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音楽学部

 
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学部・研究科等の特色等

学部・研究科等の特色等

【教育目的】
1  音楽学部は、音楽についての深い学識と高い技術を授け、音楽の各分野における創造、表現、研究に必要な優れた能力を養い、社会的要請に応える人材の育成を目的としている。具体的には、優れた表現者(演奏家、作曲家、指揮者など)や、広く社会の文化発展に寄与し核となる人材の養成を目指す。
2  音楽学部においては、西洋音楽を取り入れその普及を図るとともに、我が国固有の音楽の継承と研究にも努めてきた。こうした二つの音楽伝統を受け継ぐ一方で、近年、音楽の持つ文化的な意義のみならず経済的・社会的意義が広く認識されてきたこと、デジタル技術をはじめとする科学技術の進展により音楽芸術においても急速に新しい表現方法が展開されつつあることをも視野に入れて、我が国の音楽文化の創造的な発展の道を主導的に切り開いていく。
3  音楽学部の教育における、専門性の一層の深化、関連する幅広い知識や言語に関する技能等の習得、各科が横断的・総合的に係ることのできるプロジェクトの発信や学生の主体的取組の推進のため、演奏藝術センターや言語・音声トレーニングセンターといった学内共同教育研究施設との連携を強化する。
4  本学は、大学全体として、芸術により社会に貢献できる大学として活動することを重視しており、音楽学部においても、社会との接点を持った取組を推進して、地域に開かれた大学として活動展開する。

【研究目的】
 東京藝術大学音楽学部は、前身である文部省音楽取調掛・東京音楽学校の創設から120 年を越える歴史を有し、その間、 すぐれた音楽家・研究者を輩出しつづけ、我が国の音楽文化の発展に主導的な役割をはたしてきた。この間、先進性と独自性をそなえた創作・演奏・研究活動の伝統を次世代に継承するとともに、各時代の音楽文化に要請された課題につねに先駆的に取り組んできた実績も、国内外の高い評価をうけてきた。
 現在の本学部は、作曲・声楽・器楽・指揮・邦楽・楽理・音楽環境創造の専門領域からなっている。これらの各専門領域の特色を生かし、複数領域のさまざまな協働を模索しながら、現代社会において芸術文化関係者および一般の音楽愛好者から本学部に期待されている伝統の継承と新たな音楽文化の創造をめざして、以下の5つの研究領域に重点をおき、研究を進めている。
1  奏楽堂プロジェクト
奏楽堂を主要な舞台とし、音楽芸術の新たな創造・発信をめざして、音楽に対する現代的な要請にこたえる企画性の高い演奏会をジャンル・領域横断的なプロジェクトとして実施し、本学部にとって最も基本的な研究成果である音楽演奏を、多様な形式で発信しようとする試みである。創作・演奏・研究・運営といった音楽の各専門領域が揃った本学ならではの活動であり、音楽文化の創造・発信に貢献している。
2  音楽伝統の継承と再生
我が国初の音楽専門機関として、日本のみならず東アジアの近代音楽の創出に大きな役割をはたしてきた本学部には、他に例をみない貴重な音楽資料とともに、西洋音楽・邦楽を問わず、各時代を特徴づける音楽作品の演奏・上演の実績が蓄積されている。
本学がもつ音楽伝統を発掘し、現代に継承・再生させる試みであり、120年の歴史的に培われた本学の特色に基づく独自な活動として、学内外から高い評価を得ている。
3  音楽文化による地域貢献
現代社会においては、音楽をふくむ芸術と日常生活との接点となる地域社会との関係が重視されるとともに、地域振興において芸術文化のはたす役割も注目されている。本学部では、地元である台東区・足立区や東京都からの受託事業をはじめ、本学とさまざまな関係を結んでいる国内各地域において、地域の文化芸術活動のレベル向上や機会拡大、文化芸術環境の充実を目的に、我が国最高水準の芸術家養成を通じた地域文化活動への貢献及び蓄積された知的財産を活用した先端的な地域振興の在り方を追究している。
4  アジアにおける音楽文化研究の拠点形成
音楽を通した国際的な教育・研究上の連携を、特にアジアにおける音楽文化研究に集中し、演奏・研究ともにアジア地域の中心となり得る総合的な拠点形成を目指す。アジア諸国との人的交流を一層盛んにするとともに、アジアにおける音楽文化の実態調査や、交流演奏会の企画・実施等を通じて、単なる交流事業ではなく、発展的なストックの形成につながるような研究成果の蓄積を目指し、継続的・発展的な取り組みを行っている。
5  音楽・音響にかかわる新たな手法の開発・研究
メディア表現及び環境創造としての音・音響の可能性に、本学のもつ最先端の施設とノウハウを活用することによってアプローチし、社会における音・音響の新たな手法の開発・創造・発信を目指すものである。音響環境の構築や比較音響心理分析のほか、今日様々な機能を担うようになった都市商業施設の音楽・音響に関する実践研究などが行われ、音響心理学的な実験と音楽制作の往復運動によって大きな成果を生み出している。

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