学部・研究科等の特色等
教育の理論と実践の融合により、教育実践学の構築を目指して教育現場のニーズと実践性に根ざした高度な教育研究を推進して、人間力と教育力を兼ね備えた教員を養成しています。
社会構造の急激な変化や価値観の多様性を反映した教育課題の複雑化が進行する中、各専攻・コースにおける主な教育研究課題を明示して、教育理論や教科指導の基礎的内容を充実させると同時に学際的、総合的な研究にも対応できるようにしています。
また、社会の求める多様なニーズに応えるため、特色ある教育プログラムを開設しています。
■教員養成スタンダード(大学院)
教員養成の高度化を見据えて、教員等の高度専門職業人としての力量形成を確かなものとする
ために、経歴や年代の異なる大学院生が、コースの求める人材像に基づいて、それぞれの学びの
質的側面を可視化し、自己成長を振り返ることができるツールとして、また、基本的な教員像を
ベースに、指導教員が、コースの専門性を反映した力量形成を促すカリキュラムや研究をより豊
かに指導することができるツールとして、資質能力の体系を大学院版の教員養成スタンダードと
して策定しています。
■教員としての多様な能力の向上を図る教育プログラム
各専攻・コースの正規カリキュラムに加え、現代的な教育課題やニーズに対応した多彩な教育プ
ログラム等を開設しています。
●子育て支援コーディネーター養成プログラム〔幼年教育・発達支援コース〕
今日、幼保連携型認定こども園、幼稚園、保育所では子育て支援機能の充実が図られて
おり、地域においてもさまざまな子育て支援事業が展開されています。そのため、保護者支
援や地域連携などの子育て支援の専門性が強く求められています。本プログラムでは、修士
課程の幼年教育・発達支援コースの学生を対象に、多様化する子育て支援の課題に対応す
るための専門性を身に付けた人材を養成します。
●健康教育実践プログラム〔学校心理・学校健康教育・発達支援コース、生活・健康・情報系教育コース〕
児童生徒の健康課題は、飲酒、喫煙、薬物乱用、問題ある性行動などの危険行動、心の
健康問題、食習慣の乱れ、運動不足、睡眠不足、インターネットの過剰使用、アレルギー性
疾患など複雑化、多様化しており、学校には、健康に関わる社会的要因を踏まえ家庭・地域、
専門機関等と連携した健康教育が求められています。「健康教育実践プラグラム」は、そのよ
うな健康教育の開発、実施、評価等の実践力の向上を目指します。
●神戸キャンパス特別支援教育プログラム〔神戸キャンパス・フレックスクラス学生対象〕
神戸キャンパスのフレックスクラスにおいて、特別支援教育領域(知的障害者、肢体不自由
者、病弱者)の各領域の授業科目を開講し、特別支援教育に対する十分な知識・技能を修得で
きるよう支援します。3年以上の教職経験のある人は、授業科目の履修状況に応じて特別支援
学校教諭(知的障害者、肢体不自由者、病弱者)の各領域の1種または2種の教員免許状を取
得することが可能です。
●ダブルディグリープログラム〔修士課程を志願する人(8月選抜のみ)〕
教師教育の分野における教育研究を国際的にリードするグローバル人材の養成を目的に、
3年間で本学大学院修士課程(在学期間:1年6カ月)と韓国(大邱教育大学校、京仁教育大
学校)または台湾(屏東大学、台北教育大学、高雄師範大学)の協定大学の大学院修士課
程(在学期間:1年6カ月)の教育課程を履修するものです。修了時には本学と協定大学の双
方の学位を取得できます。
●小中連携教育プログラム
小中一貫・連携教育に対応できる教員を大学院で養成するため、小中連携教育プログラム
の受講希望者は、大学院在学中(2年間)に小学校教諭2種免許状の所要資格を取得できます。
さらに、修士課程の学生については、幼稚園教諭免許状を取得後、幼稚園教諭や保育教諭と
して3年以上の教職経験を有している人も、小学校教諭2種免許状の所要資格を取得できます
(小学校教員養成特別コースの学生は中学校教諭2種免許状の所要資格が取得可能)。本プロ
グラムの受講者は、学部の教職課程を履修します。大学院生が履修しやすくなるよう、多くの授
業科目はオンライン(原則オンデマンド)方式での開講となります。また、教職大学院(専門職学
位課程)の共通基礎科目では、小中連携教育の理解を深めるための教職科目を開設しています。
(https://www.hyogo-u.ac.jp/course/shouchuurennkei.pdf)
■長期履修学生制度
職業を有しているなどの事情により、2年の修業年限で教育課程を履修することが困難な学生を対
象に、計画的に教育課程を履修することができる「長期履修学生制度」を設けています。
この制度を利用すれば、3年をかけて自分のペースで無理なく授業や研究指導を受けられ、学業と
仕事を両立しやすくなります。
なお、授業料は総額(2年分)を3年に分割して納入することになります。
〔長期履修を申請できる人〕
・フレックスクラス志願者で職業を有する等の事由のある者
・理数系教員養成特別プログラム受講申請者
(https://www.hyogo-u.ac.jp/admission/master/complete_system.php#toc1)