学部・研究科等ごとの目的
<基本理念>
①世界に通ずる医学、看護学及び臨床心理学の教育研究を目指す。
②人間性の豊かな医療人及び心理援助者、並びに医学、看護学及び臨床心理学の研究者を養成する。
③医学、看護学及び臨床心理学の進歩並びに人類の福祉に貢献すると共に地域の医療及び心理援助の充実発展に寄与する。
※医学部(看護学科)の人材養成上の目的は、以下のとおりです。
①生命の尊重を基本として、人間に対する高い倫理性と深い思考力をもった看護専門職者を育成する。
②保健・医療・福祉の進展に柔軟に対応できる科学的判断力と専門技術を備えた看護専門職者を育成する。
③幅広い視野をもち、地域保健医療や国際貢献の発展に寄与する看護専門職者を育成する。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
◇求める学生像(入学者に求める学力・能力・資質等)
大学入学までに、以下のような学力・能力・資質等を備えている学生を求めています。
①知識・技能
*高等学校等における幅広い学習に裏付けされた知識・技能の総合力と学ぶ力
②思考力・判断力・表現力
*看護の対象を包括的に捉え、問題解決するための論理的思考力や判断力、根拠に基づいた科学的思考力や批判的思考力
*多面的な視点から思考し、自分の考えを他者にわかりやすく伝える表現力
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
香川大学医学部看護学科は、卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)に示した人材を育成するために、全学共通科目(28単位以上)と学部開設科目(100単位以上、内訳は、専門基礎科目(専門基礎科学:26単位)、専門科目(基礎看護学・生涯発達看護学・地域生活看護学・統合実践看護学:74単位)から構成される教育課程を編成・実施します。卒業要件単位数は128単位以上とします。さらに養護教諭課程を編成・実施します。
進級要件は、1年次末、2年次末、3年次末において、当該年次に履修しなければならない学部開設科目の必修科目を全て修得していること(3年次編入生は除く)です。また2年次末において、2年次末までに履修しなければならない学部開設科目の選択科目及び全学共通科目について、所定の単位以上修得していることです。卒業要件に加えて、養護教諭課程は31単位を修得していることが資格取得条件となります。
医学部看護学科の教育体制の主な特徴は、看護学教育モデル・コア・カリキュラムに則りつつ独自のディプロマ・ポリシー(DP)を達成しうるカリキュラムを編成していることにあります。生命の尊重を基本として、看護の問題を総合的に判断し解決できる知識や実践能力を養い、国際的な幅広い視野で地域保健医療の向上に寄与できることを目的とした科目を配置し、修得した知識と看護技術を応用するための臨地実習を重視しています。教育方法では、講義による知識修得だけでなく、グループワークを取り入れた講義・演習形式やProblem(Project) Based Learning(PBL)など、学生自らが積極的に学修に取り組むアクティブラーニングを推進しています。
1年次は、人間理解に必要となる幅広い視野と知識の獲得のため、全学共通科目(主題科目、学問基礎科目)を中心に学び、さらに1、2年次に専門基礎科学並びに基礎看護学など、医学・看護の基本的知識を修得する科目を履修していきます。特に、1年次生の看護への関心を高めるために、看護各専門領域の概論を多く履修できるようにしています。その後2年次から、より高度な看護の専門科目を履修します。3年次には各領域別の演習・実習をとおして、対象者の健康問題を解決するための看護過程を展開し、問題解決・課題探求能力を身につけていきます。4年次には統合実践看護学をとおして、具体的な課題に取り組み総合的実践力を高めていきます。さらに「看護研究」では、学生の志向に沿った領域を選択して、保健医療に係わる看護テーマを見出し、問題解決・課題探求能力の向上を図ります。なお、カリキュラム・ポリシーに関係する教育課程については、カリキュラムマップを用いて詳細に明示しています。
学修成果の評価は、基本的に講義科目では修得した知識の理解度で、演習・実習科目では知識を応用出来る能力と専門的技術・技能の習熟度で、看護研究ではテーマの設定、分析、論文作成の総合評価を実施し、厳格な成績評価(5段階評価、GPAの活用)で行います。令和4年10月1日以降は、シラバスに記載している方法によって、各授業科目の到達目標の達成度で評価します。ただし、一部の自由科目では、「了」をもって合格とします。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
香川大学医学部看護学科では、その教育理念に基づき、生命の尊重を基本として、看護の問題を総合的に判断し解決できる知識や実践能力を養い、国際的な幅広い視野で地域保健医療の向上に寄与できる看護職者を育成します。本学科を修了し、本学が送り出す学士(看護学)・21世紀型市民として身につけるべき能力・態度の到達基準は、次のとおりです。
①言語運用能力
*対象者の意思決定を支えながら、実施する看護の根拠や方法に理解を得るためのコミュニケーション能力を身につけている。
*チーム医療の中で、多職種と協働・連携できる能力を身につけている。
*国際的視野を持ち、諸外国の看護に関する情報を収集する基礎的能力を身につけている。
②知識・理解(21世紀型市民及び学士(看護学)として)
*人間理解に必要となる幅広い視野と知識を基盤とし、看護の対象を包括的に捉える専門的・学際的知識と技術を有している。