学科・専攻等の名称
学科・専攻名 | 修業年限 | 取得可能な学位 |
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国際資源学科 | 4年 | 学士(資源学) |
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
国際資源学部では、次のような方針に基づいて教育課程を構成しています。
1. 少人数教育を基本とし、入学から卒業までの継続性を重視し4年一貫教育を行っています。
2. 地球規模の金属・非金属資源、石油・天然ガス資源に関わる資源分野の問題解決能力、国際的に活躍できる実務家・技術者・研究者に必要な知識・技術を修得できる教育を行っています。
具体的な教育カリキュラムの編成例を挙げれば以下のとおりです。
3. 応用力や創造性を重視した専門教育(国際資源クリエイテイブ演習)
4. 専門知識を応用して資源に関する問題解決できる能力の養成(各専門教育科目および実験、演習科目)
5. 野外における実践的な手法と技能を重視した教育(資源学実習、地質調査法実習、進級論文、海外資源フィールドワーク)
6. 国際的に通用する論理的思考力と判断力、外国語による表現力とコミュニケーション能力の養成(I-EAP、ディスカッション演習、専門プレゼンテーション技法)
7. 資源に関する最新情報および最新研究成果収集のために必要な文献講読能力の養成(資源地球科学文献講読Ⅰ・Ⅱ、資源開発環境文献講読)
8. 自然科学と人文科学の両面から資源問題を捉える能力の養成(理系・文系の幅広い学部共通科目)
教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)
【資源政策コース】
資源政策コースでは、複雑化する現在の資源問題を多角的に理解し、持続可能で責任ある資源開発と資源戦略を担える人材を養成するため、従来の政治や経済、法制度の理解に加えて、資源開発地域の文化や情勢について学び、多様な文化や価値観をもつ人々とのコミュニケーション力を高めることを目指します。また、これら人文・社会科学の科目のほか、総合的な判断力を身につけるため資源に関する理工学の基礎についても学びます。
このため、以下のようなカリキュラムを設定します。
(1) 世界の資源を取り巻く情勢を的確に知るため
国際政治、法制度、国際関係などの資源に関連する国際情勢ならびに資源開発地域の歴史・文化(宗教や言語)やアジア、アフリカ、中東西アジア、中南米等の資源地域研究について学びます。
(2) 持続可能で、責任ある資源開発と資源戦略を考えるため
資源環境経済学や国際協力・開発経済学に加え、エネルギー地政学、交渉学、リスクマネジメントなどの授業を通じて多視点からの資源開発への理解について学びます。
(3) 多様な文化や価値観を持つ人々とのコミュニケーション力をつけるため
異文化間コミュニケーション、文化人類学、文化間ミディエーション、複文化社会研究などの授業を通じて、多様な文化との接し方について学びます。
【資源地球科学コース】
資源地球科学コースでは、世界における資源分布の解明と、新たなタイプの地球資源の可能性を探求するため、最先端地球科学を基礎として資源地球科学分野で世界をリードする技術者・研究者の養成を目指します。
このため、以下のようなカリキュラムを設定します。
(1) 地球科学を基礎とした資源技術者・研究者の養成
地球規模のグローバルな視点に立った資源系技術者・研究者を養成するため、地史学、地質図学、堆積学、構造地質学、鉱物学、岩石学、地球物理学などの基礎的な地球科学に加え、石油地質学、石油探査学、金属鉱床学などの鉱物・エネルギー資源に関する科目を学びます。また、資源地球科学に関する国際的な情報獲得能力を養成するため、資源地球科学文献講読を開講します。
(2) 資源地球科学に関する野外調査・分析の実践的な能力養成
資源系技術者・研究者として必要な調査・分析の能力を習得するため、地質調査法実習、進級論文などによるフィールドワークの実践的学習と、石油鉱床学実験、地史解析学実験、金属鉱床学実験、鉱物学実験、岩石学実験などによる資源地球科学的な分析方法の実践的学習を行います。
(3) 国際的な資源開発に対処できる資源系技術者・研究者の養成
国際的な場で活躍できる資源系技術者・研究者を養成するため、理工系科目に加え、学部共通の資源外交、人権問題、資源経済、国際協力、国際情勢などに関する人文社会科目を学びます。資源分野を舞台に国際人として通用するコミュニケーション能力・異文化理解能力を備えた人材を養成するため、I-EAPにより外国語能力を養うとともに、異文化コミュニケーション、ディベート、ディスカッションに関する科目を開講します。
【資源開発環境コース】
資源開発環境コースでは、多岐にわたる資源開発技術の全容が把握できるよう、探査から、安定的な生産手法、製錬やリサイクル技術、および環境保全にわたる広範囲な専門分野について包括的に学びます。さらに、他コースにおける鉱床学や資源経済など、地球や文化・経済に関するカリキュラムを履修可能とすることで、環境に配慮した資源開発技術を創出し、さらに資源循環型社会の形成に寄与できる技術者・研究者を養成することを目指しています。
このため、以下のようなカリキュラムを設定します。
(1) 資源の探査・開発技術の修得に向けて
金属鉱床学や石油地質学等の資源に関する地球科学の基礎を学んだ上で、物理探査学および資源探査学等で探査技術を学び、石油工学、岩盤工学、資源処理工学、製錬プロセス工学等によって、資源開発に関する技術全般を学びます。
(2) 環境・リサイクル技術の修得に向けて
物理化学や分析化学等の化学基礎を学んだ上で、地球化学によって地球システムの環境を学ぶとともに、廃水処理工学等で鉱山現場の環境保全に関する技術を学びます。さらに資源循環学やリサイクルシステム学によって、資源循環技術に関する基礎を理解します。
(3) 国際的な鉱山マネジメント能力の養成に向けて
鉱業法および資源契約論によって鉱山業に関する経営基礎を学ぶとともに、資源プロジェクトマネジメントおよびオペレーションリスクマネジメント等を学ぶことで、資源開発に関するプロジェクトや鉱山等の運営、安全・環境保全に至るまでの幅広いマネジメント能力を養成します。
授業科目
授業の方法・内容
年間の授業計画
シラバス等
学生が修得すべき知識及び能力に関する情報
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
国際資源学部では、次のような知識、態度等を身につけた学生に、「学士(資源学)」の学位を授与します。
1. 地球規模となった金属・非金属資源、石油・天然ガス資源問題の解決のため、国際的に活躍できる実務家・技術者・研究者としての知識・技術を身につけたと認定された場合、学士(資源学)が授与されます。
2. 地球的視点から多面的に物事を考える能力。
3. 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任を理解する能力。
4. 自然科学および情報処理技術に関する知識とそれを応用する能力。
5. 該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力。
6. 種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力。
7. 日本語、および英語による論理的な記述力、口頭発表能力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション能力。
8. 自主的および継続的に学習できる能力。
9. 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力。
学修の成果に係る評価の基準
卒業・修了認定の基準
転学部・編入学等の可否、費用負担
可否 | 費用負担 | |
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転学部 | 可 | 0円 |
編入学 | 不可 |
(2024年10月11日現在)
転学部・編入学情報補足
専攻分野
専攻分野 |
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政治・政策学 経済学 経営学 地質学 資源学 応用化学・環境工学 応用物理学 鉱物・資源・エネルギー工学 金属・材料工学 国際関係学・国際協力 国際文化学・国際地域研究 環境学・災害科学 |
専攻分野に関する説明