学部・研究科等の特色等
■共生システム理工学専攻
共生システム理工学専攻は4コースから構成され,21世紀的諸課題の解決に向けて,理学と工学の高度な専門性に加え,地球規模の視野と多元的な視点を持つ「共生のシステム科学」という枠組みの中で教育と研究を行い,人-産業-環境における共生のための新たなシステム科学の構築を志し,地域に貢献できる実践的な力を有する高度専門職業人・研究者を養成する。
○数理・情報システムコース
数理科学では現実の問題を数学的手法によって抽象化・モデル化して解決する能力やアルゴリズム設計能力,情報科学ではソフトウェアシステムを設計・開発・運用できる実践能力,経営工学では製品開発・生産・流通・サービスなど多様な課題を幅広い工学的アプローチを駆使して解決できる能力をそれぞれ養成する。これにより,体系的な視野バランスを有したソフトウェア人材養成を達成する。
○物理・メカトロニクスコース
社会に役立つ新たな「技術」や「システム」の創出を担う研究者・開発者を養成する。そのために,物理学・機械工学・電気工学を基盤とし,新機能を持つデバイスなどの要素技術や新たな測定手法から,ロボティクスや生体工学における制御技術・数値シミュレーション技術などの開発を通して物事・人・現象などをシステムとしてモデル化する方法,人々の生活に役立つものづくりに必要な設計思想と製作技術までを体系的に養う。
○物質・エネルギー科学コース
無機化学・有機化学を基盤とし,小分子からナノレベル,バルクレベルでの新たな物質・材料の創製から新機能の発現,省資源・省エネルギーを常に意識した製造方法の探求,エネルギー技術に関する革新的・実証的研究,さらには分析化学・分光学を基盤とした放射性物質や汚染土壌等の高度精密分析技術などを体系的に備えた人材養成を達成する。
○生命・環境コース
生物学・心理学・地学・気象学・水文学・計画学などを軸に,生物多様性の調査・保全,人間の心理・生理的仕組みの解明,自然災害の予測や防災,人間活動が環境に及ぼす影響の解明、環境を構成する自然・社会・文化を総合的にとらえたデザイン・計画など,多角的な専門知識とフィールド感覚を備えた能力と実践力を有した人材養成を達成する。
■環境放射能学専攻
環境放射能学専攻は1コースから構成され,生態学,生物学,地球化学,化学,物理学,機械工学,電気工学などさまざまな学問分野を学んだ入学者を,環境放射能学という学際的な学問分野に対応可能な人材に育成する。
○環境放射能学コース
人工および天然放射性核種の環境中の動態を解明し,計測,モニタリング計画,制御,予測,評価などに,高度な専門知識に基づいて中長期的視点で総合的に取り組むことができ,環境防護,予測評価,環境修復,廃炉,中間貯蔵,浄化などの分野の課題解決ならびに学術的発展に貢献するとともに,その融合・深化させた知見を社会の課題解決に活用できる,実践的な力を有する高度専門職業人・研究者を育成する。
・昼夜開講制大学院
本研究科では,大学院での履修を希望する社会人の期待に応えるべく,昼夜開講制を採り、夜間の2時限(18時00分~19時30分および19時40分~21時10分)に設定された授業の履修によっても課程修了に必要な全単位(30単位)を履修できるコースもある。この特例措置を希望する場合には,福島大学入試課と入学後に指導を希望する教員に,出願前に相談する必要がある。
・長期履修学生制度
職業等に従事することにより時間的制約のある学生のために,標準修業年限を超えた期間(長期履修期間)で修学を可能にする制度である。
長期履修生として認められた場合は,認められた長期履修期間に応じて分割した額の授業料を各年度に支払うことになる。例えば博士前期課程学生の場合通常2年で修了となるが,この制度を利用することで,授業料総額はそのままに3年もしくは4年間かけて学び,修了することが可能となる。