資格課程を設置していることも、本研究科の特色です。今日では美術館や博物館の学芸員を輩出する、国内有数の研究科との評価を確かなものにしつつあります。就業体験実習(インターンシップ)を単位化して修了要件のなかに加えていることも、実践的教育を重視する方針に基づくものです。美術館、出版社など、修了後の進路選択にも役立つ受け入れ先の充実を図ってきました。
 教員それぞれの人的ネットワークを存分に活用し、海外より優れた研究者を招いてシンポジウム、セミナーやワークショップを高頻度に開催している点も、本研究科の強みと特色といえましょう。これらのイベントに参加することで、研究の国際的、先端的な水準に触れることができ、講義や演習を補完することが可能になります。本研究科は留学生、特に大学院における外国人国費留学生の在籍数において、小規模部局でありながら本学でも上位に位置します。研究教育のグローバル化の先端を切っていると自負するところです。
 修士課程修了者の多くは、学校、企業、官公庁、マスコミ、美術館、出版社等に就職し、それぞれの分野で活躍しています。博士課程を修了して博士(学術)の学位を取得した人数は、2022年度までに171名に達して、その多くは研究職、教職など、専門的な学殖を活かした職業に就いています。