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自然科学研究科(博士課程(前期))

 
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教育課程

学科・専攻等の名称

学科・専攻名修業年限取得可能な学位
理工学専攻 2年 修士(理学)、修士(工学)
環境システム科学専攻 2年 修士(理学)、修士(工学)、修士(生物資源科学)
農生命科学専攻 2年 修士(生物資源科学)

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

1. 教育課程の編成の方針
 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる,科学・技術の発展と持続可能な社会の実現に俯瞰的・総合的視点から寄与できる創造性豊かな高度技術者・研究者及びグローバルな視野を持って地域社会の発展に貢献できる人材育成のために,理工学専攻,環境システム科学専攻,あるいは農生命科学専攻に設置された各教育コースでは,下記のような教育課程の編成の方針を定めています。

理工学専攻
先端材料工学コース
 材料科学の基礎から応用までの知識を有し,材料の開発や設計,製造や加工プロセスの構築,力学特性の測定や評価等を行う高度技術者・研究者を育成します。本コースでは,物理学,数学,化学,情報工学及び材料科学の科目を一つのコース内に配置しています。また,履修生の専門に関係の深い学問領域を深く追究できる科目を置くと同時に,材料分野全般に広がりを持たせる科目も配置しています。具体的には材料評価系科目(材料強度評価,量子線回折,組織評価学),材料創成系科目(電子デバイス,材料合成,冶金)から材料計算系科目(計算物理学,機械学習,流体シミュレーション)を配置しています。これにより,材料の計算的手法,各種特性の評価および製造プロセスの相互関係を,専攻する専門にかかわらず広く修得できる科目配置となっています。

数理科学コース
 数理科学の体系的知識と思考方法,数理科学を他分野に展開していく能力を身につけ,種々の社会的課題を解決できる高度技術者・研究者を育成します。本コースでは,現代数理科学における重要な内容を科目として配列しています。微分位相幾何,リー代数,環論,整数論といった抽象的に深化している構造数理の内容から,関数解析,微分方程式の定性的理論,偏微分方程式,力学系,エルゴード理論などの応用まで見渡せる解析数理の内容,そして凸解析,数値解析,金融数学,数理生物学,統計科学などの現象解明のためのツールとなる内容まで,数理科学における抽象化と具現化が学べる科目群を整備しています。また,東北師範大学とのダブルディグリープログラムにおいて,科目の読み替えと単位換算が直ちに可能となっています。

知能情報デザイン学コース
 知能情報デザイン学コースでは現在のデジタル社会に必要とされている情報システム分野,およびデータサイエンス分野で活躍できる技術者・研究者を輩出することを目的とし,両分野の幅広い研究トピックを扱っています。データサイエンス分野のトピックには,知能情報学,統計科学,機械学習、情報検索を含みます。情報システム分野のトピックには,ネットワーク,福祉情報工学,ソフトウェアおよびハードウェアの設計・分析・検証,アルゴリズムや計算量を含みます。各分野の理論や技術を学ぶ科目に加えて,それらを実社会の課題解決に適用する科目も配置することで,産業界においても活躍できる人材を育成します。

物理・応用物理学コース
 物理学の基礎から応用までの知識を有し,種々の物理現象や機能の発現機構の解明,エネルギー関連材料の創成,先進材料を用いた電子デバイスの開発等を行う高度技術者・研究者を育成します。本コースでは,理学系と工学系の科目を一つのコース内に配置しています。履修生の専門に関係の深い学問領域を深く追究できる科目を置くと同時に,関連する分野(理学系・工学系)の科目もまんべんなく配置しています。そのために,理学系の科目で は,理論系科目(電子物性理論,ソフトマター,素粒子論)から実験系科目(磁性・光学)までを配置し,工学系の科目では,理論系科目(電子論)から実験系(結晶工学,電子デバイス)の科目を配置しています。これにより,理論(原理)と実践(応用)の相互関係を,理学系・工学系のどちらに基盤を置いても修得できる科目配置となっています。

