学部・研究科等ごとの目的
博士後期課程においては、科学技術分野における学術研究が専門化及び先端化する中で、「学際性」、「総合性」及び「独創性」に富んだ高度な研究者・技術者を養成することを目的とする。
専攻の人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的(博士後期課程)
【数物科学専攻】 博士前期課程で培った専門知識と経験をふまえ、最先端の課題への取り組みを通じて、問題の根本を見据えて新課題を自ら開拓する洞察力を養い、高等教育機関の教員や一般企業の研究職に相応しい高度の見識と専門性を持つ人材を養成することを目的とする。
【物質化学専攻】 原子及び分子のレベルでの理解に基づき、物質の挙動を解明及び応用する化学の分野を基礎とした先導的教育研究の展開を通じて、自然と共生する社会を樹立するために貢献できる高い倫理観と大局的視野を有する高度な研究者及び専門技術者を養成することを目的とする。
【機械科学専攻】 高度で革新的な機械システムの創成という観点から、機械工学分野とそれに関連する技術・学術分野における基盤及び先端科学技術の教育研究を通して、高い専門知識と深い探求心を持ち、基盤及び先端技術の研究開発に取り組みながら、自己の考え・価値観を国内外へ発することができる高度専門技術者・研究者を養成する。
【フロンティア工学専攻】高度な専門知識および卓越した技術を身につけ、異分野の広い知見を有機的に活用することで、融合的な先端工学分野を開拓し、未来社会へ向けたイノベーションを発現できる人材を養成する。
【電子情報通信学専攻】 持続的発展可能で高度に情報化された未来社会の創造に貢献できる、革新的技術の開発を担う人材の養成を目的とする。
【地球社会基盤学専攻】 環境の世紀ともいわれる 21 世紀に、地球の成り立ちを解明する能力をもつ人材、或いは最先端の工学技術を用いて多様な地域社会の未来を探求する幅広い局面における高い専門性と学際性をもつ人材の養成を目指す。
【生命理工学専攻】 生物、化学、生命情報学の分野についてそれぞれ専門的に履修できるようにするとともに、それらを総合的に応用する能力の養成を図り、生命理工学の分野でグローバル感覚と高い倫理観を持った研究者・技術者・教育者を養成する。
<金沢大学大学院自然科学研究科規程より>
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
【数物科学専攻】
⾃然科学の基礎分野に興味を持ち、数学や物理学⼜は計算科学に関する基礎知識を備えており、⾃らの専⾨分野に強い探究⼼があるとともに、⼀般企業や研究機関の研究者や教育機関の教員として、将来活躍することを⽬指す、意欲ある学⽣を求める。
求める⼈材
(1)⾃然科学の基礎分野に興味を持ち、数学や物理学⼜は計算科学に関する基礎知識を備え、⾃らの専⾨分野に強い探究⼼を有する⼈材。
(2)⼀般企業や研究機関の研究者や教育機関の教員として、将来活躍することを⽬指す、意欲ある⼈材
選抜の基本方針
⼝頭発表、学業成績証明書等より、志願者の能⼒や資質を総合的に評価する。
入学までに身に着けて欲しい教科・科目等
英語及び専⾨分野に関する専⾨的基礎科⽬の学⼒を⾝につけておくことが必要である。
【物質化学専攻】
化学の広範な分野に対する興味と教養ある社会⼈・国際⼈としての⾃覚を有し、真理の探究や化学技術の創成に挑戦する強い⽬的意識と意欲を持ち、新たな課題を⾃ら⾒出し解決できる能⼒と柔軟な創造⼒をもつ⼈材を求める。
求める人材
物質化学専攻は、化学および関連分野に関する専⾨的知識を備え、広い視野と⾼い倫理観を持ち、主体的に⾼度な研究を展開できる⼈材の養成を⽬的としている。これにより、修了後は⾃⽴した研究者として⾃らの研究課題を⽴案し、最先端の研究に挑んでいくことのできる⼈材の養成を⽬指す。
以上のような観点から、本専攻は次のような⼈を求める。
1. 化学に関する確かで豊かな知識と論理的思考⼒に基づいて課題に取り組める⼈材
2. 化学および関連分野に⾼い関⼼を持ち、学問に邁進できる⼈材
3. 先端科学の発展とその実⽤化に向けた柔軟な応⽤⼒を持つ⼈材
4. 化学的知識をもとに社会を牽引していく⾼い志を持つ⼈材
選抜の基本方針
