本学は令和5年度に、学校教員を養成する「学校教育教員養成課程」と教育支援人材を養成する「教育支援課程」へと、学部組織の再編を行いました。教育支援課程(入学定員185名)には、教育支援専攻の1専攻に生涯学習・文化遺産教育コース、カウンセリングコース、ソーシャルワークコース、多文化共生教育コース、情報教育コース、表現教育コース、生涯スポーツコースの7コースが置かれています。
<令和5年度組織再編の概要>
○ サブコースをコースに一本化した上で、教員免許取得のための科目に縛られない、専門性に特化し
た教育支援者の育成を行います。
URL:https://www.u-gakugei.ac.jp/01gaiyo/kouhou.html
学科・専攻等の名称
学科・専攻名 | 修業年限 | 取得可能な学位 |
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教育支援課程 | 4年 | 学士(教育) |
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
[教育学部共通]
東京学芸大学は、教員養成を主目的とした学校教育教員養成課程と、学校現場と協働して様々な現代的教育課題の解決を支援できる人材を養成する教育支援課程の2つの課程で構成されており、大学全体として、次のようなカリキュラムを編成、実施するものとします。
【教育課程の編成及び教育の内容】
本学においては以下、4つの科目区分を体系的に編成し、卒業認定・学位授与の方針に掲げる4つの目標と授業科目との関係について、カリキュラムマップ、ナンバリングを通して可視化します。
なお、「教養科目」や「教育創成科目」に一部開設する留学生との共修科目により、国際的視野の獲得を目指します。
「教養科目」
人権を尊重し、国際的視野を基盤とした共生社会の実現に貢献できるよう、深い教養と豊かな知性を身につけることを目的に、1,2年生を対象に、「総合学芸領域」、「健康・スポーツ領域」、「語学領域」の3つの領域にわたって学修します。「総合学芸領域」は学士課程での学びの基礎を固めるとともに、多様な学問の視角や方法を体得することを通じて、現代的諸課題を自ら把握し主体的に探究する姿勢を養うことを目的に、(A)「学びの基本」となる科目群、(B)人間の存在や営みについて深めるタイプの科目群、(C)社会の多様性や広がりを知るタイプの科目群、(D)世界の様々な事象を科学的に解明するタイプの科目群、の4つの科目群で構成されます。
特に本学は、人権教育を重視しており、「人権教育」を全学必修科目に加えています。
「教育創成科目」
子供・教師・学校が社会とともにより良い未来を創造していく教育の実現に向けて、伸ばすべき5つの資質能力①「探究力、創造力、他者・社会と協働できる力」を育成する力②子供が置かれている多様な環境への対応力③学び続けるために自己をマネジメントする力④学校教育のより良い変革に資する基盤となる探究力、創造力⑤学校内での協働・社会との連携をマネジメントする力、に対応した科目で構成され、教育という営みの様々な課題について先端的な内容を学ぶ未来志向の内容です。学生は、自らの目指す教師の在り方・課題に基づいて主体的に授業科目を選択することで、自らの学びをデザインします。
1年生から3年生を対象に、主に学校教育にフォーカスしたもの(Ⅰ群)と学校内外での様々な教育課題に関わるもの(Ⅱ群)に区分され、学校教育教員養成課程と教育支援課程の学生が共通に学ぶ横断的な科目群となっています。
「教育基礎科目」
教育職員免許法を踏まえ、教育の基本的概念や基礎的な知識、教職の在り方及び児童生徒の発育等に対する理解を修得する「教育の基礎的理解に関する科目」(1、2年生対象)と、実践的な教育方法や指導法等を扱う「道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目」(2、3年生対象)により、学校教育にかかる基礎的な内容を学ぶ科目です。更に、1、2年生を対象とした「自己創造のための教育体験活動」にて学校現場での体験活動を主体的にデザインすることで自らの課題認識形成の端緒とし、3、4年生で履修する教育実習や教職実践演習等の「教育実践に関する科目」により、「教育の基礎的理解に関する科目」や「道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目」で学んだ内容を実践につなげます。
※学校教育教員養成課程のみで開設される科目です。
「専攻科目」
