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医学部(医学科)

 
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教育課程

学科・専攻等の名称

学科・専攻名修業年限取得可能な学位
医学科 6年 学士(医学)

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

 医学科では、医学部の「深い人間愛と広い視野を持ち、医の倫理を身に付け、科学的根拠に基づいた医学的知識、技術を備え、地域医療や国際医療に貢献できる医療人や国際的に活躍できる優れた研究者を養成する教育・研究を行います。」という理念・目的を実現するためのカリキュラム(教育課程)を策定しています。このカリキュラムは、全学的に定められた教養と汎用能力のコンピテンシー(能力・資質)、文部科学省などで作成された医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠して独自に定められています。また、本カリキュラムは医学科の学位授与方針(ディプロマポリシー)に基づき、専門知識・スキルのすべてを確実に身につけ、それらを統合的に発揮する力、すなわち「自ら学び、自ら考える力」を獲得するように編成されています。 また、医学科では教育プログラムを国際的基準に合致したものとする取り組みを行ってきました。2018年度に日本医学教育評価機構(JACME)による医学教育分野別評価を受審し、世界医学教育連盟(WFME)の国際基準に適合しているとして2026年9月までの認証を取得しています。今後も本学独自のより良いカリキュラムとなるよう継続的に改良に努めてまいります。
 学生の学修成果は、シラバスに明記された評価方法及び評価基準に基づいて、到達目標への到達度により評価します。総括的評価と形成的評価を行い、臨床実習開始前の資格判定はアウトカムベースで行います。また、卒業判定はディプロマポリシーによる総合評価とします。

【一般教育および基礎医学】
 1年次から、まず全学共通教育科目の履修を通じて幅広い知識、自らの専門以外の学問分野、語学などを学びます。データサイエンス教育、生命科学、実験医学も重視しています。1年次前期の「教養総合講義」で医学部で何を学べるかを知り、臨床系の教員も参加する臓器別の「ヒトの体と病気」では医学入門ともいえる基礎知識を学びます。また、1年次後期の「社会の中の医療・医学」では学内外の幅広い分野の方と意見交流する機会を設けています。3年次には「倫理学・プロフェッショナリズム」の講義があります。これらにより、医療人に求められるプロフェッショナリズムを身につけるとともに、医学を学ぶモチベーションを高めていきます。

 さらに、1年次には山梨県内の病院で実施されるECE(Early Clinical Exposure、早期臨床体験実習)があります。2年次には医学部附属病院で行われる「防災トリアージ訓練」に看護学科生とともに参加します。 3年次には、各消防署のご協力のもと「救急用自動車同乗実習」を行っています。これらによって、早い段階から実際の臨床を体験するとともに、コミュニケーション、チーム医療の重要性などについても学びます。このようなコンピテンシーは、一朝一夕に身につくものではないことから、6年間を通して繰り返し学修し、ブラッシュアップしていきます。

 1年次の後期から専門科目として基礎医学科目が始まり、医学の基盤となる生化学、解剖学、生理学、神経科学等を系統的に学びます。生化学では生体の構成成分であるタンパク質・核酸・脂質・糖などの生命分子の性状と働きおよび代謝について学習します。解剖学では人体の正常構造を顕微鏡および肉眼レベルで観察し、その構成と機能連携を学習します。生理学では人体の正常な機能を細胞、組織、器官の各レベルで理解し、それらが統合されて個体として機能する仕組みを学習します。神経科学では解剖学、生理学、生化学、薬理学の分野を横断した統合講義を通して、ヒトの脳神経系の成り立ちと機能について学びます。 また、2年次には生命現象を分子レベルで理解するための生命科学実習があります。

【臨床基礎医学】
 2年次後期からは、感染免疫学、微生物学、免疫学、薬理学、病理学、臨床薬理学、感染制御学等を系統的に学習します。これら基礎医学系科目は臨床医学とより密接に関連しており、臨床基礎医学科目として両者をスムーズに結びつける橋渡しの役割を果たします。例えば、疾患の治療や診断には薬剤の使用は不可欠ですが、薬理学では各種疾患に用いる薬剤の作用、副作用、作用メカニズム、さらに新薬開発について学びます。感染症はいつの時代も大きな医学的な問題ですが、感染免疫学や微生物学では各種ウィルス、細菌等の性質や制御方法を、また免疫学ではこれらウィルスや細菌に対する身体の防御機構である免疫機構について、またその暴走により起こるアレルギー等について系統的に学習します。

