入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
自然科学研究科博士前期課程では,科学・技術の発展と持続可能な社会の実現に俯瞰的・総合的視点から寄与できる創造性豊かな高度技術者・研究者及びグローバルな視野を持って地域社会の発展に貢献できる人材を育成します。その教育では,理学,工学,あるいは生物資源科学の高度な専門知識と技術,社会において新たな科学・技術を創成する能力,そして平等な社会の構築に向けた持続可能な技術開発力を養成します。これらを踏まえて理工学専攻,環境システム科学専攻,あるいは農生命科学専攻の各教育コースでは,次の方針により入学者を選抜します。
【先端材料工学コース】
先端材料の設計,製造,加工,応用,およびそれらの指導原理について興味を持ち,物理学,数学,化学,情報工学及び材料科学の基礎を身につけた学生を求めます。特に実用を考える工学的な視点を持ちながら,本質を探索する理学的な視点から物事を見ることのできる学生を求めます。このような方針に基づき,多角的な視点を持ち,知識と学力を備え,かつ研究に対する強い情熱と学修意欲を持つ学生を受け入れます。
【数理科学コース】
数理科学の基幹をなす純粋・抽象数学や,自然・社会現象を理解するための発展的数理に興味を持ち,専門的知識および研究方法の修得に熱意があり,数学や自然科学における新たな発見・見識を得たい学生を求めます。また,将来よりよい社会づくりに役立ちたい,高い見識を持つ研究者,教員として次世代に数学を伝えたいという意欲を持つ学生を求めます。
博士前期課程では,大学の学部教育に相当する教程を通じて得られる学力を基礎にして専門性の高い学問領域での教育が行われます。そのため,それぞれの専門領域に応じて,代数学,幾何学,位相数学,解析学,応用解析学,統計学,現象数理学などに関する基礎的知識が必要です。
このような方針に基づき,大学の数学教育の課程を履修して習得される学力,あるいは同程度の学力を備えていることが認められ,かつ数学に対する強い情熱と学修意欲を持つ学生を受け入れます。
【知能情報デザイン学コース】
ソフトウェア・ハードウェアのものづくりを実践したい人やそのための理論的背景を学び,新たな方法論を提案したい人を求めます。博士前期課程を修了するためには,研究を主体的に推し進めることができる基礎学力・熱意・研究構想力を備えている必要があります。 このような方針に基づき,物事を自ら整理し,発展させることのできる能力を持つ学生,または大学の成績が上位であり,人物が優秀で情報工学に熱意を持つ学生を受け入れます。
【物理・応用物理学コース】
物理学や結晶工学,デバイス工学の基礎を身につけた学生で,自然科学を基礎から探究・理解することを志向する学生,基礎科学・応用科学技術に興味を持ち,物質を微視的な視点から研究し,新しい物質やデバイスの開発を目指す学生,現代の物質観を身につけたい学生を求めます。このような方針に基づき,本コースの教育を受けるのにふさわしい知識と学力を備え,かつ研究に対する強い情熱と学修意欲を持つ学生を受け入れます。
【機械・電気電子工学コース】
機械工学又は電気・電子工学分野に関する専門知識と思考力を有し,探究心が旺盛でかつその分野の学修に熱意を持つ学生を求めます。このような方針に基づき,専攻分野の専門知識を備えた学生,または大学における成績が上位である学生を受け入れます。
【地球科学コース】
地質学を基礎とした学際的見地から地球科学の分野を研究することについて興味を有し,より深い知識,高度な技術を身につけ,それを将来,技術者,教育者として社会のために役立てたいと考えている学生,研究を自主的に進める意欲のある学生を求めます。博士前期課程で研究に取り組み,課程を修了するためには,研究内容を理解し,適切に表現する能力,主体的に研究に取り組む強い意欲及び英語の学力が必要です。このような方針に基づき,地球物質資源科学・地球環境科学・自然災害科学などに対する秀でた理解力,表現力学修及び科学的思考能力を備え,かつ積極的に学修に取り組む意欲のある学生を受け入れます。更に,英語読解力と日本語文章力に秀でた学生,または大学における英語及び地球科学に関する専門科目の成績が優秀な学生を求めます。
【環境共生科学コース】
環境共生科学コースでは,自然と人間が真に共生する豊かな21世紀型社会の実現に向けて,生活環境,生産環境及び自然環境を構成する様々な資源(水,大気,土壌,エネルギー,施設,機械,情報,動物,植物,微生物等)に関する学術,産業,教育,地域文化等に貢献できる研究者・技術者を目指す学生を求めます。本コースでは,環境資源を多角的に理解,評価,管理,保全,改善できる高度な見識と学力を有し,かつ確固たる責任感と倫理観をも備えた人材を育成する教育を行います。このような方針に基づき,本コースにおいて対象とする様々な資源(水,大気,土壌,エネルギー,施設,機械,情報,動物,植物,微生物等)に関する基礎的な知識,学修意欲,理解力及び表現力を持つ学生を受け入れます。