機械・電気電子工学コース
 機械工学,電気電子工学に関する幅広い知識を有し,知能化・高機能化が求められる時代の高度な社会基盤の構築及びものづくりに貢献できる高度技術者・研究者を育成します。機械工学の分野では,材料力学,機械力学,熱流体工学といった重要な力学系科目及び制御工学,機械設計,ロボット工学の応用系科目を配置しています。電気電子工学の分野では,様々なテーマを扱う科目を開講するなかで,特に,光及び電波を利用する工学の教育に力を入れる方針であり,これらを用いる先端的な計測技術と通信技術を扱う科目を充実させています。さらに,人間工学を扱う科目を開講しているのが特色です。学生が指導教員と共に履修計画を立てることによって,機械工学,電気電子工学に関する幅広い知識を修得できるようにしています。特別研究では,これらの学問分野に関連する先進的な研究を通して,実践的な研究遂行能力の育成を図ります。

環境システム科学専攻
地球科学コース
 フィールドを重視した地質学を基礎とし,地球科学の体系を理解する能力と地球史観を有し,資源開発・環境・地域防災・建設などに携わる高度技術者・研究者を育成します。本コースでは,研究科,専攻,コース(地球科学)をそれぞれ概観する授業を必修とし,自然科学系の幅広い教育・研究分野の中での地球科学の位置づけを理解した上で専門科目を履修するカリキュラム構造としました。コース必修の「地球科学基礎」は先端地球科学から自然災害科学までの内容を包括しており,理学系及び工学系専門科目履修のための基礎としました。フィールド地質学と地球環境科学の教育を強化するため学内他部局(エスチュアリー研究センター,教育学部)の教員が授業の担当と特別研究の指導教員として加わっています。

環境共生科学コース
 水域から陸域にある様々な自然環境の繋がりとその機能を理解し,自然環境の資源を持続的に利用できる,環境と共生した社会に貢献する高度技術者・研究者を育成します。本コースでは,研究科および専攻を概観する科目と英語に関する科目を必修として,幅広い知識と視野を身に着け,自然科学の中での環境共生科学の位置づけを理解します。その上で,野外から実験室までの様々なスケールでの自然環境に関する基礎と応用を含む専門科目を,学生が関心に応じて履修します。さらに,環境と共生する未来社会の構築のために必要な題材を自ら見つけ,その題材の研究計画を立て,研究を遂行するとともに,その研究と社会との関わりを考える能力を養うためのセミナーと特別研究を必修科目として履修します。

物質化学コース
 化学の基礎から応用までの知識を有し,宍道湖などの水系環境研究, 環境の負荷低減に関する研究, 再生可能な資源やエネルギーの有効利用に関する研究や種々の機能材料の開発など, 幅広く物質化学に携わる高度技術者・研究者を育成します。本コースでは,研究科・専攻に関連した基礎的な内容に関する知識,技術と,幅広い視野を身につけるために,研究科共通科目(自然科学概論,環境システム科学論,英語演習等)を履修します。その上で,物質化学に関する専門知識,技術を身につけるための専門科目を,学生の興味・関心に沿って選択科目として履修します。また,問題点を分析し,課題を設定・解決できる能力を身につけるために, 実際の企業現場の課題解決を行うPBL教育(実践教育プロジェクト, 長期インターンシップ)を用意しています。さらに,課題に対して計画的に研究を推進できる能力及びその研究に関する最新の専門知識,技術を身につけるとともに論理性,創造性,倫理観を養うためのセミナー及び特別研究を必修科目として履修します。

建築デザイン学コース
 建築学における構造・環境・計画・意匠の専門的知識を有し,建築やタウン・アーキテクトの分野で人や環境にやさしい社会の構築に貢献できる高度技術者・研究者を育成します。本コースでは,一級建築士の受験資格の実務経験2 年を減免することが可能になるように建築設計・工事監理インターンシップ科目を開講し,より実践的な教育カリキュラムを構築しています。また一級建築士の実務経験に関連する建築設計についての科目や修士設計を教育プログラムに取り入れています。また建築構造・住環境,建築計画デザインの各分野における高度な専門教育を行う科目を開講するとともに,各分野においてそれぞれフィールドワークを行う演習科目を設けており,地域に根ざした実践的な教育を行います。

