学部・研究科等ごとの目的
博士前期課程は、広く社会的及び技術的視野に立って、コンピュータ理工学における高度な専門的知識とその応用手法を教授し、IT社会でそれらを実践しうる能力を涵養し、また企業家精神あふれる先進的技術者の育成を目的とする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
会津大学は日本で最初のコンピュータ理工学専門の大学です。コンピュータ理工学は、応用性が広く、将来性が高く、知的生産技術の中核となる最先端の学問です。
会津大学は、「地域から世界へ」と「to Advance Knowledge for Humanity」(人類の平和と繁栄のために発明・発見を行うこと)を建学の理念とし、開学以来全国でも類を見ないほど、研究業績の優れた多数の外国人教員をそろえ、国際社会をリードする研究開発・教育を行ってきました。
会津大学大学院は、国際的に貢献できる先駆的な学術教育研究の場として、1997年(平成9年)4月に設置されました。本学大学院は国内の産業界からの提言も取り入れた多様な授業を行う優れた教育研究環境を提供することにより、創造性のある人材育成を目指しています。グローバル環境における問題解決能力を養うため、授業は基本的に英語で行われています。
会津大学大学院研究科が求める学生像及び入学者選抜の基本方針は以下のとおりです。
大学院の求める学生像
【博士前期課程】
博士前期課程では国内外問わず、以下の資質を有する学生を求めます。
•本学、他大学、高等専門学校専攻科等出身で、コンピュータ理工学とは異なる専門分野を修得した人も含め、コンピュータ理工学の基礎知識と技術を持つ人。
•コンピュータ理工学の先端知識と技術を習得し、あるいはさらにプロジェクト開発・マネジメントを学び、研究者やエンジニア、チームリーダーとして企業で活躍したい人。
入学者選抜の基本方針
会津大学大学院では、先端的コンピュータ理工学を学ぶために必須となるコンピュータ関連基礎知識や技術、英語能力、意欲などを確認するため、研究計画を含む出願書類の審査を行うとともに、英語による口頭試験を課すこととしています。なお、試験区分によっては、出願書類の審査のみを行う場合があります。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
本課程のカリキュラムは、コンピュータ理工学の基礎から応用に至るまでの専門的知識と技術を身につけて、ICTおよび関連産業に関わる実用的な問題を解決し、情報システムの構造と機能についての研究方法を学ぶために、専門科目、セミナー科目、研究科目、コンバージョン科目および教職関連科目の5つの科目群で構成されている。
本課程に設置された複数の教育研究領域における専門科目は、コンピュータ理工学の基礎から応用に至るまでの専門的知識と技術を身につけるために置かれる。この専門科目は、専門的基礎を扱うコア科目とより高度なアドバンス科目とに区分され、前者の一定の単位数を必修とすることで偏りのない知識を身につけることができる。
セミナー科目は、英語でのプレゼンテーションや課題解決等を通じて、主体的かつ能動的に学修し、より高度な知識と創造力および優れた問題発見・解決の能力を養い、英語職務能力を備えた最先端のコンピュータ・サイエンティストまたはコンピュータ・エンジニアの育成に資するものである。
研究科目では、専門科目やセミナー科目で修得した知識や能力を元に、自己の研究テーマに沿って指導教員による指導を受けつつ主体的に研究を行い、最終的に修士論文にまとめ発表を行う。
さらに、コンピュータ理工学以外の分野から入学する者に十分配慮したコンバージョン科目、および数学・情報の専修免許状取得要件を満たすための科目を提供している。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
モチベーション
・修了生は、豊かな人間性を持つ。
・修了生は、豊かな創造性と高い倫理観を備えている。
・修了生は、先駆者(パイオニア)精神を発揮できる。
・修了生は、主体的・継続的に学習する能力を持つとともに、最先端技術の発展動向・状況を把握する能力を持つ。
・修了生は、異なった価値観や伝統や制度を持った異文化に関して深い認識とそれに基づいた異文化コミュニケーションへの積極性を持つ。
コンピテンシー
・修了生は、専門的・実務的教養を幅広く身につけている。
・修了生は、科学的思考力及び課題設定能力と解決法の立案能力を持つ。
・修了生は、コンピュータ理工学の基礎から応用に至る専門知識と技術を持つ。
・修了生は、豊かなコミュニケーション能力に基づいて、主体性を持ってチームの一員またはリーダーとして働く能力を持つ。
スキル
・修了生は、自らの思考・判断を説明するためのプレゼンテーション能力、ならびに、豊富な発表経験に裏付けされた他者への情報発信能力を持つ。
・修了生は、多様なセミナー科目の学習を通じて、研究・開発力、議論・討論力、チームでプロジェクトを推進する能力を持つ。
・修了生は、英語によるコンピュータ理工学の科目履修と修士論文の修得経験に基づいた専門的職務の遂行力を持ち、グローバル社会で活躍できる。
・修了生は、修得した知識・技術により地域社会及び国際社会の産業と文化の発展に寄与できる実践力及び難しい課題への挑戦力を持つ。
・修了生は、コンピュータ・サイエンティスト又はコンピュータ・エンジニアとして活躍できる基礎力と応用力を兼ね備え、プロジェクトチームリーダーとして活躍できるとともに、ICT産業に関わる実用的な問題を実際に解決する経験を踏まえ、社会で実践することができる。