【物質化学コース】
人類に有用な物質の創製や高効率で環境負荷の少ない物質・エネルギー変換技術を開発するため,物質の性質や機能を原子・分子レベルから合理的に理解し,それらの知見を統合的に活用することに興味を持つ学生を求めます。博士前期課程で授業を履修し,研究を行うためには,しっかりとした化学の専門知識と応用力及び語学力が必要となるため,大学の化学に関する基礎学力及び英語力を十分に備えた学生,または大学の成績が優れており,人物が優秀で意欲のある学生を受け入れます。
【建築デザイン学コース】
本コースでは,建築計画・都市計画,歴史意匠,建築構造,建築環境などの分野に興味を有する学生を求めます。特に,専攻する専門分野における内外の文献情報,調査・実験などの計画立案及び解析に対する基礎知識と対応意欲を有していることが要求されます。このような方針に基づき,上記の専門分野に関する基礎的な知識,学修意欲,論理的思考力,理解力及び表現力を持つ学生を受け入れます。
【生命科学コース】
生命科学コースでは,個々の生体分子の構造や性質ならびに相互作用の解明を通じて,細胞・個体・集団・生態系レベルでの調節機構や協調作用を理解することで,生命現象の原理追究に興味をもつ学生,また社会の健全な発展に向けた技術や製品開発に興味をもつ学生を求めます。本コースでは,生命現象を総合的に理解し探究するうえで必要となる,分子から細胞,個体,集団,生態系に至る幅広い知識と研究技能を持ち,かつ柔軟な発想力と実行力をそなえた人材を育成する教育を行います。本コースで提供される講義科目等を履修・修得し,研究を行うためには,日本語及び英語の語学力に加え,生物学や化学,生命工学の基礎知識が必要です。そのため,それらの基礎学力を備え,研究に対する高い意欲と明確な目的意識を有する学生を受け入れます。
【農林生産学コース】
農林生産学コースでは,農業生産,農業経済,森林管理に関する多角的な解析手法から,食料・農林業・農山村の広範囲にわたるメカニズムや多様性を学び,農林生産学分野の理解を深める過程で,専門分野の諸課題の研究を主体的に進め,その内容を表現できる能力を身につける教育を行います。本コースでは,農林産物に関する持続可能な生産技術や,農業経営・経済についての総合的な知識を身につけ,農林業がもたらす豊かな人間生活の実現を目指します。そのために農林生産学分野に関する科学的基礎力と応用力,ならびに専門領域の基礎知識を備え,農林業生産が抱える諸問題の解決に強い関心と熱意,研究への意欲を持った学生を受け入れます。
入学者数
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
---|---|---|
180人 | 183人 | 211人 |
(2024年5月1日現在)
数値の説明(増減理由等)
実施している入試方法
○ | 一般 |
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総合型(旧区分名:AO) | |
○ | 学校推薦型(旧区分名:推薦) |
帰国生徒 | |
○ | 社会人 |
附属校 | |
編入学 | |
○ | その他 ※ |
○ | 留学生 |
※その他は一芸一能入試、専門高校・総合学科卒業生入試、飛び級、中国引揚者等子女入試など
障害のある入学志願者に対する合理的配慮
○ | 1.5 倍または1.3 倍の時間延長 |
---|---|
点字での受験、文字サイズ1.4 倍、紙面2 倍に拡大した問題用紙、拡大鏡等の使用 | |
回答方式(チェック解答、文字解答、代筆) | |
意思伝達装置やパソコンを使用した意思表出 | |
手話通訳者、介助者の配置 | |
リスニングの免除、またはリスニング音声聴取を制御する許可 | |
○ | 試験室の場所(トイレやエレベータとの距離関係) |
○ | 杖や補聴器、車いす、特製机の使用など |
障害のある入学志願者に対するその他の合理的配慮
上記の○の付いていない項目も含めて,相談に応じて可能な範囲で合理的な配慮を行います。
下記URLより「島根大学入試受験相談書」をダウンロードし,障害者手帳の写又は医師の診断書の写等を添付して提出してください。
https://www.shimane-u.ac.jp/nyushi/information/handicapped/
