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文学部

 
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学部・研究科等の特色等

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徹底した少人数教育
真の<好奇心>を掻き立て、新たな問いと価値とを創造すべく、神戸大学文学部は、2001年から大きく生まれ変わった。開かれた国際港湾都市神戸という恵まれた立地条件のもと、権威や実利に左右されない、自由な立場から<人文学>の粋を究めることをこれまでも進めてきたが、創設以来半世紀の歴史を踏まえて、新しい世紀を迎える2001年度から、<人文学>の伝統的基礎である哲学・文学・史学の古典的学問領域と知識システム、社会文化という先端的学問領域からなる人文学科として再発足した。これまで生み出されてきた古典的な<人文学>と先進的な<人文学>とを接合させることによって、真の<好奇心>をより幅広く組織化し、現代における新たな価値の創造を可能にする実験の場所として新鮮な一歩を踏み出した。
だが、私たち神戸大学文学部には一貫して変わらないものがあり、それは徹底した少人数教育を進めているということである。<過剰なもの>との出会いと真の<好奇心>は、いつも偶然的、個別的に産み出されるものである。だから、徹底した少人数教育によって、可能な限り、個々人の驚きと<好奇心>とを掻き立て、<人文学>の粋を伝授することに努めることを理念としている。1学年学生100人、教員50数人という私たちの空間は、まさにそのような営みにうってつけである、というこのことを、教員の研究の質の高さとともに、誇りと自信をもって言うことができる。

みずみずしい感受性と批判的な思考力
そして、そのような場に参加し、真の<好奇心>をもって新たな価値の創造の現場に立ち会うべく、本学部へ誘われる学生諸君に求められる資質も、自ずから明らかだろう。基本的な学力は勿論のことだが、何よりも<過剰なもの>との出会いに対する備えがあり、生の輝きを見逃さないという資質である。みずみずしい感受性、豊かな想像力、常識に対する批判的精神が、幅広く着実な知識と共に求められる。より具体的に平たい言葉で言うなら、①自分の考えを筋道立てて表現し、他者との議論を展開して、稔りあるものにしていくために必要な、日本語および外国語の表現力と論理的思考力(さらに情報リテラシー)、②自然科学も含めた諸学の基礎的素養を基盤にしながら、通念にとらわれない仕方で問題を考察しようとする批判的態度、③そのような能力や態度を活かしながら、自ら新しい課題を発見し、探求する課題探求の力、以上をもつ者である。