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医学部(修業年限6年)

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

教育基本法の精神にのっとり、学術文化の中心として広く知識を授け、医学及び保健学の各分野にわたり、深く、かつ総合的に研究するとともに、完全なる人格の育成と文化の創造を期し、民主的、文化的な国家及び社会の形成を通じて、世界の平和と人類の福祉に寄与することを目的とする。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

(1) 入学者受入れの方針
豊かな人間性、高い倫理性、科学的論理性を備え、創造力に富む医師・医学研究者へと成長するために必要な能力と資質を備えた学生を求めています。そのために、幅広い教養及び十分な基礎学力のみならず、知的好奇心や科学的探究心をもって新たな分野を開拓するような意欲を持ち、物事を多面的に捉え深い洞察力を持って発展させることができる思考力を有し、人間に対する共感や高い協調性といった医学に携わる者としての適性を兼ねそなえた入学者を選抜します。

(2) 選抜の基本方針
一般選抜
大学入学共通テストにより基礎学力の評価を行う。さらに前期日程においては、個別学力検査により幅広い教養と知識について、面接により将来の医師、医学研究者としての適性について評価します。一方、後期日程においては面接試験にて県内の地域医療を担う意欲をもった人物を重視した選抜を行います。 
学校推薦型選抜(大学入学共通テストを課す)
大学入学共通テストによる基礎学力の評価のみならず、面接試験により、医学研究者への志向性を持ち、将来研究医を目指す能力と資質を有した人物を重視した選抜を行います。
私費外国人留学生入試
筆記試験では生命科学を中心とした基礎学力を評価します。面接試験では基礎学力に加えて、卒業時に医師国家試験に合格するに足る日本語能力を計るための選抜を実施しています。
国費外国人留学生・外国政府派遣留学生入試等
筆記試験では生命科学を中心とした基礎学力を評価します。面接試験では基礎学力に加えて、卒業時に医師国家試験に合格するに足る日本語能力を計るための選抜を実施しています。
3年次編入
筆記試験では幅広い教養と知識について評価します。また、面接試験では将来の医学研究を担う卓越した医学研究者を養成するために必要な知的能力、そして多様な背景と経験を有する人材を重視した選抜を行います。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

教育課程の編成、教育内容および教育の実施方法に関する方針
1)教養ある知識人を育成するために、全学教育として開講されている教養教育を縦断的カリキュラムとして編成します。
2)論理的な科学者を養成するために、国際的に活躍する医学研究者が基礎医学・社会医学・臨床医学の講義・実習を行います。
3)研究医を育成するために、半年間にわたる基礎医学セミナーをとおして所属研究室でリサーチマインドを養います。
4)異文化理解力のある国際人を養成するために、世界最高の教育水準にある海外大学医学部との単位互換プログラムを実施します。
5)倫理性や人間性を涵養するために、医学入門や社会医学の講義・実習、行動科学に関する授業や臨床実習を実施します。
6)知的好奇心に溢れた医療人を育成するために、教育課程にPBLチュートリアルをはじめとするアクティブラーニングを組み入れます。
7)臨床現場で実践的に働ける医療人を養成するために、模擬患者やシミュレーターなどによるシミュレーション教育を積極的に導入します。
8)豊富な知識と優れた技術、そして患者中心の視点を持った臨床医を育成するために、名古屋大学医学部附属病院及び地域の連携病院での診療参加型臨床実習を充実化します。
9)多職種と協働できる臨床医を養成するために、患者安全文化の浸透した名古屋大学医学部附属病院における臨床実習を行い、患者安全を考える機会を作ります。
10)医学・医療に関連するデータを適切に分析・統合・評価できる能力を身につけるために、情報学やデータ科学に関する講義や実習を積極的に実施します。

学修成果を評価する方法に関する方針
1)知識領域の評価については、筆記試験や多選択肢問題形式の試験(医療系大学間共用試験CBTを含む)によって評価を行います。
2)技能・態度領域の評価については、医療系大学間共用試験OSCEなどの実技試験を実施するほか、観察評価による評価も実施します。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

(1) 学位授与の方針および育成する人材像(教育目標)
名古屋大学医学部の理念に則り、以下のような資質・能力(学修成果)を身につけた人材を育成します。

1)新しい医学・医療の開拓
豊かな想像力を発揮し、未知の領域に常に挑戦し続けながら、革新的な医学・医療を創造する研究者になるための基本的な姿勢を身につける
2)異文化理解力と国際性
物事を多面的に捉え、多様であることを受容し、国際的な視点を持つ
3)科学的かつ論理的な知識
臨床・研究の実践に必要な、科学的根拠に基づいた基礎・臨床・社会医学の知識を身につける
4)飽くなき好奇心
知的好奇心に素直であり、新しいことを吸収する
5)東海地域での基盤
愛知・岐阜・三重・静岡を中心とする東海地方を基盤とし、日本や世界の医療を担っていくという意識を持つ
6)プロフェッショナリズム
人の命に関わるという医師の職責を自覚し、豊かな人間性と高い倫理性を持つ
7)患者中心で安全な医療
患者の苦痛や不安に寄り添い、心理・社会的背景を踏まえながら患者と共に意思決定を行い、安全で患者中心の医療を提供する医師になるための基本的な姿勢を身につける
8)卓越した技術
己の持つ強みを生かして優れた技術を磨き、それを遺憾無く発揮するための基盤を作る
9)チームワーク
自分にできることとできないことを適切に判断し、高いコミュニケーション能力と協調性、およびリーダーシップを身につける
10)データ科学リテラシー
医学・医療に関わるデータを適切に分析・統合・評価できるための知識・技能を身につける

(2) 卒業、修了判定時に課している基準(必要要件)
全学教育科目をはじめ、基礎医学、社会医学及び臨床医学からなる専門科目、臨床実習について所定の単位(全学教育科目44単位、基礎医学、社会医学及び臨床医学からなる専門科目103単位、臨床実習63単位の計210単位)以上を修得した者に対して、このような資質や能力が育成されたものと総合的に判断し、学士の学位を授けます。

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