学部・研究科等の特色等
高度化する現代産業社会において、イノベーション(技術革新)の牽引役としての機械工学の重要性はますます高まっています。 機械工学類では、環境を守り経済を発展させる、持続型社会の構築のため、自然や社会との調和を図りつつ、モノづくり工学の持つ社会的使命と責任を果たす機械技術者・研究者の育成をめざします。そのため3つのコースを設けており、各コースの特色は以下のとおりです。
●機械創造コース
機械創造コースでは、レーザー、光、素材特性などを利用したナノレベルの加工や3次元造形技術の開発、マイクロマシン、ロボットを応用した生産システム、低環境負荷生産システムなどの設計に携わり、従来の概念を超えた革新的な機械を創造できる人材を育成します。そのために、機械工学の基盤分野を広く学び、さらに、次世代加工法や機能性材料など、機械の新たな創造に関連する分野に関して一歩進んだ専門知識とスキルを修得するための教育を行います。
●機械数理コース
機械数理コースでは、機械の知能化、高機能化を目的とした計算機援用技法、レーザーや光を用いた先進計測、人工知能応用技術などに携わり、新しい工学分野の開拓に挑戦して斬新なアイディアを意欲的に創成する人材を育成します。そのため数学、物理学など自然科学から積み上げて設計、材料・加工、計測・制御、熱流体などの機械工学基幹分野を修得し、さらにロボット工学、電子工学など先端工学分野を理解するための知識を広く修得する教育を行います。
●エネルギー機械コース
エネルギー機械コースでは、新エネルギーの実用化、高効率でクリーンなエンジンの開発、省エネルギーや新しい空調技術の開発など、安全で低環境負荷なエネルギーシステムを実現する機械工学分野を開拓し、持続可能社会の構築と発展に貢献する人材を育成します。そのために、機械工学の基礎科目を体系的に学び、さらに、エネルギー機械や環境工学などを理解し、技術の高度化と自然との調和に対応できる専門的能力を身につけるための教育を行います。