学部・研究科等ごとの目的
地域学部地域学科は,生活の質の向上とその基盤である地域の持続可能な発展を目指して,地域をつくりあげている諸要素や人々のつながりからなる地域特性と地域の諸課題を的確に捉えて探求するための知識及び思考力並びに課題解決に参画する社会的実践力を有する人材を養成することを目的とし,各コースの教育研究上の目的は,次のとおりとする。
【地域創造コース】
地域の現在及び将来の課題の解決に向けて,さまざまな主体との協働による地域の振興・活性化の方法,将来の望ましい地域のあり方を学び,積極的かつ主体的に取り組む地域創造に資するキーパーソンとなりうる人材を養成する。
【人間形成コース】
人間形成に関わる諸理論と実践を学び,学校教育のみならず,生涯にわたる人間形成の立場から,地域の人づくりを支えるキーパーソンを養成する。
【国際地域文化コース】
現代社会の構造と文化的特質,グローバルな文化と芸術文化,地域の生活文化など,様々な文化の関係性とそれが生活においてもつ意味を理解して,日本を含む世界の様々な地域で,異質なものを相互に認め合いながら,一人ひとりの生活と生の充実及びつながりの創出を実現する人材を養成する。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
地域学部では、地域とそこに生きる人々との関わりに関心を持ち、これを科学的に探究し、地域の持続的発展に貢献したいという意欲をもった、次のような人を求めます。
1.地域学を学ぶにあたり、高等学校等において身につける、文化、社会、自然に関する基礎的な知識・技能を有する人
2.地域学を学ぶにあたり、基礎的な思考力、判断力、表現力を修得し、その向上を志す人
3.自己の能力を継続的に向上させ、地域の諸課題を探究しようと志す人
4.健全な倫理観を身につけ、主体的に他者と協働して地域社会の持続的な発展への貢献を志す人
地域学部では、これらの人を受け入れるため、入学者に求める能力やその評価方法を、知識・技能、思考力・判断力、表現力、主体性・協働性、創造性など様々な能力と関連付けて明示し、大学入学共通テストを利用する一般選抜のほか、総合型選抜、学校推薦型選抜、社会人を対象とした選抜などを活用して多面的かつ総合的な評価による入学者の選考を行います。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
地域学部は、学位授与の方針で示す能力を学生が身につけることができるよう、次に掲げる方針のもと、学科及び各コースにおいて体系的な教育課程を編成し、実施します。
1.教育課程・教育内容
・大学での学習の動機を明確にして、主体的に学習にとりくめるよう、大学入門科目および学部・学科の専門に関わる入門科目を設けるなど初年次教育を充実します。
・教養豊かな地域学士を養成するため全学共通科目と学部の専門科目をバランスよく提供します。
・地域に生起する公共的課題を解決できる力を形成するため、これを理論的に追究する科目と実践的に探究する科目、そして両者を統合する科目を設けて、知と実践を融合する教育課程を編成します。
・自律的な生涯学習力を形成するために、各授業で、学び続けることの意義、地域の公共的課題に関する持続的な興味・関心、学習スキルの形成を目指します。
2.教育方法
・健全な倫理観を有し、他者と協働して、地域の諸問題を実践的に解決できる力を養うために、対話型・共同参加型の授業の展開に努めるとともに、国内外でのフィールドワークなど活動的学びを積極的に取り入れます。
3.学修成果の評価
・学部の定める成績評価基準に基づき、試験、レポート等により学修成果の到達度を厳格に評価します。
・学修成果の可視化に努め、教育課程の改善に活かします。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
地域学部は、学生が地域学部の教育課程を履修し、所定の単位を修得して卒業要件を満たし、次に掲げる能力を身につけたときに学士(地域学)の学位を授与します。
1.文化、社会、自然に関する幅広い知識や理解、これを土台とした、地域の公共的課題の探究に関わる知識・理解、知識獲得のための方法と技能を有している。
2.論理的思考力、的確な判断力、創造的表現力および地域の諸課題を探究し解決しようとする態度を有している。
3.地域の諸課題に対して幅広い関心・興味・意欲を持ち、主体的・自律的・継続的に学び続けることができる生涯学習力を有している。
4.健全な倫理観を有し、豊かなコミュニケーションをもとに他者と協働して地域社会を創造する社会的実践力を身につけ、地域や社会に貢献できる。