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工学研究科(博士課程(前期))

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

 工学は,科学技術の創造を通して,人類の幸福に寄与する役割を担っています。工学研究科では,確かな専門知識と高い倫理観を有し,自然や環境と調和した人間社会の豊かな発展に貢献できる高度専門技術者や研究者等を養成します。また,地域の研究拠点となることを目的に,基礎的研究から最先端技術の開発まで,工学に関わる幅広い学問分野の教育研究を推進します。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

■養成する人材像
工学研究科では,確かな専門知識と高い倫理観を有し,自然や環境と調和した人間社会の豊かな発展に貢献できる工学系人材を養成します。特に,博士前期課程では,スペシャリストとしての専門の深い知識と同時に,分野の多様性を理解し,他者との協調の下,異分野との融合・学際領域の推進も見据えることができるジェネラリストとしての幅広い知識・俯瞰的視野を持つ高度専門技術者及び研究者等を養成します。

【産業創成工学専攻】
化学やバイオ,機械に関連する基盤技術に関する知識と技術経営を融合し,繊維等の特色ある地域産業や自動車等の輸送機器産業,医療や農業,食品産業などのさまざまな産業・分野における活力的な発展に資する研究開発とその教育を行い,「ものづくり」に加え「ことづくり」をも担う高度専門技術者及び研究者等を養成します。

【安全社会基盤工学専攻】
エネルギーの安定的確保や持続可能な都市・地域のための社会基盤実現が社会から強く求められて いる中,そのような安全・安心で快適・効率的な社会を創造し持続させるために必要な社会の抱えているリスクの軽減や人類の利便性の向上に資する研究開発とその教育を行い,持続可能な社会の創造に必要な技術革新に取り組み,新たな社会基盤技術の創出に貢献する高度専門技術者及び研究者等を養成します。

【知識社会基礎工学専攻】
第3次産業革命(情報・通信)および第4次産業革命(ロボット・知能システム)の技術革新を利活用して,人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる人間中心の社会(Society5.0)の実現に向けた,知識基盤社会に資する基礎研究およびその教育を行い,Society5.0で示された新しい知識・情報・技術が社会のあらゆる領域で活動の基盤として飛躍的に重要性を増す社会である「知識基盤社会」を支える工学を担う高度専門技術者及び研究者等を養成します。

■求める学生像
〇能力,意欲等
工学研究科博士前期課程では,養成する人材像を踏まえ,以下のような入学者を求めます。

1.専門分野の研究に取り組みたい人
2.未来社会を支える科学技術の創造と開発に意欲のある人
3.人間社会の持続的発展に寄与する研究開発をグローバルな視点から進めたい人

〇入学までに学習・修得しておくことが期待される内容
志願者には,志望する専門分野の基礎知識(大学卒業程度)とその活用方法,論理的思考力,英語の能力などを身に付けておくことを期待します。

■入学者選抜の基本方針
多様な背景を持った学生の受入れを進めるため,推薦選抜,一般選抜,外国人留学生特別選抜,社会人特別選抜を実施します。それぞれの選抜においては,求める学生像を踏まえ,志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定します。
以下において,下線が引かれた学力検査や資料等は判定にあたり重視するものです。ただし,下線が引かれていないものでも,評価結果が著しく低い場合には,判定に大きく影響します。

推薦選抜は,成績が優秀で人物ともに優れ,在籍する大学の学長又は学部長等が責任をもって推薦できる者を対象とします。口述試験及び面接,書類審査により,志望する専門分野の基礎知識および意欲・適性等を総合的に評価・判定します。

一般選抜では,原則として,基礎科目,専門科目,外国語科目の試験を課します。その結果と学部での成績により,志望する専門分野の基礎知識や英語の能力等を評価します。さらに,口述試験及び面接,書類審査により意欲・適性等を評価します。これらの結果を総合して評価・判定します。

外国人留学生特別選抜は,国費外国人留学生又は私費外国人留学生として入学を希望する者で,成績優秀な者を対象とします。学力検査を免除し,口述試験及び面接,書類審査により,志望する専門分野の基礎知識および意欲・適性・目的意識等を総合的に評価・判定します。

社会人特別選抜では,企業等に勤務している者で所属長からの推薦を受けた者を対象とします。口述試験及び面接,書類審査により,志望する専門分野の基礎知識および意欲・適性等を総合的に評価・判定します。

