令和4年度から、京都教育大学教育学研究科修士課程を教職大学院に改組することに伴い、学校臨床力高度化系(従来の連合教職大学院)と教科研究開発高度化系(従来の教育学研究科)という2つの系を設ける改革を行い、連合教職大学院の発展・拡充を図りました。
学部・研究科等ごとの目的
教職大学院は、教員養成に特化した専門職大学院であり、「高度の専門的な能力及び優れた資質を有する教員の養成のための教育を行うことを目的」(専門職大学院設置基準第26条)として、①実践的な指導力を備えた新人教員の養成 ②現職教員を対象にスクールリーダー(中核的中堅教員)の養成を行うものです。
京都連合教職大学院は、京都教育大学を基幹大学とし、私立9大学(京都光華女子大学、京都産業大学、京都女子大学、京都橘大学、京都ノートルダム女子大学、同志社大学、同志社女子大学、佛教大学、龍谷大学)と、京都府教育委員会、京都市教育委員会が連携した、国私立連合による教職大学院です。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
以下のような方の入学を期待しています。
1.教職に強い関心をもち、教育について思考し、学校づくりの一員として将来活躍しようとする者
2.実践的な指導や授業を展開する前提となる、基礎的な知識・技能を身につけている者
3.自らの置かれた状況を客観的に判断して、周りの人たちと協働して主体的に課題を解決しようとする者
4.教師として社会に貢献しようとする責任感と使命感をもち、教育の場で中核を担い得る者
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
連合教職実践研究科では、教育及び教科の理論と教職の実践との往還を通じて、教職に関する高度な専門的知識と実践的指導力を統合的に有する教員を養成するために、以下の科目群による教育課程を編成しています。
1.教職について体系的・総合的に思考・判断する力を育成するために置かれる、5領域からなる「共通科目」群
2.学修の成果をまとめる力、教職専門職業人に求められる能力を育成するために、各コースの特性に応じて置かれる「コース必修科目」群
3.個々の課題意識をさらに深め、幅広い専門的知識に裏付けられた高い実践力を育成するために、各コースの特性に応じて置かれる「コース選択科目」群
4.学校園での実務的経験を通して教職の実際について理解を深め、教師に必要な人間性、社会性、倫理観を涵養するとともに、自己の職能を向上させるための実践と省察を行うために、1年次と2年次とに分けて置かれる「実習科目」「省察科目」群
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
連合教職実践研究科では、教育及び教科の理論と教職の実践との往還を通じて、教職に関する高度な専門的知識と実践的指導力を統合的に有する教員となるために、以下の能力を修得することを修了認定の基準とします。
1.教師として教育の現状や課題を多様な文脈から読み解く力と今後のあり方を構想する力
2.教職に必要とされる高度な専門的知見に基盤をおいた実践的指導力
3.自己の職能を向上させるための実践に基盤をおいた省察力と研究開発力及び組織運営能力
4.豊かな人間性、社会性と高い職業倫理にねざした職務遂行力