学部・研究科等の特色等
■GLOCAL 地域にこだわりつつ世界を見つめる法曹になる
琉球大学法科大学院は、専門職大学院として、法曹になるために必要な学識及び能力を培うための司法試験科目をはじめとする充実したカリキュラムを用意し、指導力豊かな教員陣を擁しています。
教育理念である「地域にこだわりつつ世界をみつめる(GLOCAL)」法曹の育成を目指し、他校にはない独自の科目を設置しています。
沖縄には大小様々な法的課題があります。地域の法的問題を発見し、その解決・救済に貢献できる法曹を育成するため沖縄ならではの科目を開講しています。
沖縄は歴史的に多くの外国と交流・接点を持ってきた国際性豊かな土地です。沖縄から世界に羽ばたいていく国際性豊かな法曹の育成も本法科大学院の課題であり、それを目指した科目も多く開講しています。
中でも、英米法研修ハワイプログラムでは、実際にハワイに2週間滞在し、ハワイ大学ロースクール(William S. Richardson School of Law)で英米法の基礎科目について講義を受けるもので、本法科大学院が開校した2004年から継続して実施しています。また特に高い国際性を身につけたい方のために、インターナショナル・ロイヤー・コースも設置しています。
■ALLY 性の多様性を尊重する法曹になる
琉球大学法科大学院は、2016年5月、日本の法科大学院で初めて性の多様性の尊重を宣言し、現在は、教育理念の一つに「性の多様性を尊重する法曹」=ALLY(アライ)の法曹の輩出を掲げています。性の多様性の理解を深めるため、学生は入学時に、教職員は毎年研修を受講します。また全国的にも稀な「性の多様性の尊重と法」という専門の科目を設けています。
本法科大学院が沖縄における性の多様性に対する理解の向上やLGBTQの方々の権利の擁護に積極的・継続的に取り組むことにより、在学生や修了生の関心を向けさせることを目指しています。
■多様な学修スタイル
地域の問題にも国際的な問題にも真に取り組むことのできる法曹は、人、社会、価値等の多様性に対し深い理解を持つものです。琉球大学法科大学院では、様々なバックグラウンドを持った学生が集まり、多様な考え方に触れ、相互理解を深めながら学修のできる環境の構築を目指しています。そのため、学生のキャリアプランやライフスタイルにあわせて様々な学修の在り方を可能としています。また、本法科大学院の修了後、司法試験受験に向けた準備をする方にも学修環境を提供しています。
・インターナショナル・ロイヤー・コース
・長期履修制度
・法務学修生制度
■少人数教育とサポート
琉球大学法科大学院には、入学定員16名に対し16名の専任教員がおります。徹底した少人数教育により、各学生の実力に応じたきめの細かい充実した指導を行っています。専任教員のうち6名は、実務家教員(現役弁護士、元裁判官、元検察官)です。一部の科目では研究者教員と実務家教員が共同して授業をするなど、理論と実務の架橋を重視した教育を行っています。研究者教員は各自の専門分野について最先端の内容を講義に反映させています。
法科大学院での学修を進めるうち、進路、奨学金、成績、学修環境などについて様々な悩みごとが生じてくることもあると思います。そうした多様な相談に親身になって応じられるよう、専門の学生支援委員会が設置されており、また学年ごとに2名ずつ指導教員がおります。学生支援委員と指導教員は、相互に連携・協力し、学生の入学から修了まで丁寧な履修指導を行うとともに、学生生活・進路等の相談にのり、問題の早期解決に取り組んでいます。
琉球大学法科大学院は、学生の学修支援に関し、沖縄弁護士会の全面的なバックアップをいただいております。法科大学院出身の若手弁護士がAA(アカデミック・アドバイザー)として授業をサポートしたり、答案練習会、オーダーメイド・ゼミ、ゼミのチューターなどを行っております。さらに那覇地方検察庁や那覇地方裁判所からも、教員を派遣いただいたり、講演会の実施、検察庁訪問および裁判傍聴の機会をご用意いただくなどしております。