学部・研究科等の特色等
<日本語日本文学科>
日本語日本文学科は、基本的に日本文学・日本語学・日本語教育学の3つの領域で構成され、日本の文学作品やことばの研究を通して、文化の継承性を問い、深く人間を見つめていく力を養成する学科です。日本の古代から近代に至る文学作品、古代語から現代語までを対象に、歴史的・文化的背景をも視野に入れて、読解・分析の能力を育成するために、文学・語学とも各時代・分野をカバーできるスタッフを擁し、系統立ったカリキュラムを組んでいます。
本学科では、上記3領域の学修を基礎とした上で、卒業論文に向け、特に熊本・九州その他の地域文化を研究対象に選んだり、歴史・思想など隣接する領域と関連づけた研究や異文化との比較研究もできるようになっています。
少人数での演習や特殊研究によって学生個々の問題意識に合わせた指導が展開されることに加え、各地の方言や古典籍・近代文学資料の調査、国内外での日本語教育活動等、学外での実践的な取組が活発なことも特色の一つです。
<英語英米文学科>
英語英米文学科は、英語を通して人間と世界を理解することを目標としています。英語によるコミュニケーション能力を高め、言語・ 文学・文化を深く理解し、国際的視野をもって活躍できる人材を養成しています。現代英語運用科目においては、2021年度からのカリキュラム改正により、CLIL:Content and Language Integrated Learning(内容言語統合型学習)を取り入れた「読む・書く・ 聞く・話す」の4技能の連携を図りながら批判的思考能力や問題発見解決能力を涵養する科目を導入しています。このディスカッション を中心とした少人数セミナー制の科目とレベル別、スキル別に分けた科目を1年次から4年次までバランスよく配当し、総合的な英語運用力の基盤が形成可能な形態となっています。また、学修到達の測定のため、TOEFL ITP®テストを入学時から4年次まで毎年1 度受験することで英語力の伸長を測り、英語学習へのインセンティブを高めています。CLILによって身に付けた能力を基盤に、4技能を駆使して学問的専門領域の内容を学修し、英語での卒業論文執筆へと結実させます。
卒論履修分野として「英語学」「英文学」「米文学」「英語教育」「人文学」の5分野が開かれています。英語学では英語の構造や意味を論理的かつ体系的に分析したり、英語母語話者の認知の仕方に基づく表現の特徴を分析したりします。英文学・米文学においては、作家や作品、批評理論だけでなく、文化、歴史、社会思想についても考察します。英語教育では英語を教えるための方法論や英語の効果的な学習法などを学ぶことができます。また併せて日本語教育(副専攻)を履修することも出来ます。