学部・研究科等ごとの目的
【大学院の目的】
上越教育大学学則 第57条(抜粋)
大学院は、学校教育に関する理論と応用を教授研究し、広い視野に立つ精深な学識を授け、教育にたずさわる者の使命と熱意に応え、その研究研鑽を推進するとともに、初等中等教育の場において教育研究を創造的に推し進めることのできる能力と高度な実践的指導力を備えた有為の教育者を養成することを目的とする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
1 入学者受入れの方針の定義
教育の理念・目的、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーに基づく教育内容等を踏まえ、どのように入学者を受け入れるかを定める基本的な方針であり、受け入れる学生に求める学修成果を示すものである。
2 入学者受入れの方針
大学院学校教育研究科専門職学位課程では、学校教育に関する高度な専門的知識と教育実践力を備えることにより、教育現場における重要な諸課題の解決に向けて学校を牽引できる高度専門職業人としてのスクールリーダーを養成する。そのために、以下のような人材を求めており、各項目に併記する試験方法によって評価測定を行い入学者を選抜する。
ア 教職に求められる専門的力量の基礎となる学士課程卒業相当の学識及び技能を身につけている。(筆記試験)
イ 教育をめぐる現代的諸課題について、専門的・実践的な知見をもとに、その対応方策を体系的・総合的に考え、その過程や結果を適切に表現することができる。 (筆記試験及び口述試験)
ウ 学校現場に対する社会のニーズを踏まえ、生活や社会、環境の中に問題を見出し、教育者として解決に向けて主体的に取り組もうとする意欲を有している。(口述試験)
エ 教育に対する熱意を持ち、自己の学修課題を明確に意識し、積極的に学修を進めていくことができる。(口述試験)
オ 自己の人格及び感性を高め、多様な人々と関わりながら社会に貢献しようとする態度を備えている。(口述試験)
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
1 教育課程編成・実施の方針の定義
ディプロマ・ポリシーの達成のために,どのような教育課程を編成し,どのような教育内容・方法を実施し,学修成果をどのように評価するかを定める基本的な方針である。
2 教育課程編成・実施の方針
(1) 大学院学校教育研究科専門職学位課程では,以下のような共通科目,コース別選択科目,実習科目及び自由科目により,教育課程を編成する。
ア 共通科目は,教職に求められる高度に専門的な力量の基礎となる学識と教養及び技能を体系的に身につける科目である。
イ コース別選択科目は,深い学識と教養をもとにして学校現場における実践を意味づけ,的確に判断する力量を身につける科目である。
ウ 実習科目は,教育現場の状況を的確に把握し,他の人々と協働しながら適切に対応する力量を,学校現場における実践を通して身につける科目である。
エ 自由科目は,教育に関連の深い諸問題,教育の背景・基礎となる諸問題について新しい動向も踏まえて理解する科目である。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
1 修了認定・学位授与の方針の定義
教育の理念・目的及び大学院学校教育研究科専門職学位課程の目標に基づき,どのような力を身に付けた者に修了を認定し,教職修士(専門職)の学位を授与するのかを定める基本的な方針であり,学生の学修成果の目標となるものである。
2 修了認定・学位授与の方針
大学院学校教育研究科専門職学位課程で所定の単位を修得し,学修成果の総合的な審査に合格することにより,以下に示す能力と条件を満たした者に対して,修了を認定し,教職修士(専門職)の学位を授与する。
ア 教育の理念・方法及び人間の成長や発達について,臨床的又は実践的な視点から理解している。
イ 学校現場における様々な課題について,臨床的な理論や方法を用いて分析し,チームでの解決策を提案できる。
ウ 一人一人の子供の学習と生活を支援できる,高度で即応的な実践的指導力を有している。
エ 教職に求められる即応的な専門的技能ばかりでなく,広い視野に立つ深い学識を修得し,人間として求められる豊かな教養を身につけている。