コース・プログラムで学ぶ教科等の専門的な学びを深める1~4年生を対象とした科目群です。保育における各領域や小学校、中学校、高等学校の各教科の指導をするために必要な内容を学ぶ「教科(保育内容)の指導法」や、教科等の専門性と学習指導の融合・架橋を図る「教育内容科目」を含みます。「卒業研究」は4年間の学びの集大成に位置づけ、全学必修科目とします。
また、「専攻科目」には初年次向け専門基礎科目(入門セミナー)を設け、新入生の大学における学修に加え、各コースの専門的な内容を円滑・効果的に進めるためのカリキュラムを編成しています。
【教育方法】
各授業科目のシラバスにおいて、ねらいと目標、内容、テキスト、参考文献、成績評価方法、授業スケジュール、授業時間外における学習方法、授業実施方法を周知します。
各授業科目は講義、演習、実験、実習など、教育内容の特質にあわせた授業形態で実施します。また、実習科目の中には教育実習等、講義等で得た知識を現場で実践する方法について学ぶ科目を含みます。
アクティブ・ラーニングを授業科目の中に積極的に取り入れることで、主体的な学習を促進します。
履修カルテや、教職実践ポートフォリオ等により、学生が自身の学習を振り返ることで、自らの課題に基づいた主体的な学習計画を作成することを促します。
学生の主体的で計画的な学習(それぞれの授業科目の予習・復習の時間を含む)を促すため、履修登録単位数に制限を設けるCAP制を導入しています。
ICT活用指導力修得のための科目群を体系的に開設し、本学独自のチェックリスト等を通して学びの体系性を可視化します。
【学修成果の評価】
学修成果の評価にあたっては、客観性、厳格性を確保するため、シラバスにより、学生に対し評価基準をあらかじめ明示し、その基準に従って適切に行います。
学生自身が学年の初めに1年間の学修計画を十分に立て、自分の学修目標をしっかり定めたうえで、履修する授業科目を選択させることを目的に、GPAによる成績評価制度を導入しています。GPAは指導教員にも通知され、学習指導や助言等の参考にすることにより履修指導の促進も図ります。
卒業認定・学位授与の方針に掲げる4つの目標を達成するため、課程ごとに、以下のカリキュラムを編成、実施します。
[教育支援課程]
本課程は、教育の基礎理論と教育支援の専門知識、ならびに協働力・ネットワーク力・マネジメント力を習得することを通じて、学校現場と協働して様々な現代的教育課題の解決を支援できる有為な教育支援人材の養成を目的としたカリキュラム構成となっています。
1 豊かな教養と広い視野
現代社会の諸事象(個々の人間存在・社会の構成・自然界の状況等)を主体的に捉え、多様な視野と方法をもって分析する力を身につけるとともに、母語や文化を異にする多種多様な人々の思考を知り、相互に尊重し合い、円滑なコミュニケーションを図ることを目的に、「教養科目」において、「総合学芸領域」、「健康・スポーツ領域」、「語学領域」の3つの領域にわたって学修します。
2 教育課題及び人間発達に関する理解
時代や社会の状況に応じて変化する多様な教育課題を把握し、学校や社会をより良く変革することに自律的・主体的に取り組むことができるとともに、それぞれの時点での人間の知識・技能の個々の課題に応じて、発達を援助する実践につなげることを目的に、「教育創成科目」において、学校内外の教育課題等を学修します。
3 専門的な学識・技能
人間の発達や教育課題を解析する諸学問等について専門的な学識を持つとともに、そうした学識を基に研究的な発信をすることを目的に、「専攻科目」において、コースの特性に応じたグローバル化や情報化の進展、心の教育の必要性、表現やコミュニケーション等の専門的な内容を学修します。
また、課程共通科目を設けることにより、7つのコースが一体となったカリキュラムを構成すると同時に、各コースの専門性を基礎としたキャリア教育を充実させることにより、広く教育支援人材に必要とされる専門的な内容を学修します。
4 協働的な実践力
立場を異にする様々な他者と連携・協働し、その時々に解決の迫られている諸課題の解決策を導くことを目的に、「専攻科目」において、コースの特性に応じた様々なフィールドでの実践力を身に付けます。
教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)
本学ホームページ掲載の大学案内2024 P12~P16参照
URL:https://www.d-pam.com/u-gakugei/2311781/index.html?tm=1#target/page_no=15
