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地域科学研究科(修士)

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

 本研究科は,深い専門性と実践的で創造豊かな政策能力を有し,持続可能な地域社会の形成に寄与できる人材,社会と人間のあり方に関する深い知見を有し,新たな地域社会の基盤形成に寄与する人材の育成を目的とします。「地域政策専攻」は,経済・行政・自然環境の諸領域を中心に広く学びながら,生態系と調和した循環型地域社会について専門的に教育・研究します。「地域文化専攻」は,社会生活や人間文化に関する諸領域を中心に広く学びながら,新たな人間社会とそれに照合した人間のあり方を専門的に教育・研究します。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

<教育理念・目標>
 社会、人間のあり方及び自然に関する知見を有し、深い専門性と実践的、創造性豊かな能力によって、自然と調和した地域社会の基盤形成に寄与する人の育成が本研究科の教育目標です。
 この目標のために、地域政策専攻は、経済・行政・科学の分野を中心に広く学びながら、自然と調和した新たな地域社会のあり方について専門的に堀下げることのできる人の育成を目指します。地域文化専攻は、社会生活や人間文化に関する諸学問を中心に広く学びながら、新たな人間社会と人間のあり方を専門的に掘り下げることのできる人の育成を目指します。

<求める学生像>
 このような理念・目標のもと、本研究科の学生には、主に次のような意欲と意識を持っていることを望みます。
 1.地域社会、自然環境、人間社会のあり方を探究して、本質的な問題を発見し、それを総合的な視点から解決しようとする意欲。
 2.専門分野の高い知識に加えて、複合的な視野と豊かな学術的知見を追究しようとする意識。
   具体的には、次のような人を期待しています。
   ・これまでの知識や経験をもとに、さらなる学問的専門性を身につけ、地域や社会への貢献を考える人
   ・自治体、福祉団体、商工会議所などの文化政策・行政政策担当者として活躍しようとしている人
   ・地域調査関連の企業・研究機関の研究員や企業の企画調査担当者として活躍しようとしている人
   ・まちづくり等の地域活動組織で活躍しようとしている人
   ・さらに高度の知見と専門性の獲得のために博士課程進学や海外研究留学を目指そうとする人
   ・国際的に、さまざまな国や地域でその調和ある発展、振興に貢献しようとする人

<入学者選抜の基本方針>
【一般入試(A区分)】
 筆記試験(外国語・専門)及び面接により専門分野の知識と意欲などを評価し、その結果を総合して合否を判定します。配点は、学生募集要項を参照してください。

【一般入試(B区分)】
 筆記試験(専門)及び面接により専門分野の知識と意欲などを評価し、その結果を総合して合否を判定します。配点は、学生募集要項を参照してください。

【社会人特別入試】
 小論文及び面接(研究志望調書及び研究計画書に基づく口述試験を含む)により専門分野の知識と意欲などを評価し、その結果を総合して合否を判定します。配点は、学生募集要項を参照してください。

【外国人留学生特別入試】
 小論文及び面接(研究志望調書及び研究計画書に基づく口述試験を含む)により専門分野の知識と意欲などを評価し、その結果を総合して合否を判定します。配点は、学生募集要項を参照してください。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

 修了認定・学位授与に関する方針を実現するため、以下のような教育課程を編成し、実施します。
・人文科学・社会科学・自然科学及びそれらの融合領域分野を幅広く学びながら自然と調和した地域社会について、専門的に探求することのできる高度な能力を育成します。
・社会生活と人間文化について広く学びながら自立的で協同的な社会システムとそれに相応した文化や社会的関係の在り方を専門的に探究することのできる高度な能力を育成します。
・地域社会の経済、行政、自然、生活、思想や文化を研究する授業科目を履修することによって、地域社会や人間文化の諸課題を総合的な視点から追究する新しい地域研究の方法を修得します。
・特別演習、二専攻に共通する選択必修科目、地域科学特別講義を設けて、学部教育で培われる能力に加えて、より幅の広い視野、より高度な専門応用能力、国際性を備えた地域社会の指導者たる専門職業人を養成します。
・現代の企業や行政の活動、市民社会に生きる個人の精神や文化的関心が直面する諸問題を適切に把握し、その解決の展望を得ることができる能力を育成します。

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

 地域科学研究科では、教育課程において所定の単位数を修得するとともに、地域の社会や文化が抱えるさまざまな問題を、地域に根ざし地域から構想することで解決し、暮らしやすく平和で文化的に高度な地域社会を創り出すために必要な、より幅の広い視野、より高度な専門応用能力、より大きな国際性を備えた人に修士の学位を授与します。
 地域科学研究科では、岐阜大学で育成すべき基盤的能力を基礎として、以下の専門的能力を備えた人材育成に向けて、能力の修得・達成を保証するために、厳格な単位・修了認定を行います。

専門的能力の要素とその達成すべき水準
1:状況把握力と論理的思考力
 今日の地域社会で生じている、産業・経済構造、自然・生活環境、文化、生活意識などの急激で複雑多岐な変化を、高度な専門知識に基づいて把握し、先行きを論理的に展望することができる。
2:コミュニケーション力と創造的思考力
 都市化、国際化、少子高齢化、地域分権化、自然環境の変化などが進行する中、新たな地域づくりへの要請に応えるために、市民との協働的なコミュニケーションに基づく思考により、豊かな地域社会と地域文化の創造に参画できる。
3:課題発見力と課題解決力
 地域における産業や行政、自然環境、生活、文化等の具体的諸課題を発見し、高度な専門知識を用いて地域と連携しながら課題の解決に取り組むことができる。