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医学部(看護学科)

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

京都府立医科大学(以下「本大学」という。)は、教育基本法(平成 18 年法律第 120号)にのっとり、学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)に定める大学として、地方独立行政法人法(平成 15 年法律第 118 号)及び京都府公立大学法人定款の規定及び「世界トップレベルの医学を地域へ」という本大学の理念に基づき、医学及び看護学に関する知識及び技能を授け、有能な医師、看護師、保健師及び助産師となるのに必要な教育を施すことを目的とし、医学及び看護学の深奥を究めることを通じ、学術・文化の進展と人類の福祉とに寄与することを使命とする。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

 京都府立医科大学医学部看護学科の歴史は長く、明治 22 年(1889 年)の全国で初めてとなる京都医学校附属産婆教習所の開設に始まり、歴史と伝統に支えられて、開学以来1万人を超える卒業生を輩出してきました。本学は、「世界トップレベルの医学を地域へ」の理念のもと、生命及び人間の尊厳を基盤に、豊かな人間性と創造性を培い、高度な専門知識や技術など看護専門職として総合的な能力を有し、看護学の発展及び保健医療と福祉の向上に貢献できる人材を育成するため、次のような学
生を求めます。
1 心豊かに人と接することができる人
看護は対象となる人々との間に築かれる信頼関係を基盤として成立する。そのため、看護者は、人とのかかわりを大切にし、他者を理解し、あらゆる人々の尊厳を重視し、高い倫理観を持つことが求められる。
2 幅広い基礎学力を持ち、自ら考え学ぶ力のある人
看護学を学ぶためには、幅広い基礎学力と主体的な学習態度、そして自分で考える力が求められる。あわせて、看護学を学ぶことの意味を考えつつ、自ら大きく成長しようという意志が必要である。
3 看護への関心があり、看護職として広く活躍したい人
看護を実践するには、専門的な知識・技術及びグローバルな視野に基づく判断力や実践力が求められる。また、地域医療に関心を持ち、保健医療福祉領域などで連携しながら看護を実践できる協調性、責任感が必要である。
4 生涯、看護活動に関わり、社会に貢献する意志のある人
めまぐるしい社会ニーズの変化に対応するために、生涯にわたり学習を継続しながら看護を実践しようという意志が必要である。

「入学者選抜の方針」
将来、日本や世界で活躍できる看護師、保健師、助産師を育成している本学では、広く社会と人に関心を持ち、主体的に学び、粘り強く探求出来る学生を求めます。本学科で学ぶためには、高等学校での幅広く高い基礎学力を必要とします。特に専門基礎科目を理解し学ぶために、高校でその基礎となる理科や数学の知識をしっかりと身につけておくことが必要です。さらに看護学を学び看護ケアを理解するために、高校生活で豊かな感受性を磨くと共に、論理的思考力を充分に養っておくことが必要となります。入学試験は、一般選抜と学校推薦型選抜を実施しており、学力および論理的思考力などと併せて、看護への関心や意欲を総合的に評価します。

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

 医学部看護学科では、基礎・教養科目、専門基礎科目、専門科目を配置し、それぞれの講義・演習・実習を通じて、生命及び人間の尊厳を基盤に豊かな人間性と創造性を培い、看護専門職として総合的な能力を有し社会に貢献できる人材を育成するために、カリキュラムを次の方針にしたがって策定する。

1 生命及び人間の尊厳の理解に基づく高い倫理観の形成、人間性及び環境への深い洞察力の育成
 看護の対象である人や人をとりまく社会環境についての多面的な理解を促進し、幅広い視野に立脚した医療人としての豊かな人間性を育成する観点から、基礎・教養科目として、生命倫理や人権論、心の科学をはじめ、法律と社会、医療社会史などの科目を設置するとともに、3大学連携による教養教育共同化科目を配置し、選択科目数の拡大と多様な価値観を持つ学生間交流の促進を図る。また、演習や実習を通じて看護専門職として必要な倫理観や気づきの力を段階的かつ継続的に養成するために、1年次から看護基礎理論や看護人間論、基礎看護学実習といった専門科目を配置する。

2 看護の専門職として必要な知識・技術・態度とあらゆる看護の場において主体的に看護が実践できる能力の育成
人体の構造や生命維持の仕組み、各疾病とその病態および治療や看護の方法など、健康・疾病・障害に関する基礎を修得するため、専門基礎科目において、人体構造機能論、生化学、栄養学、薬理学、病理学、感染免疫学、病態疾病論、成長発達論、生殖健康論、臨床遺伝学、人間看護工学の各科目を、また、保健・福祉に対する理解の増進に向けて、疫学、公衆衛生学、医療情報学などの科目を配置する。加えて専門科目では、あらゆる場面で主体的な看護を実施し得る専門知識を養成するために、『看護学の基本』、『看護学の展開(理論と実践)』、『看護学の統合と発展』の各科目群を段階的に配置の上、実践的な講義や演習、実習を通じて、看護専門職として必要な高い知識と技術や患者との適切な対応等を体得させることとし、『看護学の基本』において実践に向けた基礎の修得を図るとともに、『看護学の展開』では、成人看護学、小児看護学、母性看護学、老年看護学、精神看護学、在宅看護論の科目ごとに、様々な局面に応じた看護実習を行う。また、『看護学の統合と発展』には、既習である『看護の基本』および『看護学の展開』を統合した実践的な知識・技術を修得し得る各科目に加え、チーム医療や継続看護における看護の役割を理解するための統合実習を配置する。