【社会医学】
 4年次の前期には、法医学、社会環境医学、行動科学で社会医学を学びます。法医学は「死者の声なき声を聞く」重要な医学領域であり、犯罪や裁判に必要な医学的事項を学びます。社会環境医学は従来の衛生学、公衆衛生学であり、健康政策、地域医療、地域保健、予防医学、産業医学、環境医学、疫学など多岐にわたります。生涯を通じた健康支援、「社会を診断して人を治す」ための知識と技術を涵養します。行動科学は予防行動や治療行動の実践のための心理学や脳科学を基盤とした学問で、臨床に必要な実践力を習得します。6年次の前期には、保健所や行政機関、地域のクリニックなどで行う社会医学実習があります。

【臨床医学と臨床実習】
 3年次前期から臨床医学を学ぶ「統合臨床医学」が始まります。これは臓器別のコースで構成されており、講義とグループ学習を並行して行います。グループ学習では、少人数で実際の臨床例に基づいた課題に取り組む、問題解決型学習形式を導入しています。自ら考えながら学ぶとともに、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力も学修します。知識のみならず、学習に対する意欲を高め、アクティブラーニングの手法を身につけることで、科学的思考や生涯にわたって共に学ぶ姿勢を培います。

 4年次の6~10月に「診断学入門」で基本的な診察技能を学びます。10~11月に、臨床実習に参加するに十分な医学知識、診察技能、患者さんと接する態度を身につけているかをチェックする2つの共用試験(CBT、Pre-CC OSCE)を受験します。合格者のみが法的に認められたスチューデントドクターとして臨床実習に参加することができます。臨床実習は4年次の1月から6年次の9月まで行われ、一部の実習は学外の病院などで実施します。また、条件を満たせば海外で実習することも可能です。

 臨床実習は、指導医のもとで医療スタッフの一員として参加する「診療参加型実習」であり、診療や患者ケア、臨床推論の能力を養います。様々な診察手技や病態を経験できるシミュレーターも使用します。また、患者さんの権利、医師の義務と裁量権、インフォームド・コンセントなどについても実践的に学びます。臨床実習を終了すると、卒業時の臨床能力(初期臨床研修開始時に必要な臨床能力)が備わっているか、臨床実習後客観的臨床能力試験(Post-CC OSCE)による評価を受けます。また、臨床実習期間中には医学英語のグループ学習もあります。

【ライフサイエンスコース】
 医学科出身の医学、生物学分野の研究者不足に対応するため、本学では2006年度から研究者養成のためのライフサイエンスコースを設置しています。基礎医学研究者や研究志向の臨床医を志望する医学科学生が一般の授業以外に選択することができます。基礎医学、臨床医学あわせて10数講座の教員が指導にあたっており、世界の第一線で活躍しうる人材を育成することを目指しています。本コースでは、研究とは何か、という根本的な理解から、研究倫理、実験、学会発表、論文執筆まで一連のプロセスを体験することができます。2012-16年度には文部科学省の「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」事業による支援も受けました。現在まで論文実績、学会発表などの業績も順調に伸びています。

以上、医学科のカリキュラムでは、専門知識・スキルのみならず、教養と汎用能力を養いつつ、真摯な態度で医学・医療の発展を実践的に担い、国民の健康を支える医療人を育成します。
 
スモールクラス制:学生の修学上の問題ならびに生活全般について、相談、指導、助言等を行うためのスモールクラス制を実施しています。。

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教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)

授業科目

授業の方法・内容

年間の授業計画

シラバス等

学生が修得すべき知識及び能力に関する情報

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

【医学科】
医学科では、医学部の「深い人間愛と広い視野を持ち、医の倫理を身に付け、科学的根拠に基づいた医学的知識、技術を備え、地域医療や国際医療に貢献できる医療人や国際的に活躍できる優れた研究者を養成する教育・研究を行います。」という理念・目的を実現するためのカリキュラム(教育課程)を策定しています。このカリキュラムにより学修し、全学的に定められた教養と汎用能力に加えて、以下の専門知識・スキルを身につけた学生に学位を授与します。

※医学科卒業生が備えるべき専門知識・スキルについては、大学HP参照

学修の成果に係る評価の基準

卒業・修了認定の基準

転学部・編入学等の可否、費用負担

可否費用負担
転学部不可
編入学不可

転学部・編入学情報補足

専攻分野

専攻分野
医学・医師養成課程

専攻分野に関する説明