授業科目
授業の方法・内容
年間の授業計画
シラバス等
学生が修得すべき知識及び能力に関する情報
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
[教育学部共通]
本学は、知識基盤社会を支える有為の教育者を養成し、教育を通して社会変革を主導する拠点的な大学として、個人の幸福と世界の持続的発展に貢献し、それらを自律的かつ主体的に実現することができるコンピテンシー等を、未来を切り拓く重要な力として育成し、有為の教育者を養成することを使命としている。
この使命のもと、教育学部においては、①豊かな教養と広い視野により、②児童生徒をはじめとする人間の発達についての深い理解を得るとともに、③それぞれの専門的な学識・技能を身につけ、④それらを基に社会の様々な場における教育的な実践を行える優れた人材を育成することを目標としている。
この目標に基づき、それぞれの課程・専攻・コース所定の単位を修得し、学士課程全体を通じて体得した幅広い学識や研究手法などを基に、今後の社会において生じうる様々な課題に対して柔軟に対応できる発展性と、自己成長力を身に付けるとともに、立場を異にする者との連携・協働により、こうした課題解決に取り組むことができると認められる者に学士(教育)の学位を授与する。
4つの目標に関して、身に付ける具体的な資質・能力は課程ごとに下記のとおりとする。
[教育支援課程]
1 豊かな教養と広い視野
現代社会の諸事象(個々の人間存在・社会の構成・自然界の状況等)を主体的に捉え、多様な視野と方法をもって分析する力を身に付ける。
母語や文化を異にする多種多様な人々の思考を知り、相互に尊重し合い、円滑なコミュニケーションを図ることができる。
2 教育課題及び人間発達に関する理解
時代や社会の状況に応じて変化する多様な教育課題を把握し、学校や社会をより良く変革することに自律的・主体的に取り組むことができるとともに、それぞれの時点での人間の知識・技能の個々の課題に応じて、発達を援助する実践につなげることができる。
3 専門的な学識・技能
人間の発達や教育課題を解析する諸学問等について専門的な学識を持つとともに、そうした学識を基に研究的な発信をすることができる。
(生涯学習・文化遺産教育コース)
地域や職場、公民館・図書館・博物館、学校などにおいて、相互に共同して実践的指導力を発揮することができる。また、文化財とその保存に興味と関心を持ち、教育に活用できる。
(カウンセリングコース)
学校現場や社会で生じている心の問題に対応するために必要な心理学の理論や方法を習得し、専門的な心の支援が実践できる。
(ソーシャルワークコース)
社会福祉の専門的知識と技術をもって、学校をはじめとする関連領域の専門家と協働しながら、児童・生徒・家族および関係者に対するソーシャルワークを実践できる。
(多文化共生教育コース)
多文化共生社会の中で外国につながる人々とともに学ぶために、異なる文化・言語に関心を持って多様な価値観を持つ人々と協働し、国内外の学校や地域・社会とコミュニケーションを行うことができる。
(情報教育コース)
教育の情報化と情報通信技術(ICT)の進展に対応して、情報科学およびICTに関する専門的な知識とスキルをもとに、情報教育を推進したり、ICTと人間や社会との関係を科学的に探究したりすることで、学校、地域・社会、関連企業等において、ICTの開発者としても活躍できる。
(表現教育コース)
芸術表現に関する理論と実践的経験を、教育を含むあらゆる社会的なコミュニケーションの場で応用できる。
(生涯スポーツコース)
体育、スポーツ、レクリエーションの各分野において、専門的指導者として体力づくり、競技力の向上、健康づくり等を担うことができる。
4 協働的な実践力
立場を異にする様々な他者と連携・協働し、その時々に解決の迫られている諸課題の解決策を導くことができる。
学修の成果に係る評価の基準
卒業・修了認定の基準
転学部・編入学等の可否、費用負担
可否 | 費用負担 | |
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転学部 | 不可 | 0円 |
編入学 | 可 | 312,000円 |
(2024年9月1日現在)
転学部・編入学情報補足
検定料 30,000円
入学料 282,000円
専攻分野
専攻分野 |
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教育学(教員養成課程を除く) |
専攻分野に関する説明