人文社会科学研究科では、2021年度より、これまでの文化科学専攻・社会科学専攻の2専攻から、人文科学専攻・社会科学専攻の2専攻に改組しました。また、人文科学専攻に設置する公認心理師コースでは、人文社会科学部人間文化学科の心理・人間科学メジャーからの6年一貫教育により、公認心理師の受験資格が取得できるようになります。詳細については、HPをご確認ください。
http://www.hum.ibaraki.ac.jp/graduate-school/
学部・研究科等ごとの目的
人文社会科学研究科は、広く文化と社会の進展に寄与するために、人間の文化と現代社会が直面する学術的・政策的諸課題についての研究を行っています。そして、そこから得られる専門知識の教授をとおして、産業界はじめ広く知識基盤社会の中核を多様に担い、文化と社会の持続的発展のために貢献する専門職業人、すなわち中核的専門職業人を育成することを目標としています。中核的職業人とは、上記の諸課題の解明へ向けての幅広い視野と深い専門性に支えられた研究・調査・分析能力と、新しい社会での活躍に必要な判断力・構想力・実践力を備えた、高度で知的な素養のある人材ともいうことができます。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
[入学者に求める能力・資質]
①人文科学又は社会科学分野の高度専門職業人を目指し、人文科学又は社会科学分野における学士課程レベルの十分な知識・技能を有し、計画的・主体的に学び続ける姿勢を持つ者
②専門分野に関連する学士課程レベルの総合的な学力及び教養を有する者
③他者と協働して研究を遂行できるコミュニケーション能力を高めようとする意欲を有する者
④社会の持続的な発展を先導し、それに貢献しようとする意欲を有する者
⑤深い専門性と幅広い視野を活かし、グローバル化する地域の活性化に取り組もうとする思考や意欲を有する者
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
1.専門分野の学力・研究遂行能力の涵養
専門分野の学力・研究遂行能力を涵養するため,共通科目,専門科目,及び研究指導科
目を配置する。専門科目では,専門深化をめざすコア専門科目に,幅広い視野を涵養する
拡充専門科目を組み合わせ,学生が主体的に自らの専門分野の能力を体系的にデザインす
る。研究指導科目では,複数教員による多角的な研究指導を行う。
2.世界の俯瞰的理解の涵養
世界の俯瞰的理解を涵養するため,研究科共通科目に科学技術の進展と人文社会との関
係について学ぶ必修科目を配置し,専門科目に国際にかかわる多様な科目を配置する。併
せて,グルーバル化のなかで持続可能な循環型社会を実践的に学修するプログラムを開講
する。
3.多様化する社会におけるコミュニケーション能力の涵養
高度な思考力,判断力,表現力及びコミュニケーション能力を涵養するため,アクティ
ブ・ラーニングを取り入れた共通科目及び専門科目を配置するとともに,問題設定・調査・
分析・成果発表等を行う研究指導科目を配置する。
4.社会人としての姿勢の涵養
社会の持続的な発展を先導し,それに貢献できる意欲と主体性及び倫理観を涵養するた
め,実社会に即した就業能力の修得に寄与するキャリア支援科目及び研究指導科目の研究
法を配置し,社会人としての姿勢を身につける専門科目を開講する。
5.地域活性化志向の涵養
グローバル化する地域の活性化に,幅広い知識と高い専門性をもって,主体的,積極的
に取り組む思考や意欲を涵養するため,インターンシップ科目及び,地域政策研究(社会
人)コースの科目など地域活性化を意識した多様な専門科目を配置する。
6.教育の質の保証
単位の実質化を図り,各授業科目の到達目標及び明確な成績評価基準に基づく厳格な成
績評価を行うとともに,学修成果の可視化を図り,教職員と学生の相互協力と点検により
不断の教育改善を推進する。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
茨城大学人文社会科学研究科は、以下の5つの知識、能力及び姿勢を、学際的な専門分野の学修によって身につけることで、修士(学術)の学位を授与する。
1.専門分野の学力・研究遂行能力
人文科学又は社会科学の各分野に関する高度専門職業人として、専門性の深化と幅広い視野の涵養を目指しながら、調査・研究できる力と自ら学び続ける能力
2.世界の俯瞰的理解
予測困難で変化の激しい社会において、人間の文化又は現代社会が直面する学術的・実践的諸課題の解明に向けた幅広い知識と理解力
3.多様化する社会におけるコミュニケーション能力
多様化する社会の意味を自ら考え、様々な人々と協働して課題解決をしていくための高度な思考力、判断力、表現力及びコミュニケーション能力
4.社会人としての姿勢
変化の激しい社会において、社会の持続的な発展を先導し、それに貢献できる意欲と主体性及び倫理観
5.地域活性化志向
茨城県をはじめとする国内外の地域・社会の抱える諸課題への解決と活性化について、高度専門職業人として自らの専門性を活かしつつ、主体的、積極的に取り組もうとする志向と意欲