学部・研究科等ごとの目的
博士後期課程は、本学及び本研究科に蓄積されている豊富な実績を最大限に生かした教育研究を行い、広い視野と国際感覚、地域社会や国際社会で活躍できる高度な専門的能力と総合的判断力を備えた研究者及び専門職業人の養成を目指します。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
1.教育理念・目的
本学及び本研究科に蓄積されている豊富な実績を最大限に生かした教育研究を行い、広い視野と国際感覚、地域社会や国際社会で活躍できる高度な専門的能力と総合的判断力を備えた研究者及び専門職業人の養成を目指します。
2.求める学生像
学生には、高度の専門的知識に加え、以下に示したような高度の調査能力、分析能力、応用能力等、総合的な能力を求めます。
(1)地域の現実的・実践的課題を学問的理論の応用によって解析し、解決の方法を導き出していく能力を持つ人。
(2)特定の分野の専門家としてだけでなく、琉球・沖縄と世界各地とをつなぐ具体的な課題について多角的な視点から解明していく能力を持つ人。
3.入学者選抜の基本方針
研究科の特性に応じた多様な選抜を実施し、多様な背景を持つ学生を選抜します。
【一般選抜】
一般選抜は総合的な能力及び多角的な視点を重視し、高度の調査能力、分析研究能力、応用能力を評価することを目的に実施します。
外国語の筆記試験により、読解能力及びコミュニケーション能力を評価します。
口述試験・書面審査により、専門分野に関する高度な知識・能力、適性・意欲を評価します。
【社会人特別選抜】
社会人特別選抜は総合的な能力及び多角的な視点を重視し、高度の調査能力、分析研究能力、応用能力を評価することを目的に実施します。
小論文により、読解能力及び専門的知識、分析能力を評価します。
口述試験・書面審査により、専門分野に関する高度な知識・能力、適性・意欲を評価します。
【外国人留学生特別選抜】
外国人留学生特別選抜は総合的な能力及び多角的な視点を重視し、高度の調査能力、分析研究能力、応用能力を評価することを目的に実施します。
小論文により、読解能力及び専門的知識、分析能力、日本語能力を評価します。
口述試験・書面審査により、専門分野に関する高度な知識・能力、日本語によるコミュニケーション能力、適性・意欲を評価します。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
〔教育課程編成の方針〕
本プログラムでは、ディプロマ・ポリシーに基づいて、知識・技能・態度の能力を修得させるために、以下に示す方針に基づいて3年間一貫した教育課程を編成し、カリキュラム・マップやナンバリングを用いてその体系性や構造を明示します。
「琉球・沖縄」、「アジア」、「太平洋地域」、「比較」をキーワードに専門科目及び演習科目を体系的に編成し、講義、演習を適切に組み合わせた授業科目を開講します。教育課程については、「博士学位取得プロセス」を用いて、その体系性や構造を明らかにします。入学時に学生の主たる教育を行う主指導教員1名、補助的教育を行う副指導教員2名以上を決定し、個々の学生のニーズにきめ細かな研究指導を行います。
〔教育課程における教育・学習方法に関する方針〕
講義科目、演習科目その他の適切な授業形態を組み合わせ、各授業科目を必修科目、選択科目などに分け各年次に配当し、授業形態に応じて、学生が主体的な学びを実践できるよう効果的な教育方法を取り入れます。
研究指導は、研究指導の方法・内容及び1年間の研究指導の計画を定め、学生に対してあらかじめ明示し、適切に実施します。
高度な専門性、創造性、倫理性を段階的に習得できるようカリキュラムを編成しています。年次ごとの主な学習内容は次のとおりです。
(1)1年次~2年次は、専門分野を中心にさまざまな特論・演習科目を受講することで、各々の専門分野に関する知識、技能、思考法としての「専門性」を身に付けるのみならず、幅広い学問知を身に付けます。また、専攻全教員が参加する必修科目「比較地域文化総合演習Ⅰ~Ⅳ」を履修し、博士論文作成研究として構想して進めている課題もしくは認識について報告・質疑応答を受けると同時に、自由討論に参加する。この演習では専門分野のみならず他分野の視点からも指導を受けるため、学際的な学びができ、総合的判断力を身に付けます。
(2)1年次後期~3年次前期には、「比較地域文化特別研究Ⅰ~Ⅳ」を履修し、博士論文の構想や先行研究の把握、関連資料の状況、フィールドワーク、論文の執筆に関する指導を受けることで、「創造性」を育み、知識、技能、思考を「独創性」「倫理性」をもって研究する能力を身に付けます。
(3)3年次には、博士論文予備審査、学位審査を経て学位論文の公開審査を受けることで、深い専門性、豊かな創造性、高い倫理性を有する人文社会科学分野の研究者及び専門職業人としての基盤を身に付けます。
〔学習成果の評価の方針〕
成績評価は、「琉球大学における成績評価に関するガイドライン」に基づき、基準となる目標に達成したかを測定できるよう、定期試験、小テスト、レポート、実演、学習記録及び発表・報告等、多面的に適切な方法を選択又は組み合わせて行います。
特論・演習授業科目は、シラバスにおいて授業内容と方法、達成目標、評価基準と評価方法を明確に提示して客観的に評価する。
学位論文についての研究成果に係る評価に当たっては、客観性及び厳格性を確保するため、学生に対してその基準をあらかじめ明示するとともに、当該基準に従って適切に行います。
博士論文については、「博士学位取得プロセス」に基づき、博士論文予備審査、学位審査を経て学位論文の公開審査により評価します。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
比較地域文化大学院教育プログラムでは、琉球大学の「自由平等、寛容平和」の建学の精神の下、本学の大学院学習教育目標URGCC-Advanced(琉大グローバルシティズン・カリキュラム・アドバンスド)に掲げる「専門性」「創造性」「倫理性」を身に付けさせるため、文化・社会における諸課題の解決に取組み、また、普遍的価値を身に付けた21世紀型市民として、地域社会及び国際社会の発展に寄与できる人材を育成します。
そのような人材を育成するために、本大学院教育プログラムでは、次のような目標を達成した者に、博士(学術)の学位を授与します。
① 特定の分野の専門的知識だけでなく、「琉球・沖縄」、「アジア」、「太平洋地域」、「比較」に関連した、広い視野と国際感覚、また地域社会や国際社会で活躍できる高度な専門的能力と創造性の強い実践的能力が身に付いていること
②高い倫理観に基づき、研究者として自立的・創造的に活動することができる能力、あるいは高度な専門職業人として自立的・創造的に活動することができる能力が身に付いていること