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ソーシャル・データサイエンス研究科(修士課程)

 
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教育課程

学科・専攻等の名称

学科・専攻名修業年限取得可能な学位
ソーシャル・データサイエンス 2年 修士(ソーシャル・データサイエンス)

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

 一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科修士課程は、豊かな教養と市民的公共性を備えた、構想力ある専門人、理性ある革新者、指導力ある政治経済人を育成するとの理念に基づいて、ディプロマ・ポリシーに示す能力・資質等を修得させるために、以下のとおりの教育課程編成の考え方、学修内容及び学修方法、学修成果の到達目標、学修成果の評価方法により教育課程を実施します。

1.教育課程編成の考え方
(1)「ソーシャル・データサイエンス基礎科目」では、ソーシャル・データサイエンスの領域の中で特に近年発展している内容を概観するとともに、社会におけるデータサイエンスの倫理的・法的・社会的諸課題への理解を促します。これらの授業科目を必修科目とすることにより、本研究科の修了生全員が修得する必要のある、社会科学の基礎的知識及びデータサイエンスの基礎的知識を修得させるとともに、それらを融合させて解決すべき実践的な課題について理解させます。
(2)「データサイエンス科目」では、データサイエンスの専門知識である統計分析と機械学習の知識の中でも、特にビッグデータに対応した分析手法を修得させます。これらの授業科目を選択必修科目とすることにより、各々の興味・関心に応じたデータサイエンスの基礎的知識を修得させます。
(3)「ソーシャル・データサイエンス発展科目」として配置する、企業経営の課題を洞察しイノベーションを図る「ビジネス・イノベーション分析科目」と、社会課題や政策効果を洞察し解決策や改善策を探る「社会課題解決科目」では、ビジネスの革新や社会課題の解決に対して、社会科学とデータサイエンスの高度な知識を有機的に融合させて取り組む事例に基づく授業を展開します。特に、ビッグデータ分析によって可能となった新しい分析手法について、事例を通じて学びます。これらの授業科目を選択必修科目とすることにより、「ソーシャル・データサイエンス基礎科目」「データサイエンス科目」を通じて修得した社会科学の基礎的知識及びデータサイエンスの基礎的知識を踏まえて、各々の興味・関心に応じた社会科学の発展的知識及びデータサイエンスの発展的知識を修得させるとともに、それらを融合させて解決すべき実践的な課題についての理解を深めます。
(4)リサーチ・ワークショップとして、ソーシャル・データサイエンスおよび関連分野における最先端の研究に学生が触れることができる場を用意します。多様な研究事例の理解を通じ、ソーシャル・データサイエンスの特徴を理解し、常に進展しつづける最先端の研究に触れることで、新しい知識の吸収能力の形成を促します。本授業科目は、大学院博士課程への進学などのため、特に高度な「社会科学の高度な知識とデータサイエンスの高度な知識が有機的に融合した学術領域に貢献できる研究能力」の修得を希望する学生を対象としていることから、選択必修科目として配置します。
(5)カリキュラムの中核である演習では、担当教員や他学生との協働を通じて、ビッグデータに対応した理論や分析手法に基づき、社会科学やデータサイエンスの高度な知識を有機的に融合させて取り組む様々な事例について理解を深めます。本授業科目は1・2年次必修科目とし、本研究科の全修了生に求められる、「社会科学の高度な知識とデータサイエンスの高度な知識を融合させ、ビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決を実行できる能力」及び、「社会科学の高度な知識とデータサイエンスの高度な知識が有機的に融合した学術領域に貢献できる研究能力」を修得させます。
(6)研究指導では、指導教員の個別又はごく少人数による指導により、ビッグデータに対応した理論や分析手法を活用した社会の分析を通じ、ソーシャル・データサイエンスを体得し、その成果として修士論文を執筆します。本授業科目は1・2年次必修科目とし、本研究科の全修了生に求められる、「社会科学の高度な知識とデータサイエンスの高度な知識が有機的に融合した学術領域に貢献できる研究能力」を修得させます。
 以上の方針に基づいて編成したカリキュラムについて、ファカルティ・デベロップメント(FD)等を実施することで、常に教育の質の改善に努めます。

