学部・研究科等ごとの目的
共同教育学部は、小学校、中学校、高等学校、幼稚園及び特別支援学校等の教諭を目指す人が学ぶ学部です。小・中・高・幼・特別支援等の中から複数の教員免許状を取得できます。学校教育に対する多様な要求に対し、柔軟かつ効果的にこたえられる高度な専門的知識・技術と豊かな人間性を身に付けた実践的指導力のある教育者の養成を目的としています。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
<人材育成の目標>(全専攻共通)
本学部は、優れた人間性と豊かな教養を有し、各教科についての深い認識と実践的な指導力を身に付けた、地域の教育界の発展に貢献できる教員の養成を目指します。
<入学者に求める能力・資質>
本学部は、次のような人の入学を歓迎します。
1 高等学校における履修内容を理解し、教職を目指すために必要な基礎学力を身に付けている人
2 自己の考えを的確に表現し他者に伝えることができ、他者が表現する考えを受けとることができる人
3 ものごとを複数の視点から考察し、自ら判断することができる人
4 「学ぶ」「教える」「育てる」「発達する」という行為・現象について関心があり、これらのことについて学修意欲のある人
5 様々な活動に主体的に取り組むことができるとともに、他者と協働することができる人
6 教職を目指す明確な意志と情熱を有し、子どもの成長に関わることに喜びを感じられる人
<入学者選抜の基本方針>
本学部は上記素養を持つ学生を選抜するために、共通して行う入学者選抜方法では、次のような入学試験を実施します。
○一般選抜 前期日程
(実施専攻:国語専攻、社会専攻、英語専攻、数学専攻、理科専攻、技術専攻、音楽専攻、美術専攻、家政専攻、保健体育専攻、教育専攻、教育心理専攻、特別支援教育専攻)
1、2に対しては大学入学共通テストを課します。2~6に対しては面接を課すとともに、調査書を面接時の参考資料として利用します。
・(人文社会系、芸術・生活・健康系、教育人間科学系のみ)2~4に対しては小論文を課します。
・(自然科学系のみ)1~3に対しては小論文を課します。
・(音楽専攻のみ)1に対しては楽典及び実技を課します。
・(美術専攻のみ)1~3に対しては実技を課します。
・(保健体育専攻のみ)1に対しては実技を課します。
○総合型選抜
(実施専攻:社会専攻、数学専攻、理科専攻、技術専攻、音楽専攻)
1~6に対しては面接を課すとともに、調査書等出願書類を参考資料として総合的に判定します。
・(技術専攻のみ)1~2に対しては大学入学共通テストを課します。
・(社会・技術専攻のみ)2~4に対しては小論文を課します。
・(理科専攻のみ)2~5に対しては小論文を課します。
・(音楽専攻のみ)1に対しては実技を課します。
・(数学・理科・技術専攻のみ)1~6に対してはプレゼンテーションを課します。
○学校推薦型選抜
(実施専攻:国語専攻、社会専攻、英語専攻、数学専攻、理科専攻、技術専攻、音楽専攻、美術専攻、家政専攻、保健体育専攻、教育専攻、教育心理専攻、特別支援教育専攻)
1〜6に対しては面接を課すとともに、調査書等出願書類を参考資料として総合的に判定します。
・(数学専攻のみ)1、2に対しては大学入学共通テストを課します。
・(数学・理科・音楽・美術専攻を除く専攻)2~4に対しては小論文を課します。
・(理科専攻のみ)1~3に対しては小論文を課します。
・(音楽専攻のみ)1に対しては実技を課します。
・(美術専攻のみ)1~3に対しては実技を課すとともに、1、2に対しては美術活動調査書を課します。
・(保健体育専攻のみ)1に対してはスポーツ活動調査書を課します。
○私費外国人留学生選抜
(実施専攻:国語専攻、社会専攻、英語専攻、数学専攻、理科専攻、技術専攻、音楽専攻、美術専攻、家政専攻、保健体育専攻、教育専攻、教育心理専攻、特別支援教育専攻)
1~4に対しては日本留学試験を課します。また、日本留学試験では、日本語での大学教育を受けられる日本語能力を身に付けているかどうかを判断します。2~6に対しては面接を課します。また、1に対しては成績証明書等を参考資料とします。
・(人文社会系、芸術・生活・健康系、教育人間科学系のみ)2~4に対しては小論文を課します。
・(自然科学系のみ)1~3に対しては小論文を課します。
・(音楽専攻のみ)1に対しては楽典及び実技を課します。
・(美術専攻のみ)1~3に対しては実技を課します。
・(保健体育専攻のみ)1に対しては実技を課します。