3 科学的思考に基づいた判断力、問題解決能力の育成
 看護の実践局面において不可欠な科学的思考に基づく判断力や問題解決能力について、基礎・教養科目から専門基礎科目、専門科目へと学生参加型教育の段階的履修を通じ当該能力を高めていく観点から、看護現場における基礎的な問題解決スキルの修得に向け、『看護学の基本』科目群にヘルスアセスメント及び看護方法論を設置するとともに、『看護学の展開』に体系化した各科目での看護過程展開に係る事例研究や実習を反復して実施する。また、医療、看護の質の向上に対し常に課題意識を持ち、この課題を科学的思考に基づき客観的に解決を図ろうとする「研究マインド」の醸成に向け、研究方法論の科目を設置する。

4 地域医療やライフステージなど様々な看護ニーズに応えることのできる、保健・医療・福祉との連携・調整を図る能力の育成
多様化する医療ニーズへの対応やライフステージの変化に寄り添った看護のあり方について理解を促進するため、基礎・教養科目における環境論や生活と経済をはじめとして、専門基礎科目では、社会福祉学、看護と法律、医療と経営、発達心理学、家族社会学など、また専門科目として、在宅看護論、地域看護学概論、小児看護学概論、成人看護学概論、老年看護学概論などを設ける。また、保健・医療・福祉との連携・調整手法を涵養するために、これらの履修で得た知識に加え、在宅看護実習や『看護学の統合と発展』各科目において実習を行う。

5 国際理解とコミュニケーション能力を基にして、グローバルな視野で健康問題を理解し、看護活動ができる能力の育成
 国際理解とコミュニケーション能力の醸成に向け、多様な文化を語学から理解するために、基礎・教養科目に英語、中国語、ドイツ語、フランス語、英会話及び国際情勢の理解といった教科を設ける。また、専門科目の『看護の統合と発展』に、国際看護・国際保健や国際看護英語の教科を設置する。

6 社会の変化に対応して看護を発展させ、自ら課題を探求し、研究していくことができる基礎的能力の育成
 『看護の統合と発展』では、既習の幅広い基礎・教養科目と専門基礎科目、専門科目の接続を重視し、専門職業人としての倫理観を持ち、自らの課題を探求し学び続けるための基礎能力と、看護学を発展するための研究能力を育成するために、研究方法論、看護マネジメント論、看護教育論、看護倫理、看護の統合と実践(演習)、看護の統合と実践(実習)、災害看護論などの科目を設置する。

7 成績評価にあたっては、公正さと透明性を確保するため、各科目に掲げられた教育目標に向けた到達度をめやすとして採点し、評価の客観性を担保するため、複次的・複層的な積み上げによる成績評価を行う

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

 医学部看護学科では、「世界トップレベルの医学を地域へ」の理念のもと、学習を通して生命及び人間の尊厳を基盤に豊かな人間性と創造性を培うとともに、専門知識や技術など看護専門職としての総合的な能力を有し、看護学の発展及び保健医療と福祉、地域社会の向上に貢献できる人材を育成している。これに基づき、学年ごとに定められた進級要件を満たし、卒業に必要な所定の単位を修得した上で、以下の見識と能力を修得した者に、学位を授与する。

1 豊かな人間性を備え、全人的な看護を展開できること
 看護学は人間を対象とするため、人間をどのように理解できるかが重要な鍵となる。そのために豊かな教養と人間性を備え、奥深い専門的知識や技術など幅広い視野と洞察力をもち、人間を全体的・統合的に捉え、倫理観をもって全人的な看護を展開することのできる能力を育成することを目指している。

2 科学的思考に基づいた判断能力を育て、主体的に看護が実践できること
 看護学は実践の科学であり、それゆえ専門的な知識・技術・態度はもとより、科学的思考に基づいた判断能力や問題解決能力を育て、主体的・創造的に看護が実践できる能力を育成することを目指している。

3 保健・医療・福祉の連携を図り、看護が実践できること
 地域社会における看護ニーズは益々拡大しており、それらに対応できるように、保健・医療・福祉の連携や調整を図り、協調しながら看護が実践できる能力を育成することを目指している。

4 国際的な視野で健康問題を捉えて看護を考えられること
 国際化の進む中で、豊かな国際感覚、高いコミュニケーション能力を持ち、国際的な視野で健康問題を捉えて看護を考えられる能力を育成することを目指している

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