2.学修内容及び学修方法
 本研究科修士課程では、豊かな教養と市民的公共性を備えた、構想力ある専門人、理性ある革新者、指導力ある政治経済人を育成するとの理念に基づいて、教育課程を通じて、以下の点を重視します。第一に、系統的な学修を可能とする教育課程を提供し、社会科学とデータサイエンスの高度な知識を修得させます。第二に、社会科学とデータサイエンスを高度に融合させて取り組む事例に基づく授業科目を提供し、ソーシャル・データサイエンスという新しい学問分野における学生の素養を高めます。第三に、本学の伝統である演習を核とする少数精鋭教育を通じて、主体的・協調的な学びの態度を涵養します。
 学生が自らの将来計画に基づいて適切な科目履修を行うことができるように、履修モデル並びにすべての科目の授業科目の概要、到達目標、授業内容及び評価方法等を明記したシラバスを示します。また、Webシステム等を利用して、授業の事前及び事後の学修の指示や参考文献を示すなどして、学生の学修を支援します。なお、研究活動上の不正行為を防止するため、全学生を対象として、研究倫理教育を実施します。

3.学修成果の到達目標
 本研究科修士課程では、社会科学とデータサイエンスが融合するソーシャル・データサイエンスの学問分野において、最先端の知識を自ら活用し、新たな課題を発見し解決に導くことができるソーシャル・データサイエンスのスペシャリストの養成を目指しています。
 そのため、本研究科修士課程での学修を通じ、ディプロマ・ポリシーに掲げる(1)社会科学の高度な知識、(2)データサイエンスの高度な知識、(3)(1)(2)を融合させ、ビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決を実行できる能力、(4)(1)(2)が有機的に融合した学術領域に貢献できる研究能力、を修得させます。それにより、社会科学とデータサイエンスの高度な知識を用いてビジネスや社会課題を理解、分析し解決することと、社会科学とデータサイエンスの高度な知識が有機的に融合した学術領域に貢献することができるようになることが、本研究科修士課程での到達目標です。

4.学修成果の評価方法
 学修成果の評価について、各科目の学修成果は、科目の特性等に応じ、定期試験、レポート、授業中の小テストや発表を含む平常点などの方法で評価することとし、具体的な評価の方法はシラバスにおいて科目ごとに明示します。

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教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)

授業科目

授業の方法・内容

年間の授業計画

シラバス等

学生が修得すべき知識及び能力に関する情報

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

 一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科修士課程は、豊かな教養と市民的公共性を備えた、構想力ある専門人、理性ある革新者、指導力ある政治経済人を育成するとの理念に基づいて、社会科学とデータサイエンスが融合するソーシャル・データサイエンスの学問分野において、最先端の知識を自ら活用し、新たな課題を発見し解決に導くことができるソーシャル・データサイエンスのスペシャリストの養成を目指します。
 本研究科修士課程の修了生には、社会科学とデータサイエンスの高度な知識を用いてビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決を実行できることと、社会科学とデータサイエンスの高度な知識が有機的に融合した学術領域に貢献できることが求められます。
 よって本研究科修士課程では、以下1.に掲げる能力及び資質等を修得していることを、2.に示す方法で確認し、修了の認定を行い、修士(ソーシャル・データサイエンス)の学位を授与します。

1.修得する能力・資質等
(1)社会科学の高度な知識
(2)データサイエンスの高度な知識
(3)(1)(2)を融合させ、ビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決を実行できる能力
(4)(1)(2)が有機的に融合した学術領域に貢献できる研究能力