物質化学専攻では、アドミッション・ポリシーに適合する⼈材を選抜するために、研究計画書および修⼠学位論⽂の内容等について⼝述試験を⾏い、化学に関する知識、論理的な思考⼒および研究遂⾏能⼒、意欲等を総合的に評価する。
⼊学までに以下の知識および能⼒を⾝につけていることが求められる。
・有機化学、無機化学、物理化学など化学の基礎的知識
・⾃⾝の専⾨分野の研究推進に必要な専⾨的知識
・実験結果に基づいて⾃⾝の研究を遂⾏するための論理的思考⼒
・⾃⾝の研究を対外的に発表するためのプレゼンテーション能⼒
【機械科学専攻】
高度で革新的な機械システムの創成という観点から機械工学に関連する基盤及び先端科学技術に高い関心とものづくりへの熱意を持つ入学者を求める。
求める人材
(1)機械科学に関連する学術分野、または産業技術を対象に、自ら課題を発掘・設定し、課題を解決し、社会実装を目指す人
(2)機械科学分野における技術革新を先導しようとする意欲のある人
(3)機械科学分野とは異なる理工学の学術研究分野を取り入れ、新たな研究分野を創出しようとする意欲のある人
選抜の基本方針
博士論文基礎力審査であるQualifying Examination(QE)による審査、もしくは提出資料に基づく口頭試験で入学者選抜を行う.QE審査では、機械科学の基礎知識・学力と社会実装に向けた意欲や機械科学に関する基礎知識を問う筆記試験を問い、口頭試験では、コミュニケーション能力や本専攻入学後に取り組みたい課題研究の内容や課題遂行のための計画書、提出書類等について諮問をする.それらを総合的に判断し、合否を決定する。
入学前に必要な基礎学力
機械系における基礎力学(材料力学、機械力学、流体力学、熱力学)に加え及び、加工学や制御工学など、機械系全般に必要とされる基礎科目.加えて、機械工学分野における応用科目(例えばロボット工学や設計工学、生産システム工学、機械材料学など).また、応用数学・応用物理(複素関数論、微分方程式論、システム工学、最適化、量子力学など)の知識もあることが望ましい。
【フロンティア工学専攻】
社会の発展を支えてきた各工学分野の学術的・技術的知見の追求のみならず、多様な分野の知識、技術を取り入れることによってイノベーションを牽引し、新たな分野を創造して、人類の生活の向上・維持のみならず、地球環境全体の未来につながる保全に貢献する教育者、研究者、技術者となることを志す人材を求める。
求める人材
1.高度な数学・物理学の知識に基づく応用力を有する人
2.電子機械、機械工学、化学工学、電子情報工学の各分野における深い知識と、これら全般にわたる基本的な知識を備える人
3.専門分野の知識、技術を融合して発展させることへの強い熱意を持つ人
4.技術者としての高い倫理観と、国際的に交流、発信するためのコミュニケーション力を有している人
5.融合的な先端技術を開発、牽引することで、未来社会を開拓し、人類社会の持続的発展と国際社会に貢献しようとする意欲に満ちた人
選抜の基本方針
博士論文基礎力審査であるQualifying Examination(QE)による審査、もしくは提出資料に基づく口頭試験で入学者選抜を行う.QE審査では、電子機械、機械工学、化学工学、電子情報工学の各分野における学力と社会実装に向けた意欲を問う筆記試験を問い、口頭試験では、コミュニケーション能力や本専攻入学後に取り組みたい課題研究の内容や課題遂行のための計画書、提出書類等について諮問をする.それらを総合的に判断し、合否を決定する。
入学までに身に付けて欲しい教科・科目等
数学、物理学を工学に活用する能力.機械工学、電気・電子・情報工学、化学工学いずれかの分野の高度な専門知識に加え、これらの分野全般にわたる基本的な知識
【電子情報通信学専攻】
自然科学研究科電子情報通信学専攻は、電気電子工学、情報通信工学の各学問分野およびこれらを含む学際領域の専門分野に関連した科学技術の多様な展開に適応し、世界をリードする豊かな創造性と高い研究開発能力を身につけた技術者や研究者を育成することを目的とする。この目的を達成するために、次のような人を求める。
(1) 電気電子工学、情報通信工学をより深く学習、研究する意欲を持ち、最新の専門知識を学ぶために必要な基礎学力を有する人
(2) 持続的発展可能で高度に情報化された未来社会の創造に貢献し、我が国はもとより世界のリーダーを目指す人
(3) 次世代の高度な科学技術を確固たる倫理観と責任感を持って主体的に発展させ、次代を担う気概と意志を持つ人
