学部・研究科等の特色等
■実践力を重視した教育課程
広い学問領域にわたる基礎知識のうえに、教員としての総合的な能力を得させることを目的として、４年間を通して教育課程全体の調和と整合性に配慮しています。
１年次から４年次の４年間にわたる実地教育（教育実習）を開設し、各年次の実地教育の履修を通して、教養科目群、教職キャリア科目群、教育実践・リフレクション科目群、専門科目群の諸成果が統合化・協働化されるようにコンカレント型の教育課程を編成しています。
■教員養成スタンダードによる「学び続ける教師」の養成
養成すべき教師像を具体化した「教員養成スタンダード」を開発し、教員としての資質能力を確実に身につけられるよう全学的指導体制を構築しています。教員養成スタンダードによる自己評価等により、常に自らの学びを振り返ることで課題を発見し、次なる学びを計画・設計します。これにより生涯にわたって「学び続ける教師」の土台を育成します。
■高い教員就職率を担保する就職支援と幅広いキャリア形成支援
教職キャリア開発センターが中心となって、計画的・継続的なプログラムを作成し就職支援、キャリア形成支援体制の充実を図っています。校長や教職経験のあるキャリア開発指導員やキャリアカウンセラー、大学教員が学生の相談に応じるなど学生のニーズに合ったきめ細かい就職支援を行っています。また、入学後の早い段階から参加できる多様なキャリア形成支援の取組も実施しています。
■「学校現場に近い大学」であること
本学部では、学習が学校現場の授業実践や子どもたちの課題から遊離したものにならないよう、実際の授業や生徒指導などの事例や教材を取り入れた実践的な教育活動を重視しています。
また、大学院には多くの現場の教員が在学しており、現場教員との交流を通して現場の雰囲気を常に味わうことができるほか、小･中学校の教員を経験した大学教員が多く、校長経験者から教員就職について相談や指導を受けることもできます。
■「実践力の身につく大学」であること
採用されれば教員は初日から教壇に立って、大学で学んだことを実際に活用できることが求められます。そのため、本学部では実践力の育成に特に重きを置いています。入学当初から4年間にわたり、多種類の教育実習(実地教育)を計画的に配置し、豊富な教育経験を通して教科指導や学級経営の実践力を養います。また、プレゼンテーションやアクティブラーニングなど学生参加型の授業を多く配置するほか、学校や不登校児童の支援施設でのボランティア活動も奨励しています。
■「密度の濃い大学」であること
本学部の入学定員は160名で「小さな学部」ですが、小さいことはむしろ「強み」です。学生数は少ないですが、教員数は少なくないので、教員一人当たりの学生数が少ないので、学生一人ひとりを生かしたより丁寧な指導が行われています。また、教員になるという共通の目標を持つ学生同士の交流により、相互の学びをより深めることができます。
■「複数免許の取れる大学」であること
小中一貫教育、幼小連携教育の普及や小学校高学年における教科担任制の増加により、小学校免許だけでなく、中学校や幼稚園の免許も持つ必要性が高くなっているほか、中学校・高校の小規模化により、教員が複数免許を持つことも求められています。本学部では、学生の希望に応じて、小学校免許に加えて中学校・高校の複数教科免許や幼稚園免許、保育士資格が計画的に取得できるようになっています。
■「教員になれる大学」であること
本学学部卒業生の教員就職率は全国でもトップレベルの高い率を維持しています。また、卒業時に採用されなかった場合でも、数年内にほとんどが採用になっています。本学は就職の指導と支援に力を入れており、教職キャリア開発センターが中心となって、計画的・継続的なプログラムを作成・実施し、校長経験のある指導員が学生の指導に当たるほか、ほぼ全ての教員が採用試験の模擬面接の指導を担当するなど、熱心に教員就職対策に当たっています。