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医学系研究科(博士課程(後期))

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

先進医療において医療機器が果たす割合は世界的に増大し、我が国でも新たな医療機器の需要が高まっています。中でも、超早期診断、予防医療、低侵襲診断・治療などの医療応用分野には、光に対する非常に多くのニーズがあります。そのようなニーズに基づいて高度な技術や新たな価値を生み出し、世界の医療に貢献できる革新的な医療機器の開発や実用化を促進するためには、光・電子工学と光医学を融合させた「光医工学」分野の高度専門人材の育成が求められます。

浜松は、光を用いた研究や開発に多くの成果をあげているさまざまな機関や、光の産業応用に無限の可能性を見出し光技術の極限に挑戦する企業が集まり、長年光科学と光産業の発展をリードしてきました。その中で、静岡大学は先進的イメージングテクノロジー等の教育研究を、また、浜松医科大学は他には例のない光の医学応用を推進し、世界最先端の研究成果をあげています。さらに、静岡大学と浜松医科大学は、光産業創成大学院大学、浜松ホトニクス株式会社と共に「浜松光宣言 2013」に調印し、浜松を光の尖端都市(光関連の研究者や産業の世界的集積地)にすることを目指しています。

以上のような背景のもと、浜松の地において、静岡大学がもつ光・電子工学と浜松医科大学がもつ光医学の優れた教育研究実績・環境を連携させて光医工学人材を育成する共同教育課程(博士課程)、「光医工学共同専攻」が、2018年4月に設置されました。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

本共同専攻では、光・電子工学と光医学を融合させた光医工学の分野の研究者として社会に貢献できる人材を育成するために、次のような資質を備えた学生を選抜する。

1.光・電子工学と医学を学ぶために必要な基礎学力と、旺盛な科学への好奇心を有している人材
2.生涯を通して学修する意欲と向上心を持ち、知識を応用した独創的な発想ができる人材
3.誠実さと協調性、倫理観を有し、異なる分野の人との共同作業に取り組める人材
4.国際社会や地域社会に目を向けている人材

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

本共同専攻が光医工学分野において目指す人材の育成を達成するために、以下のような教育課程を編成・実施し、学修成果を評価する。

1.専門知識と技能
 専攻共通科目、基礎科目、専門科目の多様な取得を可能にし、光・電子工学と光医学の専門知識の修得と、これらの融合による光医工学の学識と技術の修得を図る。
2.自律的学修能力と応用能力
 多様な専攻共通科目、専門科目の特別研究及び特別演習を開講することにより、光医工学の学識と技能を応用する能力と、最新の知識を修得する習慣を育むとともに、医工学の進歩や革新的技術の創造につながる独創力を育む。
3.豊かな人間性と高い倫理観
 講義を通じて研究倫理、医療倫理の基本の理解を図るとともに、特別演習、特別研究及び研究インターンシップを通じて倫理観の成熟と定着を図る。同時に分野の異なる人材との共同作業を通じて、コミュニケーション能力を育成する。
4.国際社会・地域社会に対する貢献力
 特別研究、特別演習及び研究インターンシップにより、グローバルな視野に立って光医工学の研究成果を発信する能力を育む。

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

本共同専攻では、光・電子工学と光医学を融合させた光医工学を修め、以下の能力を有する者に博士(光医工学)の学位を与える。

1.専門知識と技能
 光・電子工学と光医学の専門知識と技能を身につけ、医療現場の課題やニーズを理解することができる。
2.自律的学修能力と応用能力
 光医工学の専門知識と技能を応用する能力と最新の知識を修得する習慣を身につけ、抽出した医療現場の課題やニーズに対し、必要な情報を収集・分析して解決できる。また、光医工学の進歩や革新的技術の創造に寄与できる。
3・豊かな人間性と高い倫理観
 豊かな人間性、コミュニケーション能力、並びに高い研究倫理及び医療倫理観を身につけ、医療現場に入り光医工学の研究を行うことができる。
4.国際社会・地域社会に対する貢献力
 光医工学の技術及び研究成果を広く国際社会や地域社会に普及させるための、必要な知識と技術を身につけている。