2018年4月、2学科を擁する教養学部を新設しました。特定の分野での深い専門性と幅広い見識に基づいて複雑な課題を解決するための新たな価値を作り出せる能力や姿勢を身に着け、社会の活性化や課題解決に貢献できる人材を育成します。 大学での学びを実践できる機会を多く取り入れることで、理論と実践を関連付けながら学びを確かな力へと深化させ、社会のさまざまな場面で実際に活用できるよう導きます。
学部・研究科等ごとの目的
都留文科大学の学訓「菁莪育才」の下、教育学・地域社会学を中心とする社会科学の学習を通じて、教育と地域社会の在り方や教育的・社会的営為とその成果を深く理解し、論理的・創造的な思考力と豊かな感性を兼ね備え、教育・地域社会の未来と自身の将来を切り拓く能力を有し活かすことのできる人間の育成を目的とする。また、特に教員養成については、以上に加えて、深い子ども理解と確かな指導力に裏打ちされた豊かな学びを実現できる教師の育成を目的とする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
都留文科大学教養学部は、「創造力につながる教養」を培うべく、次のような入学者を求めています。
○本学での修学に必要な高等学校レベルの基礎知識、基礎学力を有している。
○日本と世界の社会・文化・自然に関心を持ち、それらにかかわる諸課題を幅広く理解している。
○自分の理解したことや、自分の考えを整理して分かりやすく他者に伝えることができる。
○協働で課題を解決しようとする意欲を持っている。
○専門的知識を身につけようとする向学心を持っている。
◆学校教育学科
学校教育学科では、次のような入学者を求めます。
○自分の個性や得意分野を理解しながら、子どもの総合的な発達援助(知育・徳育・体育)に積極的にかかわろうとする人。
○高等学校までの学習における、各教科の基礎学力を有する人。
○日本と世界の社会・文化・自然に広く関心をもち、それらについて自分の考えをまとめ、適切に表現することができる人。
○自らが「よき学び手」として、絶えざる向上心・探究心をもち、仲間と協働しながら主体的に学ぼうとする人。
◆地域社会学科
地域社会学科では、次のような入学者を求めます。
○国内外の様々な場所にある地域社会の諸課題(少子高齢化・人口減少社会への対応、地域の活性化、環境保全、伝統文化の継承など)に幅広く関心を持てる人。
○自分の関心に基づいて学んだことを、現実の地域課題の改善や解決に活かしたいという意欲をもち、実際に活動するなかで問題に直面した場合にも、多様な視点からそれを理解し、継続的に取り組もうとする柔軟な姿勢を持てる人。
○世界や日本の歴史、地理、公共の各領域について基礎知識を習得し、世界各国や日本各地の日々の出来事の情報を集めている人。
○地域社会をめぐる複雑な課題に対して、データを集めて分析したり、自分の考えを分かりやすく整理したり、日本語や外国語でコミュニケーションを図ったりする能力の基礎を身につけてきた人。特に総合型選抜において、これら技能を重視します。
○地域社会での活動(ボランティア、フィールドワーク、職業体験など)を積極的におこない、そこで感じた・考えたことを周囲の人と話し合った経験のある人。
◆比較文化学科
比較文化学科は、持続可能な経済・社会のあり方や、異なる文化的背景をもつ人びとの共生を可能にする理念と方法が求められている現代世界において、文化・社会を総合的に把握するとともにさまざまな角度から探求し、新しい文化・社会を創造していく担い手の育成を目標にしています。
そのために、本学科では次のような様々なタイプの学生を求めています。
○基礎的な学力を有している。
○日本や世界各地の文化・社会に関心を持っている。
○現代世界・社会の動向や課題に幅広い関心を持っている。
○情報収集や文化比較の道具として、英語など外国語の習得に意欲がある。
○自ら関心のあるテーマを調査することに関心を持っている。
○現代世界が抱える様々な課題にむけての活動に関心を持っている。
◆国際教育学科
国際教育学科では、次のような入学者を求めます。
○世界で行われている教育について学び、新しい教育の実践者や開拓者になるために、国内外の諸問題について広く関心をもっている人。
○国内外の教育機関、企業、NPOにおいて、教育・研修・人材開発などにかかわりたいという希望を有し、対話力を駆使して問題解決に向けて行動する意思をもつ人。
○教育や国際的な問題について発表や議論をするのに、十分な基礎学力と英語力を有する人。
○海外留学や外国語を用いたボランティア活動など、異文化交流を行った経験を有した、或いはそれらの体験活動に興味を有する人。
○世界の多様な文化、社会、歴史、環境などの文脈に対して寛容な理解を示し、複眼的・創造的な見方で多様な文化的背景や価値観をもつ人々と協働したいと考えている人。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
都留文科大学教養学部は、「創造力につながる教養」を育くみ、理論と実践を往還する教育内容の整備や充実化につとめます。
○共通科目は「教養科目」「外国語科目」「体育科目」と「学部共通科目」により編成し、幅広い知的探求と問題発見、課題解決への能力と判断力を養い、「創造力につながる教養」を育むことを目的とする。
○学科専門科目は、学科の専攻に関わる高度な専門の知識・技術・技能を身につけ、実社会で活躍するための実践的能力を高めることを目的とする。
○学科専門科目の中には卒業論文が含まれ、在学中に身につけた知識・論理的思考力・研究方法、構想力・企画力等を生かし、学修の集大成として卒業論文を完成する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
都留文科大学教養学部は、「特定の分野での深い専門性と幅広い見識に基づいて、複雑な課題を解決するための新たな価値を創り出せる能力・姿勢」を「創造力につながる教養」と定義します。そして、「創造力につながる教養」を身につけ、活用することによって、社会の活性化や課題解決に貢献できる人材を育成します。具体的には、卒業時までに以下の能力を身につけた者に対して学位を授与します。
○自分の専門に関する深い知識を有するとともに、その周辺領域や社会全般に関する幅広い見識をバランスよく有することにより、社会の諸課題を俯瞰的・構造的に理解することができる。
○自身の知識に基づいて課題の解決策を構想し、それを具体的な実践・行動に移すことができる。
○実践・行動を具体的な課題解決に結びつけるため、多様な環境・文化の中にある社会のプレーヤーと適切なコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことができる。