本学大学院では、先端的な研究と実践的な知識獲得により、極めて高い就職率を毎年維持しています。(令和5年度修士課程修了者就職率99.7%)また、本学が独自に行った調査では、本学卒業・修了生の入社3年以内の離職率は12.7%(令和3年4月入社後3年以内)と低く、社会で指導的技術者として活躍しています。
学部・研究科等ごとの目的
<工学研究科(修士課程) 工学専攻>
各工学分野(機械工学、電気電子情報工学、情報・経営システム工学、物質生物工学、環境社会基盤工学、量子・原子力統合工学、システム安全工学)で必要とされる専門・融合知識及び実践的技術感覚を備え、データサイエンス、IoT等の情報技術を活用して、関連分野及び融合領域の諸課題に対応し、安全に関する考え方を身につけ、技術をグローバルに展開できる高度な実践的・創造的能力を備えた指導的技術者・研究者の育成
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
【求める学生像】
長岡技術科学大学は、活力(Vitality)、独創力(Originality)および世のための奉仕(Services)を重んじるVOSの精神をモットーとし、本学修士課程では、情報技術を活用し、安全に関する考え方を身につけ、技術をグローバルに展開のできる高度な実践的・創造的能力を備えた指導的技術者・研究者の養成を目指しています。この目的を達成するために、本学は、大学院のすべての入学者に対し、学士レベルの学修を継いで指導的技術者・研究者へと至る教育を行っています。
そこで、本学は入学を希望する学生に対し、次のような能力と資質を求めます。
・技術や科学に強い関心を持ち、それにかかわる学習に必要な基礎学力をもつ人
・知識を基に思考を深め、それにより判断したことを適切に表現できる人
・安全に関する考え方を取得し、データサイエンス、IoT等の情報技術、及び分野融合技術を研究に活用する意欲のある人
・新しい分野の開拓や理論の創出、ものづくりに意欲を持ち、技術や科学を通じて社会に貢献したい人
・自ら積極的に学習や研究に取り組み、問題解決のために多様な人々と協力できる人
・優れた個性を発揮し、人間性が豊かで、責任感のある誠実な人
【入学者選抜の基本方針】
志願者を広く募集し、複数の受験機会を提供するため、学内進学者選抜(推薦・学力)および一般入試のほか、高等専門学校専攻科修了見込者推薦入試、社会人入試および外国人留学生入試等の特別選抜を実施します。
これらの選抜では、本学の基本理念、教育目標を理解し、求める学生像に見合う学生を選抜するため、口頭試問を含む面接と書類審査を組み合わせ、志願者の能力や資質を多面的かつ総合的に評価します。
※各専攻の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)は大学ホームページを参照してください。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
本学では、ディプロマ・ポリシーに基づき、学部・大学院修士課程一貫教育の考え方の下に、技術科学各分野で必要とする授業科目を開設しています。それらの授業科目により、技術をグローバルに展開できる高度な実践的・創造的能力を備えた指導的技術者・研究者を育成します。そのために、修士課程では、以下の方針に基づき体系的な教育課程を編成しています。
1.専門教育として、各分野に講義科目を開設します。また、演習、実験・実習科目を通じて、修士論文作成に向けた研究指導を行います。
2.各分野における科目分類、科目群制の実施により、専門性を深めるとともに学際領域にも対応できる教育を行います。また、複数の専門領域の融合技術を理解できるよう、他分野科目の履修も可能とします。
3.全分野で研究倫理科目を必修とします。また、分野科目により、各分野に密接に関わる情報技術及び安全に関する考え方を習得させます。
4.専門性を広い視野から支え、社会における技術実践力を高めるための共通科目を、全分野の学生を対象に開設します。ディプロマポリシー各項目の達成に向けて、学部教養科目から一貫した体系的な編成とします。
5.大学院特別コースなどを、さらに高度で体系的な学びのために設置します。分野に所属しながら、コース修了要件として指定された科目の修得により、コース修了証が授与されます。
6.修士研究テーマに関連した海外での研究開発実践の機会を設けます。外国で研究開発に従事することを通じて、グローバルに活躍する技術者・研究者となるための経験を積ませます。
7.カリキュラムの系統図を示し、学生の自覚的・自律的学修を支えます。
「学修成果の評価の方針」
授業科目のシラバスに、各科目の目的と達成目標、及びディプロマポリシーを踏まえた学習・教育目標との関連を明示します。科目の成績は公正・厳格かつ客観的な達成度評価により、合格した者に単位を授与します。修士論文は、審査の基準と方法を明示し、複数の教員による審査及び試験により合否を判定します。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
本学修士課程が目指す人材育成像は、情報技術を活用し、安全に関する考え方を身につけ、技術をグローバルに展開できる高度な実践的・創造的能力を備えた指導的技術者・研究者です。そのために、以下の四項目を、分野科目、共通科目、研究指導、及び課外活動を含む大学内外での幅広い学修により身につける学生の到達目標とします。
1.技術科学各分野の高度な専門知識と技能、及び情報技術を使いこなす能力と安全に関する考え方の習得。
2.技術の側から生命、人間及び社会を捉える能力の習得、及び複数の専門領域の融合技術を理解し、複眼的で柔軟な技術科学発想力を持てる素養の形成。
3.環境・安全への技術の影響に配慮できる能力の習得、及びグローバルな社会・産業動向を洞察し、戦略的な技術経営力を発揮できる素養の形成。
4.国際感覚を持ちチームで協働できる能力の習得、及び国際的な指導的技術者・研究者としてグローバルな競争を公正に行える素養の形成。
この目標のために開講される講義、演習(セミナー)、実験・実習科目を履修して修了に必要な単位数を修得し、かつ修士論文の審査に合格した者に修士号を授与します。
本学では、高専専攻科を修了見込みの方を対象とした推薦入試を行っております。
次の(1)から(3)のすべてに該当し、出身学校長が人物及び学業ともに優れていると認めていることを出願条件とします。ただし、他の国公立大学大学院と重複しての推薦はできませんのでご注意ください。
(1)3月までに高等専門学校の専攻科を修了見込みの者
(2)大学改革支援・学位授与機構において、学士の学位を授与された者及び3月までに授与される見込みの者
(3)在学中の成績が上位に属する者
また、一般入試での募集も行っていますので、本学ホームページをご確認ください。