○帰国生選抜
(実施専攻:社会専攻、数学専攻、理科専攻、美術専攻、特別支援教育専攻)
1〜6に対しては面接を課すとともに、出願書類(成績証明書・調査書、身上記録書等)を加え、総合して判定します。
・(社会・特別支援教育専攻のみ)2~4に対しては小論文を課します。
・(数学・理科専攻のみ)1~3に対しては小論文を課します。
・(美術専攻のみ)1~3に対しては実技を課すとともに、1、2に対しては美術活動調査書を課します。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
〇教育の目標
1.学校教育の基礎となる各種の理論を学び、教師としての資質を向上させる教育
2.各教科についての専門的知識・技術を高め、子どもを指導するための基礎となる能力を獲得する教育
3.各教科について子どもが学ぶ意義を理解し、各教科の指導方法の理論に基づいて実践的指導力の基礎を習得する教育
4.教育実習において学校現場で子どもを指導するなどの体験を通して、実践的指導力を高める教育
〇教育課程の構成
1.学士力を育成し、幅広く深い教養、総合的な判断力、豊かな人間性を涵養するために、初年次を中心に編成された教養基盤科目、教養育成科目を開設します。
2.教師としての基礎的素養と専門性を身につけさせるために、以下の専門科目を開設します。
【教育基礎科目】
教育の理念・歴史・思想、教職の意義、教育課程、子どもの発達や学習の過程、教育の制度など、教育の基礎理論に関する内容について学ばせる。
【教育展開科目】
所属専攻の専門科目の内容及び指導法等に関して深い学識を身につけさせる。
【小学校教科及び指導法】
小学校における各教科の内容及び指導法に関して深い学識を身につけさせる。
【教育実践科目・総合教職科目】
小学校及び中学校や特別支援学校における教育実習を通して実践的指導力を養うと共に、教育現場に求められる協働して課題解決に取り組む姿勢を身につけさせる。
【forefront科目】
学校教育における現代的ニーズへの見識と方法及び技術について学ばせる。
3.教職への使命感・責任感・教育的愛情、社会性や対人関係能力、子ども理解や学級経営等、教科内容等の指導力にかかわる資質・能力を確たるものにさせるために、「教職実践演習」を開設します。
4.教養と専門的知識を総合し、主体的に課題解決に取り組むことができる豊かな思考力を身につけさせるために、「卒業研究」を開設します。
〇教育内容・方法
1.講義科目では、アクティブラーニングを適宜組み込んだ対話型の授業を通し、教育全般及び各専門分野に関する幅広い知識を得るとともに、資料を収集・分析・考察し、その結果を的確かつ論理的に構成・表現する能力を身につける教育を展開します。
2.演習科目では、グループワークやフィールドワークなどを通じて学修を行うとともに、各人が口頭発表を行うことで、主体的に課題探究を進めるための専門的知識や実践力、ならびに修得した知識を効果的に活用する能力を身につける教育を展開します。
3.実験・実習・実技科目では、各専門分野に関する知識や技能を基礎とした協働的な学修を通して実践的能力や指導力を身につける教育を展開します。
〇学修成果の評価
学修成果の評価は、成績評価基準に基づいて行います。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
〇学位授与の条件、達成度・能力評価の基準
群馬大学の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)のもと、共同教育学部では、学士力、幅広く深い教養、総合的な判断力、豊かな人間性と、以下のような専門分野に関する知識・技能を獲得した学生に「学士(教育学)」の学位を授与します。
〇学修成果の目標
1.学校教育や教職についての基礎理論・知識を修得し、教師としての使命感を持って子どもに接することができる。
2.子ども理解や学習集団形成のための必要な知識を修得し、発達段階に応じた教育方法の工夫と個に応じた指導ができる。
3.教科及び教育課程に関する知識・技能を持ち、子どもの実態に合わせた教材分析・開発と学習者主体の授業が実践できる。
4.現代社会における教育に関する様々な課題について関心を持つとともに、自己の課題を認識し、探究心を持ってその解決に取り組むことができる。
5.他者を尊重し、多様なステークホルダーと協働して課題解決に取り組むなど、共に支え合い、高め合える人間関係を築くことができる。