2.能力・資質等の修得・判定方法
(1)本研究科が考える「社会科学の高度な知識」とは、ソーシャル・データサイエンスという融合的な学術領域において、全学生が共通して修得する必要がある社会科学の基礎的な知識を踏まえて、個別のテーマに関連する社会科学の最先端の知識を学ぶことを通じて修得されるものです。よって、本研究科が指定するソーシャル・データサイエンス概論に関する授業科目から修得した基礎的知識を踏まえて、各々の興味・関心に基づき履修したソーシャル・データサイエンスに関する発展科目から発展的知識を修得していることをもって、同能力・資質等を修得していると判定します。
(2)本研究科が考える「データサイエンスの高度な知識」とは、ソーシャル・データサイエンスという融合的な学術領域において、全学生が共通して修得する必要があるデータサイエンスの基礎的な知識を踏まえて、個別のテーマに関連するデータサイエンスの最先端の知識を学ぶことを通じて修得されるものです。よって、本研究科が指定するソーシャル・データサイエンス概論に関する授業科目及びデータサイエンスの基礎に関する授業科目から修得した基礎的知識を踏まえて、各々の興味・関心に基づき履修したソーシャル・データサイエンスに関する発展科目から発展的知識を修得していることをもって、同能力・資質等を修得していると判定します。
(3)本研究科が考える「社会科学の高度な知識とデータサイエンスの高度な知識を融合させ、ビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決を実行できる能力」とは、それぞれの高度な知識を、ビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決のため共に用いる経験を通じて修得するものです。よって、本研究科が指定するソーシャル・データサイエンスに関する基礎科目及び演習科目並びに、各々の興味・関心に基づくソーシャル・データサイエンスに関する発展科目の履修を通じてそれぞれの高度な知識をビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決のため共に用いる経験を積むことで、同能力・資質等を修得していると判定します。
(4)本研究科が考える「社会科学の高度な知識とデータサイエンスの高度な知識が有機的に融合した学術領域に貢献できる研究能力」とは、それぞれの高度な知識を、学術的な課題のため共に用いる経験を通じて修得するものです。よって、本研究科が指定する演習科目の履修を通じて学術的な課題に取り組み、修士論文の審査と最終試験に合格していることをもって、同能力・資質等を修得していると判定します。
(5)(1)~(4)で修得が確認された能力・資質等は、あくまで最低限のものです。本研究科の修了生には、現代社会における様々な状況において、社会科学とデータサイエンスの高度な知識を用いてビジネスの理解・分析・革新や社会課題の理解・分析・解決を実行できることと、社会科学とデータサイエンスの高度な知識が有機的に融合した学術領域に貢献できることが求められます。よって、各々の興味・関心に基づき幅広く授業科目を履修し、その他本研究科が定める要件を満たしたことをもって、本研究科の修了を認定し、修士(ソーシャル・データサイエンス)の学位を授与します。

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学修の成果に係る評価の基準

卒業・修了認定の基準

転学部・編入学等の可否、費用負担

可否費用負担
転学部不可
編入学不可

転学部・編入学情報補足

専攻分野

専攻分野
法学・法律学
政治・政策学
経済学
経営学
数学・情報科学・統計学
情報工学・コンピューター
その他の専攻分野
ソーシャル・データサイエンス

専攻分野に関する説明

【ソーシャル・データサイエンス について】
近年の社会・自然環境の大幅な変化により、企業経営における情報化の急速な進展や国際競争の激化、富の集中や地域間の不平等、金融システムの深化や不安定化、高齢化と社会保障費の増大、温暖化や異常気象といった気候変動、国家間の分断や紛争、未知のウィルスによるパンデミックなど様々な課題が新たに発生しており、これらの課題の状況は刻一刻と変化を続けています。

本学は、急速かつ複雑に変化する現代社会の課題を解決するためには、本学が伝統的に強みを持つ「社会科学」のみの教育研究でも、国内外で急速に教育プログラムの設置が進められている「データサイエンス」のみの教育研究でも、いずれも不十分であると認識しています。社会科学の知見のみでは、ビジネス上・政策上の課題解決や意思決定を、不十分な材料により行わざるを得ません。そして、データサイエンスの知見のみでは、解決可能な社会課題の範囲が、既存のデータで扱いうる課題に限定されてしまいます。

よって本学は、社会科学の理論を用いてビジネス上・政策上の様々な課題を抽出し、データサイエンスの技術を用いてそれらの課題を解決するために必要なデータを収集・分析するとともに、改めて社会科学の理論を用いて現実社会における取組や意思決定のための示唆を得る、という、社会科学とデータサイエンスを融合させた教育研究が必要であると考えました。それこそが、本学が新学部・研究科において行う「ソーシャル・データサイエンス」の教育研究です。