農生命科学専攻
生命科学コース
 生命科学コースでは、生物を分子から生態系まで様々な階層から捉え、最先端の技術を駆使し、生命現象の全体像を解明し、それらをヒトの未来社会に生かすことを目的として教育・研究を行っています。教育では、生命現象に関する基礎から応用までの多彩な講義・演習プログラムを用意し、柔軟な発想力に基づいて自ら研究を推進する能力、コミュニケーション能力、物事を多面的に捉えて本質を見抜く思考能力などを身につけることができるよう、セミナーや研究指導を行っています。将来、生命科学の研究・教育に携わることを希望する人、バイオメディカルや機能性食品等の分野で活躍したい人、生態系を複合的に理解して環境問題に対処したいと考えている人など、従来の生物・バイオテクノロジー関連分野の枠を超えた研究や産業の新分野を開拓しようとする人たちに最適な教育プログラムです。

農林生産学コース
 農林生産学コースは,資源作物・畜産学,園芸食物科学,農業経済学,森林学の4コースからなる農林生産学科の学部教育をより高度化させます。農業生産,農業経済,森林管理に関する多角的な解析を通して,食料・農林業・農山村の広範囲にわたるメカニズムや多様性を学び,農林生産学分野の理解を深めること,農林生産分野の諸課題の研究を主体的に進め,その内容を的確に表現できる能力を身につけることを教育の目標としており,農林生産物に関する持続可能な生産技術,農業経営・経済についての総合的な知識を身につけ,農林業や農山村がもたらす豊かな人間生活の実現に貢献できる高度技術者・研究者を育成します。

2. 教育課程における教育・学習方法に関する方針
 理工学専攻,環境システム科学専攻,そして農生命科学専攻の各教育コースでは,理学,工学,あるいは生物資源科学の幅広い学問領域の特長を活かしつつ,授業科目を「研究科共通科目」,「専門科目」,「セミナー」,「特別研究」に大別して教育を行います。
 研究科共通科目では,自然科学全般に及ぶ幅広い見識,科学的な英語能力,国際感覚,高い倫理観,プレゼンテーション力,実践力,および「理学,工学,あるいは生物資源科学」の体系的な知識を身につけることで,高度技術者・研究者に必要とされる基礎力を養成します。
専門科目では,各教育コースにおける高度な知識を修得するとともに,他専攻の科目の履修により学際融合的な知識を深めることで,「理学,工学,あるいは生物資源科学」の高度技術者・研究者として必要とされる専門的で広範な能力を養成します。さらに,専門分野の社会的意義を理解して人類社会や地球環境とのかかわりについて総合的に考える力を養います。
 セミナーでは,研究成果や調査内容,自らの思考などを論理的に説明し,議論する力を養成します。
 特別研究では,主指導教員及び副指導教員の指導のもとに,専門分野における高度な調査技術,分析技術,および解析技術を習得し,さらには科学論文の執筆方法や研究成果の発表方法を習得します。これら研究に必要な様々な技術や資質の獲得を通して,創造的な研究能力,論理的思考能力,問題解決能力を養成します。この授業科目は教育課程における主要科目として位置づけられます。

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教育課程の特色(履修モデル、カリキュラムマップ等)

授業科目

授業の方法・内容

年間の授業計画

シラバス等

学生が修得すべき知識及び能力に関する情報

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

◆人材育成の目的・学位授与の方針

・人材育成目標(社会における顕在・潜在ニーズ、卒業生が身につけるべき資質・能力)・学位授与の方針
 自然科学研究科博士前期課程では,科学・技術の発展と持続可能な社会の実現に俯瞰的・総合的視点から寄与できる創造性豊かな高度技術者・研究者及びグローバルな視野を持って地域社会の発展に貢献できる人材を育成します。その教育では,理学,工学,あるいは生物資源科学の高度な専門知識と技術,社会において新たな科学・技術を創成する能力,そして平等な社会の構築に向けた持続可能な技術開発力を養成します。この教育の実現に向けて本課程には,理工学専攻,環境システム科学専攻,および農生命科学専攻の3専攻を設け,それぞれにおいて社会の多様な要請に応えるための教育コースを置いています。各教育コースにおいて定めた所定の単位数を修得し,さらに修士論文研究の審査及び試験に合格して下記の資質・能力を身につけた者に対して修士の学位を授与します。

