学部・研究科等の特色等
博士後期課程に、「生涯発達看護実践科学部門」と「ケアシステム創成看護科学部門」を置く。
●生涯発達看護実践科学部門
「生涯発達看護実践科学」とは、多様な健康課題を抱える対象者を生涯発達する人として捉え、 科学的研究手法に基づく提言により切れ目ない看護実践の確立を目指し、 一人ひとりの生涯にわたる最善の健康・療養支援のあり方を探求する看護学と定義する。
看護の対象者を生涯発達する人として捉える意味を理解し、切れ目ない看護を展開する生涯発達看護科学部門は、人々にとって最善の健康状態を実現するための看護のあり方を示すことができる人材を育成することを目標とし、対象が有する健康課題から病態を理解し必要な看護ケアに関する知見を蓄積した後、広く社会への還元が できることを目指している。すなわちエビデンスの実践応用として位置付けられる「研究者から臨床家へ」「臨床家から対象者へ」の過程に対応可能な研究者の育成を実現していく。
●ケアシステム創成看護科学部門
「ケアシステム創成看護科学」とは、看護の対象者である個人の健康を環境との相互作用を含めて理解し、健康課題の解決に向けて科学的な手法を用いることにより、コミュニティケアと看護管理の視点から、持続可能なケアシステムの創成を探究する看護学と定義する。
ケアシステム創成看護科学部門は、病院、施設、地域の垣根を越えて、人々が生活を営む場の特性に応じたケアシステムの在り方を示し、広く社会に発信できることを目指している。健康課題の解決に向けて、住民、保健・医療・福祉専門職、行政などの地域社会を構成する多様な人々と協働してケアシステムの創成を探究し、その成果を社会へ実装できる研究者の育成を実現していく。