学部・研究科等ごとの目的
【総合人間自然科学研究科として(全専攻共通)】
学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめ、諸学術の進歩と人類福祉の向上に寄与すること、及び高度の専門性が求められる職業を担うために深い学識と卓越した能力を培い、文化の進展と社会の発展に貢献することを目的とします。
【スポーツ・芸術文化共創専攻の目的】
地域社会のスポーツ文化・芸術文化の領域において、多様な主体とともに地域課題の解決策を創出するための教育研究を行うことを通じて、持続可能な地域社会の発展に寄与することを目的とします。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
【知識・理解】
・スポーツ・芸術についての大学卒業程度、またはそれに準ずる基本的知識がある。
・スポーツ・芸術文化共創に関わる基盤的な理論や地域の文化・課題に関する知識又は経験がある。
【思考・判断】
・入学までに修得したスポーツ・芸術の知識と幅広い教養や経験を通して論理的な考察を行うことができる。
【技能・表現】
・スポーツ・芸術についての大学卒業程度、またはそれに準ずる実技技能と表現力、及び論述の力を有している。
【関心・意欲】
・スポーツ・芸術文化共創の研究に対する強い意欲と、地域課題に対する深い関心を持っている。
【態度】
・真摯な態度で主体的に学術研究に取り組み、専門知識や技能を活かして地域社会に貢献していこうとする情熱を持っている。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
【教育内容】
(ⅰ)ディプロマ・ポリシーへの到達に向けて「研究科共通科目」、「専攻共通科目」、「専攻ゼミナール科目」、「専攻選択科目」「研究指導」から成る教育課程を編成する。
(ⅱ)「研究科共通科目」
スポーツ・健康、芸術の各分野における先端的研究を取り上げる科目を配置する。
【◎知識・理解】【○関心・意欲・態度】
(ⅲ)「専攻共通科目」
スポーツ・芸術を軸とした地域文化振興に関する専門知識の修得に関する科目、地域社会の現状や課題を分析する科目など、社会学及び関連分野に係る専門知識を修得する科目を配置する。
【◎知識・理解】【◎思考・判断】 【○技能・表現】 【◎関心・意欲・態度】
(ⅳ)「専攻ゼミナール科目」
「専攻共通科目」 における社会学及び関連分野に関する教育研究と「研究科共通科目」「専攻選択科目」におけるスポーツ・芸術の専門知識・技能に関する教育研究を統合するために、「専攻ゼミナール科目」を配置する。事例研究(文献調査)、事例研究(課題探究)、プロジェクト企画・実践、プロジェクト実践結果の考察を通して、主体的に地域社会の課題解決を試みることで、社会実践のための実践力を磨いていく。
【○知識・理解】 【◎思考・判断】【○技能・表現】【◎関心・意欲・態度】【◎統合・働きかけ】
(ⅴ)「専攻選択科目」
スポーツ・芸術に関する専門知識・技能を修得する科目であり、各領域ごとに「特論Ⅰ」、「特論Ⅱ」、「特論演習」を設ける。
【◎知識・理解】 【◎思考・判断】 【◎技能・表現】【○関心・意欲・態度】
(ⅵ)「研究指導」
(ⅱ)~(ⅴ)の科目で修得した知識・技能を統合し、スポーツ・芸術文化共創の研究についての修士論文を作成することを通じて、スポーツや芸術の優れた知識・技能とエビデンスベースドな研究力と実践力に基づいた研究成果を地域社会に還元する。
【◎知識・理解】【○思考・判断】 【◎技能・表現】【○関心・意欲・態度】【◎統合・働きかけ】
【教育方法】
(科目履修)
スポーツ・芸術に関する専門的かつ高度な理論や地域社会の現状や課題に対する深い理解、文化振興に関する高度な知識を修得するために、講義、演習形式の授業を行う。そして、「専攻ゼミナール科目」「研究指導」において、修得した知識の統合を行う。授業の中では、ディスカッション等院生同士が学び合うことができる教育方法をとる。
(研究指導)
主指導教員と2名以上の副指導教員(うち1名は主指導教員と同分野の教員、1名は地域社会分野の教員)の計3名以上の指導体制のもと、各学年の始めに決定した研究指導計画に基づいて、修士論文作成のための研究指導を実施する。
【教育評価】
(学修評価)
学修の評価にあたっては、本学が定める成績評価基準に基づいて評価を行う。各科目の学修成果は、授業科目の到達目標の達成度をシラバスに記載されている評価方法によって、筆記試験、レポート、発表、授業への積極性、演習成果等で評価を行う。修士論文の評価について、本専攻の学位論文評価基準に基づいて評価を行う。学位の授与にあたっては、学位授与の方針に基づき、論文審査(課題設定、先行研究の検討、適切な研究方法、独創性、研究倫理の履行等の観点からの合否判定)、関連科目の到達度評価、最終試験(口頭試問)により総合的に評価する。
(カリキュラム評価)
学生の学修成果や専門領域の研究動向、連携協議会における学外委員からの意見・要望等、高知大学内部質保証会議による内部質保証の結果を参照しつつ、毎年カリキュラム評価を実施し、必要に応じて改善を行う。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
【知識・理解】
・スポーツ・芸術に関する専門的かつ高度な理論や文化活動に係る国内外の動向に関する知識を有している。
・地域社会の現状や課題に対する深い理解と、文化振興に関する高度な知識を有している。
【思考・判断】
・学術的知見をベースとした論理的な思考により課題に向き合い、エビデンスに基づき客観的かつ高度な判断をすることができる。
【技能・表現】
・地域課題に対して、スポーツ・芸術に係る技能・表現を活用した学術的な研究に基づく解決策を提示することができる。
【関心・意欲・態度】
・スポーツ・芸術に関する地域課題の解決に強い意欲を持ち、地域のリーダーとして文化振興等を主導することができる。
【統合・働きかけ】
・スポーツや芸術の優れた知識・技能と、エビデンスベースドな研究力や実践力を統合して、文化振興などの課題を解決することができる。
人材養成では、スポーツや芸術の優れた知識・技能を有し、エビデンスベースドな研究成果を地域社会に還元することを通じて、文化振興などの課題を解決することができる高度な専門職業人を養成する。
そして、高知県をはじめとした自治体やスポーツ・芸術関連団体の職員として、文化振興の施策の推進やスポーツ・芸術の体験イベントや展覧会などの企画等を担う人材や、スポーツ・芸術関連企業の職員として所属組織内での人材育成に携わる人材など、地域のスポーツ・芸術の裾野を広げることができる人材を地域に輩出する。