(4) 広範な知識とコミュニケーション力をもとに異分野と連携しながら地域社会や国際社会における諸問題に対して主体的に解決していく意欲を持つ人
選抜の基本方針
これまで行ってきた研究内容と成果、及び入学後の希望研究計画に関する口述試験により、専門知識と研究能力、研究者としての素養を総合的に判断する。
入学前に必要な基礎学力
電気工学、電子工学、情報工学、通信工学、またはこれらの分野を含む学際領域の何れかの分野における基礎的な専門知識と研究・開発経験を必要とする。
【地球社会基盤学専攻】
自然科学研究科地球社会基盤学専攻は、環境の世紀ともいわれる 21 世紀に、地球の成り立ちを解明するスキルをもつ人材、 或いは最先端の工学技術をもちいて、多様な地域社会の未来を探求する幅広い局面における高い専門性と学際性をもつ人材を育成することが、社会から期待されています。そのため、当専攻では、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーをふまえて、下記に示すような人材を求めます。
自然科学研究科地球社会基盤学専攻では、地球の成り立ちを理解し、最先端の工学技術をもちいて、多様な地域社会の未来を探求する幅広い局面における高い専門性と学際性をもつ国際的な研究者、技術者、 イノベータ起業家を目指す学生を求めます。 とくに、地球環境の科学的解明、 或いは地球環境と調和した持続可能な未来社会をデザインする教育・研究に従事する意欲や、変化する地球システム・環境に対応したレジリエントかつカーボンニュートラルな自然共生型社会システムの創生に関心があることなどを重視します。
選抜の基本方針
環境デザイン学専攻は、学力検査(口述試験)及び学業成績証明書により、環境デザインの専門分野に関する高度な専門知識、課題設定及び解決に関する志願者の能力や資質を総合的に評価します。
入学前に必要な基礎学力
専門分野に関する高度な専門知識、研究遂行における課題設定・解決能力、及び専門的な研究討論が可能なコミュニケーション能力が必要です。
【生命理工学専攻】
理学・工学の専門知識を活かした基礎研究および応用研究を通して、人類文明と科学の持続的発展に貢献し、新分野を切り拓く学術的探求心に富む学生を求める。特に、生物・海洋・物資を主たる研究対象とし、広い視野を備え、生物科学、海洋生物資源学、バイオ工学に関する高度な専門知識・課題解決能力・探求心を持ち、国際的視野を持ったリーダーとして影響力のある創造的技術者、科学者、教育研究者を目指す意欲的な学生を求める。上記の学生像に基づき、一般選抜(学内進学者向けの
博士論文研究基礎力審査(Quality Examination、 QE)含む)と社会人特別選抜を行う。
求める人材
入学者の修得しておくべき知識等の内容と水準を以下の通りとします。
(1) 博士前期課程の教育・研究を通して、専門分野において研究を遂行できる十分な学力を身につけており、論理的に思考する能力をもっていること。
(2) 国際会議やシンポジウム等において、研究活動の成果を発表するだけでなく、国内外の研究者と議論のできる語学力とコミュニケーション能力を身につけていること。
選抜の基本方針
学力審査(口述試験)および学業成績証明書により、志願者の専門知識、および、それを活用し課題を設定・解決する資質を問う。これに加えて、専門分野における研究討論能力を審査し、総合的に評価する。内部進学者については、原則、博士論文研究基礎力審査(QE)による評価をもって選抜を行う。
入学までに身に付けて欲しい教科・科目等
分子生物学、細胞生物学、発生生物学、遺伝学、進化学、生化学、微生物学、生理学、環境化学、生態学、水産増養殖学、水産化学
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
自然科学研究科では、各専攻ごとに教育課程編成方針を定めています。
各専攻ごとの教育課程編成方針については、本学自然科学研究科Webサイトで確認してください。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
自然科学研究科では、各専攻ごとに学位授与方針を定めています。
各専攻ごとの学位授与方針については、本学自然科学研究科Webサイトで確認してください。