学部・研究科等の特色等
本学は,国内の国立大学で唯一の商学系単科大学ではありますが,「商学部」の中に経済学,商学,法学,情報学,教員養成,言語文化,人間・自然科学という幅広い分野をそろえています。学生は2年次から経済学科,商学科,企業法学科,社会情報学科のいずれかの学科に所属し,各専門分野を深く学ぶとともに,他分野の科目も選択でき,幅広い知識を身に付けることができます。また,ICT機器を用いたActive Learningや地域課題解決型授業など,学生が主体となって学ぶ教育を重視するとともに,少人数制のゼミナール教育,充実した語学教育,豊富な国際交流・留学制度を提供し,現代のグローバル社会に必要なコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養い,専門分野の知識と組み合わせて実践的に活用する能力を身に付けます。
【実学教育】
本学の学生にとっての学修の場は,大学構内に留まらず,小樽・後志地区全体,いわゆる「まち全体」が学び舎として捉えられ,学生は,日々フィールドワークに取り組んでいます。それは本学の建学以来の精神「実学」をモットーにした,地域連携教育/実践的教育を体現している姿でもあります。
幅広い知識と実践的スキルを身に付け,実際に社会における事例や実践と組み合わせて学ぶことによって,より高度な専門知識が身に付き,真に実用的なスキルとなります。
【語学教育】
近年,本学の外国語教育は,E-learningによるTOEIC対策に加え,onlineによる自己学習と教室での対面授業とを組み合わせたBlended Learningを展開してきました。コロナ禍においても,これまでの経験を活かし,迅速にZoomやLSMに対応し,また,遠隔授業と対面授業を高度に融合させるハイフレックス教室も整備しました。
以上に加えて,本学の外国語教育は,外国の大学との双方向通信授業,スタジオを利用した外国語学習の成果物作成(動画等),異文化ビジネス教育(ゲストスピーカーによる英語での講演)など,それぞれに工夫を凝らした授業により,卒業後,海外のビジネスシーンで活躍できる人材を育成することを目指しています。
【アクティブラーニング】
本学では,教員が一方的に授業を行う従来の「受動的な学習」ではなく,課題研究やPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング),プレゼンテーションなど,学生が主体となり授業に参加する「能動的な学習~Active Learning~」を推進しています。本学では,アクティブラーニングを実施するための専用の教室を整備しており,タブレットやスマートフォンなどICTを活用しながら教員と学生の双方向で授業を行うことが可能となっています。また,webカメラを設置し,対面とオンラインの両方で受講可能なハイフレックス授業を実施することもできます。
https://www.otaru-uc.ac.jp/cgs/esd/activlerning/
【アントレプレナーシップ教育】
東北以北で唯一のMBAを取得可能なビジネススクール(大学院アントレプレナーシップ専攻)を有する本学は,その教育ノウハウや豊富なネットワークを活用し,学部生に向けたアントレプレナーシップ教育に力を入れています。
2023年度にはアントレプレーシップ副専攻を導入し,ビジネス「理論」の体系的な学習と,グループワークやディスカッションを通じた「実践的な学び」を両立させたカリキュラムを構築しました。さらに,学内に起業を目指す学生やスタートアップに興味を持つ方々の交流・支援を目的とした拠点として「小樽商大HX」を設置し,専任の教員による起業支援やワークショップなどを実施し、学生の起業を積極的に支援しています。
本学では,従来からゼミ単位での起業が行われてきましたが,近年はゼミに寄らない学生個人の起業も増加し,複数の学生ベンチャー企業が存在しています。また,国内の学生ビジネスコンテストで優秀な成績を収める学生もおり,本学のアントレプレナーシップ教育の成果が着実に社会に認知されつつあります。