学部・研究科等の特色等
共同獣医学部は、昭和14年に鹿児島高等農林学校に創立された獣医学科を前身とし、農学部獣医学科を経て、平成24年4月に鹿児島大学9番目の学部として設置された全国初の共同学部です。本学部は欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)による獣医学教育の国際的な認証と、公益社団法人大学基準協会(JUAA)による獣医学教育の国内の認証を取得しており、国際水準の獣医学教育を山口大学共同獣医学部との共同教育課程で行ない、豊かな人間性と正しい倫理観を持ち、行動規範に従い職務を遂行し、国際社会に貢献できる専門性の高い獣医師を養成することを目指しています。平成29年5月に新築と改築を行った附属動物病院は、小動物診療センター、大動物診療センター、軽種馬診療センター、大隅産業動物診療研修センターで構成されていて、獣医師養成のための教育病院としてだけでなく、伴侶動物や産業動物の中核動物診療施設として地域に貢献しています。また、我が国屈指の畜産地帯である南九州に位置している本学部には、畜産業の発展と公衆衛生の安全確保に寄与することを目的として、越境性動物疾病に関する研究を行う附属越境性動物疾病制御研究センター(TADセンター)と、畜産獣医学の教育研究を行う附属南九州畜産獣医学教育研究センター(SKLVセンター)を設置しています。さらに、附属総合動物実験施設(EAC)は国際実験動物ケア評価認証協会(AAALAC International(旧国際実験動物ケア評価認証協会))による国際認証を取得し、この施設で行われる動物使用に関する活動は動物福祉に配慮した国際的な基準を確実に遵守していることが証明されました。令和6年4月には畜産学科を設置し、畜産学と獣医学の素養と技術の両方をバランスよく併せ持った先進的な畜産技術者の養成に取り組んでいます。