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保健学研究科(博士課程(後期))

 
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学部・研究科等の特色等

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【保健看護学分野】
 保健看護学分野では,精神保健看護学,母性・小児保健看護学及び地域健康看護学に関する教育・研究を行う。
 精神保健看護学では,医療機関や社会復帰施設,地域で生活している対象者(妊娠女性も含む)の健康的な生活の回復・維持・増進を図るための看護ケアの実践・開発に関する教育・研究を行う。特に,精神看護の必要な場においては,対象者の日常生活援助・ソーシャルサポートを通してストレスへの適応を促進し,よりよい健康状態へと移行できるような支援の仕方を研究・実践できる高度な看護専門職者の養成を目指す。
 母性・小児保健看護学では,ライフサイクルにおける女性の各期の健康問題の回復と予防,小児の成長過程における健康回復と増進に向けた看護ケアの実践や医療システムの開発に関する教育・研究を行う。特に,母性・小児保健の基礎研究に加え,家族看護や多職者との連携など包括的視点で研究・支援が実践できる高度な専門職者の養成を目指す。
 地域健康看護学では,まず,根拠に基づく科学的な看護実践や看護実践において必要とされる看護技術論,看護方法論の開発を目指した教育研究を行う。また,近年の社会の急激な変化に伴い疾病構造の変化がみられ,慢性疾患の増加により疾病を抱えつつもそれらをコントロールしながら,あるいは残存機能を最大限に活用しながら,より健康的な状態を目指すことが必要になってきている。その中で口腔・咽頭機能の障害により生じる摂食障害について,病態・解剖・生理学的側面から探求し,残存機能を最大限に発揮させるための看護技術や方法論を開発・実践できる看護者の養成を目指す。また,小児の発達と健康問題及びヘルスサービスの顧客の満足度や職務満足度に焦点を当てた教育・研究を行う。
 さらに,現代の保健・医療の進歩に重要な看護情報学の発達にともなう技術を積極的に導入活用し,健康の維持・回復・増進のための支援が不足しがちな離島・へき地を含む地域の人々のニーズに応えられるようなIT利用によるネットワークの構築を研究・開発できる教育・研究者を養成する。また,リスクマネジメントや患者満足度も含めた医療・看護の質の向上と効率化を,evidence に基づき実施可能にする看護管理学の教育・研究者を養成する。

【神経運動障害基礎学分野】
 神経運動障害基礎学分野では,運動障害基礎学と運動障害学及び神経障害基礎学に関する教育・研究を行う。
 運動障害基礎学では,理学療法の対象となる運動障害の原因疾患の中で,特に筋肉,骨,関節等の運動器疾患及び骨・軟部腫瘍,並びに呼吸循環代謝疾患について,病理学的あるいは生理学的にその病態及び発生機序並びに生体の機能・能力への影響について教育・研究する。さらに,この研究から運動障害に対する病理学的思考を理学療法の領域で役立てると共に,呼吸循環代謝機能の理学療法における評価・解析法についても研究する。
 運動障害学では,人の運動障害に関する教育・研究を行う。運動障害の構造は,< 1> 神経の機能・筋力・関節の構造,< 2> 各関節の運動,< 3> 全身の動作,と階層構造になっている。骨・関節疾患,神経・筋疾患などが原因で運動が障害された人の階層構造を踏まえた臨床運動学的解析や予後予測,運動療法に関する研究方法を教授する。さらに,運動障害における統計学的に分析された結果の臨床への適用についても教授する。
 神経障害基礎学では神経障害の修復,障害からの回復という観点に立って神経障害の病態生理学的メカニズムと再生医学を,基礎的立場から研究を教授すると共に,研究者,指導者を養成することを目的とする。中枢・末梢神経の障害発生の抑制と障害からの回復を病態生理学的に解明していくには,培養神経細胞と障害動物モデルでの実験的研究がなされていてサイトカインを含めた障害の病態生理が明らかとなっている。また最近は,再生医学の研究が隆盛を極めつつある。神経組織には神経回路網の構築が必要であり,それにはリハビリテーションや種々の学習が必須であるのでこれらの教育・研究を進める。

【臨床精神神経障害学分野】
 臨床精神神経障害学分野は,臨床神経リハビリテーション学と認知リハビリテーション学及び精神障害リハビリテーション学に関する教育・研究を行う。 臨床神経リハビリテーション学では,認知症やパーキンソン病等老年期特有の神経疾患について各疾患,タイプの特性を理解し,認知刺激療法などの機能介入から,BADL・IADL 等の生活行為を詳細に分析し介入方法を教授する。また,誘発筋電・脳波や近赤外線分光法等の手法を用いて作業療法及び生理心理学的観点から実験を行い,活動・参加の背景にある生理学及び心理学的機序の理解に務める。
 認知リハビリテーション学は,ニューロサイエンスの中では比較的新しい学問の領域であり,その対象は近年漸次拡大し,また神経心理学をはじめとする関連領域との連携をますます深めつつある。そこで,認知リハビリテーション学では,脳血管障害や頭部外傷,認知症などの脳損傷によって生じた高次脳機能(認知)障害とそれから発生する種々の動作及び応用動作能力または社会的適応能力の回復を図るための基盤的・先端的な作業療法学的及び神経心理学的分析とそのアプローチ方法を教授する。そしてそのような認知障害の脳神経のメカニズムの分析や新たな認知リハビリテーションの実践方法の開発を目的とする研究者・指導者を養成する。
 精神障害リハビリテーション学では,機能的なリハビリテーションを実施するために精神医学的,臨床心理学的及び作業療法学的観点から総合的な教育研究を行う。特に,精神障害者のリハビリテーションにおける認知と動作の関係に着目したリハビリテーション技法やライフステージを考慮した社会生活支援及び精神障害者リハビリテーションシステムについて教育・研究を行う。

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