入学者の構成(男女別)
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |||
---|---|---|---|---|---|
男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 |
132人 | 48人 | 140人 | 43人 | 159人 | 52人 |
(2024年5月1日現在)
数値の説明(増減理由等)
入学者の構成(出身高校所在地別)
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |||
---|---|---|---|---|---|
都道府県 | 学生数 | 都道府県 | 学生数 | 都道府県 | 学生数 |
北海道 | 北海道 | 北海道 | |||
青森県 | 青森県 | 青森県 | |||
岩手県 | 岩手県 | 岩手県 | |||
宮城県 | 宮城県 | 宮城県 | |||
秋田県 | 秋田県 | 秋田県 | |||
山形県 | 山形県 | 山形県 | |||
福島県 | 福島県 | 福島県 | |||
茨城県 | 茨城県 | 茨城県 | |||
栃木県 | 栃木県 | 栃木県 | |||
群馬県 | 群馬県 | 群馬県 | |||
埼玉県 | 埼玉県 | 埼玉県 | |||
千葉県 | 千葉県 | 千葉県 | |||
東京都 | 東京都 | 東京都 | |||
神奈川県 | 神奈川県 | 神奈川県 | |||
新潟県 | 新潟県 | 新潟県 | |||
富山県 | 富山県 | 富山県 | |||
石川県 | 石川県 | 石川県 | |||
福井県 | 福井県 | 福井県 | |||
山梨県 | 山梨県 | 山梨県 | |||
長野県 | 長野県 | 長野県 | |||
岐阜県 | 岐阜県 | 岐阜県 | |||
静岡県 | 静岡県 | 静岡県 | |||
愛知県 | 愛知県 | 愛知県 | |||
三重県 | 三重県 | 三重県 | |||
滋賀県 | 滋賀県 | 滋賀県 | |||
京都府 | 京都府 | 京都府 | |||
大阪府 | 大阪府 | 大阪府 | |||
兵庫県 | 兵庫県 | 兵庫県 | |||
奈良県 | 奈良県 | 奈良県 | |||
和歌山県 | 和歌山県 | 和歌山県 | |||
鳥取県 | 鳥取県 | 鳥取県 | |||
島根県 | 島根県 | 島根県 | |||
岡山県 | 岡山県 | 岡山県 | |||
広島県 | 広島県 | 広島県 | |||
山口県 | 山口県 | 山口県 | |||
徳島県 | 徳島県 | 徳島県 | |||
香川県 | 香川県 | 香川県 | |||
愛媛県 | 愛媛県 | 愛媛県 | |||
高知県 | 高知県 | 高知県 | |||
福岡県 | 福岡県 | 福岡県 | |||
佐賀県 | 佐賀県 | 佐賀県 | |||
長崎県 | 長崎県 | 長崎県 | |||
熊本県 | 熊本県 | 熊本県 | |||
大分県 | 大分県 | 大分県 | |||
宮崎県 | 宮崎県 | 宮崎県 | |||
鹿児島県 | 鹿児島県 | 鹿児島県 | |||
沖縄県 | 沖縄県 | 沖縄県 | |||
その他 | その他 | その他 |
※その他は外国の学校卒、高卒認定等
(2024年5月1日現在)
数値の説明(増減理由等)
入学者の構成(入試方法別)
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
---|---|---|---|
入学者数 | 入学者数 | 入学者数 | |
一般 | 52人 | 59人 | 69人 |
総合型 (旧区分名:AO) | 0人 | 0人 | 0人 |
学校推薦型 (旧区分名:推薦) | 114人 | 111人 | 125人 |
帰国生徒 | 0人 | 0人 | 0人 |
社会人 | 0人 | 1人 | 3人 |
附属校 | 0人 | 0人 | 0人 |
編入学 | 0人 | 0人 | 0人 |
その他 ※ | 10人 | 7人 | 4人 |
留学生 | 4人 | 5人 | 10人 |
※その他は一芸一能入試、専門高校・総合学科卒業生入試、飛び級、中国引揚者等子女入試など
(2024年5月1日現在)
数値の説明(増減理由等)
数値の説明(増減理由等) | |
---|---|
一般 | |
総合型 (旧区分名:AO) | |
学校推薦型 (旧区分名:推薦) | |
帰国生徒 | |
社会人 | |
附属校 | |
編入学 | |
その他 ※ | |
留学生 |