知識社会基礎工学専攻の知能システム科学コースと情報工学コースの志願者に関しては,すべての選抜において,情報あるいは数学の基礎学力を確認します。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)に沿って受け入れた学生に対し,学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた人材養成の目標を達成するため,本学大学院の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)および以下に述べる工学研究科博士前期課程の方針に従って,教育課程の編成,教育の実施,学修成果の評価を行います。(特に関係が深いディプロマ・ポリシーの項目を[DP (a)]のように表記します。)この方針は,国際総合工学特別コース(GEPIS)にも適用します。

(1) 教育課程の編成方針
① 高度な専門的知識・能力,及び専門に関連した幅広い基礎知識を身に付けさせるため,各専攻に,問題解決能力・プレゼンテーション能力・研究能力等の育成を目的にした「専攻共通科目」ならびに専攻ごとの産業分野に対応した4つの「専攻科目群」を設け,順次的・体系的に科目を配置します。また,各専攻科目群の中には概論科目を設けます。                  [DP (a)]
② 専門分野を超えた幅広い視野を獲得させるため,全専攻に共通な科目群(研究科共通科目群)を設けます。                               [DP (b),(c)]                     
③ 国際的にも通用する技術者として必要な,創造力,自己学修力,問題発見・解決能力,およびコミュニケーション能力を併せた総合力を身に付けさせるため,研究科共通科目群の中に課題解決型の科目,実践的な英語教育を行う科目,海外への短期留学に係る科目などを設けます。 [DP (b)]                 
④ 技術者として守るべき倫理や負うべき社会的責任を自覚させるため,研究科共通科目群の中にインターンシップに係る科目を設けるほか,産業創成工学専攻の技術経営に係る体系的な科目群を他専攻の学生にも開放します。                          [DP (c)]
⑤ 教育課程の水準は,学部の教育課程の水準,学術の発展動向,学生や社会の意見・ニーズなどを踏まえて設定します。

(2) 教育課程における教育・学修方法に関する方針
① 学生ごとに主指導教員と2名以上の副指導教員からなるPOS コミティ(Program of Study Committee)を構築します。POS コミティは学生の履修指導ならびに修士論文研究に係る指導を行います。
② 各専攻の教育課程の中に複数のコース(スペシャリストとして深い専門知識を得るための履修区分)を設け,各学生はいずれかのコースで学修を行います。
③ 幅広い知識・俯瞰的視野を重視する分野横断型教育のもと,学生がジェネラリストとスペシャリストの両方の資質・能力を修得できるよう,科目履修に関して以下の要件や制約を設けます。
1) ジェネラリストとしての資質・能力が育成されるよう,自専攻(学生が所属する専攻)が持つ4つの科目群の各々から1科目計8単位を修得する。
2) 特定の分野のスペシャリストとしての資質・能力が育成されるよう,コースが定める2つの「重点科目群」から3科目計6単位を修得する。
3) ジェネラリスト志向,スペシャリスト志向,あるいはコミュニケーション力・実践力の重視など,各自のキャリア展望に応じて重視する資質をさらに伸長できるよう,研究科共通科目,自専攻科目,他専攻科目(必修以外)を必要に応じて履修する。
4) 学修時間が確保されるよう,履修登録できる単位数には上限を設ける。
④ 全ての授業において,授業の目標,授業内容,授業方法,到達目標,成績評価の方法,教科書・参考書,準備学修等の具体的な指示等が記載されたシラバスを作成し,学生に周知するとともに,シラバスに従って授業を実施します。
⑤ 組織的なFD活動により,教育方法の継続的な改善に取り組みます。
⑥ 修士論文研究に係る指導の方法は,「福井大学大学院工学研究科博士前期課程 研究指導計画」に定めます。

(3)学修成果の評価の方針
① 成績は「福井大学における多面的かつ厳格な成績評価のガイドライン」に沿って評価します。科目ごとの詳細はシラバスに記載します。
② 修士論文は,ディプロマ・ポリシーに基づいて審査します。審査の基準等は,「福井大学修士(工学)学位授与に関する取扱要項」に定めます。

