学部・研究科等の特色等
大学院の博士課程前期2年の課程には、経済経営学専攻と会計専門職専攻(会計大学院)があります。以下では、経済経営学専攻について説明します。
■経済経営学専攻
経済経営学専攻に属する講座は、基礎分野・応用分野・実践分やの3分野に大別することができます。基礎分野は経済理論・会計学の理論を含めた経営学の基礎原理・経済史等の講座が中心となっています。一方、応用分野は基礎理論をもとに、より現実的な経済の理解を目指す高座郡で構成されています。実践分野は、社会における具体的な問題の解決に向けた実地的な教育研究を行う講座で編成されています。
また、平成26年度より経済経営学専攻に「高度グローバル人材コース」を新設しました。経済経営学専攻の「経済経営リサーチコース」では経済学・経営学分野に精通した職業人や研究者の育成に重点が置かれています。これに対して、高度グローバル人材コースでは、グローバル化する社会において国内外で活躍できる高度職業人の育成に重点が置かれています。
◆経済経営リサーチコース
○幅広い視野を持つプロフェッショナルの養成
今日の経済活動や企業経営の第一線では、これまで以上に高度かつ幅広い知識やスキルが要求されます。博士課程前期2年の課程(修士課程)では、学部卒業生のみならず多くの留学生や社会人も積極的に受け入れ、グローバルかつ学際的なプロフェッショナル教育を実践しています。研究テーマ別に指導教員によるゼミ形式の「演習」やワークショップ形式の「特別演習」などを通して高度なプロフェッショナリティを習得できます。
○トップクラスの研究者の養成
本研究科は、東北大学の掲げる「研究第一主義」のもとで我が国を代表する研究者を数多く輩出してきました。こうした伝統と実績の中で、博士課程前期2年の課程では、専門分野において優れた業績をあげる教授・准教授たちにより、優れた修士論文の作成に向けた個別指導が行われています。そして修士論文を書き上げた大学院生は、自立的研究者となることを目指して博士課程後期3年の課程に進学します。
◆高度グローバル人材コース
本コースでは、以下のような教育を通じてグローバル化する社会で活躍する高度職業人を養成します。
○英語で経済学と経営学を学ぶ
経済学と経営学に関する先端的なトピックを英語で学びます。講義、課題、試験を全て英語でこなすことにより、グローバル社会で通用するスキルと知識が身につきます。
○外国人学生と共に学ぶ
日本人学生・外国人学生の区別なく、共に科目を履修します。日本人学生と外国人学生が同じ条件のもとで切磋琢磨あるいは協力することにより、グローバル企業で必要とされる国際的な協働スキルが身につきます。
○海外で研鑽を積む
高度グローバル人材コースに在籍する学生(外国人特別選抜を除く)は、一定期間の海外研鑽(本研究科が協力協定を締結している海外の大学への留学、あるいは海外の企業・NGOでのインターンなど)が必修となっています。実際に海外で研鑽を積むことによって、グローバル社会を生き抜く真の力が身につきます。
○問題を発見し、ソリューションを実行に移す
修士論文に替えてプロジェクト報告が必須となっています。教員の指導の下、学生自らがプロジェクトを企画し、実行に移します。また、プロジェクトに関する報告書の作成ならびにプレゼンテーションを英語で行います。グローバルに問題を発見し、解決する能力が身につきます。