・目標としての学修成果
 自然科学研究科博士前期課程において授与する,修士(理学),修士(工学),あるいは修士(生物資源科学)に求められる学修成果を次に示します。

修士(理学)
1.グローバルで多角的な視野と学際的な幅広い見識,高い倫理観を備え,各専門分野の課題に取り組む実践力を有している。
2.英語文献から専門知識等を習得・理解することができ,さらに英語による基礎的なコミュニケーション能力を有している。
3.数理科学,物理学,化学あるいは地球科学に関する理学の高度な専門知識と技術を身につけている。
4.各専門分野における知識と技術に基づいた創造的な研究能力,論理的思考能力,問題解決能力を有し,国内外の様々な産業界の需要に応えられる高度な専門技術や専門知識を身に付けている。
5.研究成果や自らの思考を論理的に説明するための高度なプレゼンテーション能力と高いコミュニケーション能力を有している。
6.豊かな教養と国際感覚を持ち,専門分野の社会的意義を理解して人類社会や地球環境とのかかわりについて総合的に考え,専門分野を通じて平等な社会の構築に向けた持続可能な開発目標(SDGs)に貢献できる。

修士(工学)
1.グローバルで多角的な視野と学際的な幅広い見識,高い倫理観を備え,各専門分野の課題に取り組む実践力を有している。
2.英語文献から専門知識等を習得・理解することができ,さらに英語による基礎的なコミュニケーション能力を有している。
3.情報科学,機械工学,電気電子工学,建築学,物理学または化学を基礎とした材料工学・デバイス工学あるいは地球科学を基礎とした自然災害工学に関する工学の高度な専門知識と技術を身につけている。
4.各専門分野における知識と技術に基づいた創造的な研究能力,論理的思考能力,問題解決能力を有し,国内外の様々な産業界の需要に応えられる高度な専門技術や専門知識を身に付けている。
5.研究成果や自らの思考を論理的に説明するための高度なプレゼンテーション能力と高いコミュニケーション能力を有している。
6.豊かな教養と国際感覚を持ち,専門分野の社会的意義を理解して人類社会や地球環境とのかかわりについて総合的に考え,専門分野を通じて平等な社会の構築に向けた持続可能な開発目標(SDGs)に貢献できる。

修士(生物資源科学)
1.グローバルで多角的な視野と学際的な幅広い見識,高い倫理観を備え,各専門分野の課題に取り組む実践力を有している。
2.英語文献から専門知識等を習得・理解することができ,さらに英語による基礎的なコミュニケーション能力を有している。
3.生物学を基礎とした環境共生科学,生命科学あるいは農林生産学に関する生物資源科学(生物学と農学を融合した学問体系)の高度な専門知識と技術を身につけている。
4.各専門分野における知識と技術に基づいた創造的な研究能力,論理的思考能力,問題解決能力を有し,国内外の様々な産業界の需要に応えられる高度な専門技術や専門知識を身に付けている。
5.研究成果や自らの思考を論理的に説明するための高度なプレゼンテーション能力と高いコミュニケーション能力を有している。
6.豊かな教養と国際感覚を持ち,専門分野の社会的意義を理解して人類社会や地球環境とのかかわりについて総合的に考え,専門分野を通じて平等な社会の構築に向けた持続可能な開発目標(SDGs)に貢献できる。

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学修の成果に係る評価の基準

卒業・修了認定の基準

転学部・編入学等の可否、費用負担

可否費用負担
転学部0円
編入学不可

転学部・編入学情報補足

専攻分野

専攻分野
数学・情報科学・統計学
物理学
天文学・地球・惑星科学
化学
生物学・生化学・バイオ
地質学
機械工学・自動車工学
電気・電子・通信工学
システム・制御工学
情報工学・コンピューター
建築学
環境デザイン・都市デザイン
応用化学・環境工学
応用物理学
応用生物学(生物工学)
金属・材料工学
画像工学・光工学・音響工学
農学
農芸化学
農業工学・農業土木
農業経済学
森林科学
生物生産学・生物資源学
水産学
生態学
畜産学・動物学
環境学・災害科学

専攻分野に関する説明