さらに,各専攻では以下の方針を設けます。

<産業創成工学専攻> 
以下は,産業創成工学専攻のディプロマ・ポリシーの項目(IIa)の達成に関わる方針です。
(1)教育課程の編成方針
専攻科目を,「MOT科目群」,「材料・加工工学科目群」,「サステイナブルケミストリー科目群」,「ライフサイエンス科目群」により構成します。
(2)教育課程における教育・学修方法に関する方針
①履修区分として,「繊維先端工学コース」,「材料開発工学コース」,「生物応用化学コース」,「創造生産工学コース」,「経営技術革新工学コース」を設け,学生はいずれかのコースで学修を行います。
②各コースでは以下のように重点科目群を指定し,深い専門性を涵養します。
繊維先端工学コース: 材料・加工工学科目群,ライフサイエンス科目群
材料開発工学コース:サステイナブルケミストリー科目群,材料・加工工学科目群
生物応用化学コース:ライフサイエンス科目群,サステイナブルケミストリー科目群
創造生産工学コース:材料・加工工学科目群,MOT 科目群
経営技術革新工学コース:MOT 科目群,サステイナブルケミストリー科目群

<安全社会基盤工学専攻>
以下は,安全社会基盤工学専攻のディプロマ・ポリシーの項目(SSa)の達成に関わる方針です。
(1)教育課程の編成方針
専攻科目を,「社会インフラ科目群」,「エネルギー科目群」,「リスクマネージメント科目群」,「安全設計科目群」により構成します。
(2)教育課程における教育・学修方法に関する方針
①履修区分として,「機械設計工学コース」,「電気システム工学コース」,「建築土木環境工学コース」,「原子力安全工学コース」を設け,学生はいずれかのコースで学修を行います。
②各コースでは以下のように重点科目群を指定し,深い専門性を涵養します。
機械設計工学コース: 安全設計科目群,エネルギー科目群
電気システム工学コース:エネルギー科目群,社会インフラ科目群
建築土木環境工学コース:社会インフラ科目群,安全設計科目群
原子力安全工学コース:リスクマネージメント科目群,エネルギー科目群

<知識社会基礎工学専攻>
以下は,知識社会基礎工学専攻のディプロマ・ポリシーの項目(KSa)の達成に関わる方針です。※DPとの対応
(1)教育課程の編成方針
専攻科目を,「ヒューマンサイエンス科目群」,「コンピュータサイエンス科目群」,「物性物理科目群」,「数理情報科学科目群」により構成します。
(2)教育課程における教育・学修方法に関する方針
① 履修区分として,「知能システム科学コース」,「情報工学コース」,「数理科学コース」,「電子物性
コース」,「電磁工学コース」を設け,学生はいずれかのコースで学修を行います。
② 各コースでは以下のように重点科目群を指定し,深い専門性を涵養します。
知能システム科学コース: ヒューマンサイエンス科目群,数理情報科学科目群
情報工学コース: コンピュータサイエンス科目群,ヒューマンサイエンス科目群
数理科学コース: 数理情報科学科目群,コンピュータサイエンス科目群
電子物性コース: 物性物理科目群,数理情報科学科目群
電磁工学コース: 物性物理科目群,コンピュータサイエンス科目群
③知能システム科学コース及び情報工学コースでは,専門知識から企業現場で通用する課題解決力までを身に付けさせるため,講義,計算機システムを活用した演習やPBL,インターンシップ等を実施します。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

工学研究科では,確かな専門知識と高い倫理観を有し,自然や環境と調和した人間社会の豊かな発展に貢献できる高度専門技術者や研究者等を養成します。
博士前期課程では,スペシャリストとしての専門の深い知識と同時に,分野の多様性を理解し,他者との協調の下,異分野との融合・学際領域の推進も見据えることができるジェネラリストとしての幅広い知識・俯瞰的視野を持つ人材の養成を行います。
以上の人材養成目的を踏まえ,博士前期課程では,学生が知識・能力等に係る以下の目標に到達しているとともにそれらを課題の解決において活用・実践できることを学位授与の方針とします。この方針は,国際総合工学特別コース(GEPIS)にも適用します。

(a) 高度な専門的知識・能力,および専門に関連した幅広い基礎知識・俯瞰的視野を有している。
(b) 創造力,自己学修力,問題発見・解決能力,およびコミュニケーション能力を有している。
(c) 高度専門技術者として守るべき倫理や負うべき社会的責任を自覚し,幅広い視野をもって社会の発展に貢献できる。