学部・研究科等ごとの目的
国際紛争の背景を分析する視点を身に付け、平和創造及び平和維持に関するアイディアと手法を世界に発信できる人材を養成すること。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
.・国際紛争やグローバル問題などの様々な事象に関して、表層にとらわれることなく、その背景や要因を追求し、客観的かつ科学的に分析できる人
・職業経験を有する社会人においては、平和、人権、及び民主主義に強い関心を持ち、自らの職業経験を学問的に捉え直して、平和創造及び平和維持に関する知識を深めたいという意欲と熱意を有している人
・平和を創造し維持するためにどのような制度と規範が必要かを自ら考え、研究し、考案したアイディアを国内外に向けて平和創造の視点から発信したいという意欲と熱意を有している人
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
平和学研究科は、平和学をはじめ国際政治学、国際法学、国際関係論の関連する専門領域の分析手法を修得し、その上で、専門的かつ総合的な分析能力をもって、平和創造及び平和維持の阻害要因を鋭く追究できるジャーナリストや平和創造及び平和維持に関するアイディアと手法を世界に発信できる研究者、またそれらの知見を行政に生かせる公務員などのプロフェッショナルな人材の養成を目的として、教育課程を次のように編成し、実践します。
博士前期課程
本研究科開講科目は、全研究科共通科目及び研究科開設科目で構成します。
1.全研究科共通科目
全研究科共通科目(広島市立大学大学院国際学研究科、情報科学研究科、芸術学研究科及び平和学研究科の共通科目をいう。)は、多様な文化・価値観を尊び、人間、社会、自然、平和に関する幅広い関心と知識を習得し、専攻する専門分野の既成の枠組みを超えて、多角的な分析視点、多様な問題意識、及び柔軟な判断力を養うことを目的として、人文、社会、自然、芸術などの学際的な授業科目で編成します。
2.研究科開設科目
本研究科開設科目は、核戦争の脅威と悲惨さを学び、その上で、戦争と平和の歴史、及びこれまで人類が開発してきた平和創造の手法を修得することを目指すものです。また、研究者をはじめとして、ジャーナリストや公務員など平和創造や平和維持に関するプロフェッショナルな人材を養成する上で、社会科学の分析手法の修得はいうに及ばず、平和創造の理論を修得し、その土台の上で研究、発信することが必須です。また理論研究を進める上で地域研究の学修は不可欠です。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
平和学研究科は、所定の期間在学し、所定の単位を修得し、以下の学識・能力等を身につけた上で、修士学位論文を提出して審査に合格した学生に対して修了を認定し、修士(平和学)の学位を授与します。
1.核戦争の脅威に対する十分な認識と戦争の予防と人間の安全保障に関する十分な学識
2.人間の安全保障問題及び国際紛争原因を専門的かつ総合的に分析する能力と平和創造及び平和維持に関し発信する能力
3.修士論文のテーマ設定に基づき、必要な資料の分析と論旨の整理を行い、明快な論文を作成する能力