学部・研究科等ごとの目的
⼈間社会環境研究科は,⼈間社会環境における諸問題に関して⾼度な教育研究を⾏い,この領域における国際⽔準の教育研究拠点として,現代的課題に対応できる独創性豊かな知的⼈材を養成することを⽬的とする。
博⼠前期課程は,博⼠後期課程の基礎となる専⾨的な教育研究を⾏い,独創性豊かな⼤学教員及び研究者を⽬指す者を育成するとともに,専⾨的実務能⼒を備えた⾼度専⾨職業⼈並びに深い知識と学際的な興味を持って企業・⾃治体,地域社会等に貢献する⼈材を養成することを⽬的とする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
【人文学専攻】
1.求める人材像
人文学専攻は,人間科学,歴史学,言語・文学,文化資源学に関する特定領域又は横断的新領域について,基礎知識と基礎学力を有し,新しい問題の発見と解決に必要な思考力・判断力・表現力等を持ち,主体的に周囲と協働して学ぶ学生を求めます。また社会の諸課題に向き合い,今日の研究技術を学ぶことで課題解決に挑戦する意欲をもち,そのための基礎的学力を備える学生を求めます。研究者をめざす学生だけでなく,様々な分野での専門的職業人を目指す学生,留学生や社会人を積極的に受け入れます。
2.入学に際し必要な基礎学力
入学を志す学生は,志望する専攻プログラム(専門分野)において学ぶ専門的知識の理解に必要な当該分野の基礎知識,および専門的研究を進めるために必要な基礎的技術を身につけていることが求められます。一般にそれは,志望する研究分野に関する学士課程レベルの専門知識,関連知識,研究技術です。
なお,公認心理師養成プログラムに入学する学生は,公認心理師法第1条の2に定める大学における公認心理師となるために必要な科目を履修し,その単位を修得済(見込み含む)であることを前提とします。
また,データプライバシー・エキスパート養成プログラム(人文学)に入学する学生は,統計及び調査の基礎知識を修めていることが望まれる。このため,統計調査士資格,又は社会調査士の資格認定科目を履修して社会調査士(キャンディデイト)を取得済であることが前提とします。
【経済学専攻】
1.求める人材像
経済学専攻は,地域社会や国際社会が抱える諸問題に対し,強い問題意識をもつ人々の中でも特に経済学あるいは経営学を中心とする領域に関心をもつ者,またはこれらの学問領域に関連して社会や文化,歴史等のあり様に関心をもつ者を求めます。また社会の諸課題に向き合い,今日の研究技術を学ぶことで課題解決に挑戦する意欲をもち,そのための基礎的学力を備える学生を求めます。理論的・実証的研究能力の向上を目指す日本人学生・留学生,社会人としての経験に即した課題に対し経済学あるいは経営学の知見を応用することによって解決策を探ろうとする専門的職業人,実務家も大いに歓迎します。
2.入学に際し必要な基礎学力
博士前期課程においては,自らの研究テーマを設定し最終的に論文を執筆し審査に合格することが最終目標となります。そのため経済学専攻では,経済や経営に関する事象を理解分析できる基礎知識と論文作成のための論理展開,文章構築能力および語学力を身につけていることが望まれます。
また,データプライバシー・エキスパート養成プログラム(人文学)に入学する学生は,統計及び調査の基礎知識を修めていることが望まれる。このため,統計調査士資格,又は社会調査士の資格認定科目を履修して社会調査士(キャンディデイト)を取得済であることが前提とします。
【地域創造学専攻】
1.求める人材像
学士課程教育で培った基礎的な地域創造力を伸ばし,地域社会の多様な諸問題に対応できる力を習得する意欲を持った者を受け入れます。また,職場や地域社会で感じている各種の地域的課題を客観的・学術的に捉え直し,専門的・学際的な知見から問題解決に役立つ知識と方法の習得を目指す社会人,日本における地域課題とその解決について学び,母国の地域創造のリーダーとして働く意欲を持った外国人留学生を受け入れます。
2.入学に際し必要な基礎学力
・研究対象とする検討課題について,地域社会への高い関心と深い探究心を持って,明確に把握している。
・研究対象とする検討課題について,専門的に学修する研究分野・領域の基礎的知識を身につけている。
・地域の現状を正確に把握するために必要とされる調査分析に関する基礎的な能力を身に付けている。
・多角的かつ批判的に物事を捉える能力を養うため,関連する多分野の文献・図書を購読し,幅広い教養を身に付けている。
・地域に暮らす人々を理解し,繋がり,合意形成を築くための,基礎的なコミュニケーション能力を身に付けている。
【国際学専攻】
1.求める人材像
外国語コミュニケーション能力をいっそう高めながら,国際社会の諸問題や異文化への強い関心と,実践的な外国語の運用能力を有する人を求めています。
国際関係・地域研究コースでは,国際政治経済,各地域の文化や歴史等の専門知識の習得を志す人を求めています。
日本語教育・日本文化研究コースでは,日本語による豊かなコミュニケーション能力を有し,日本語,日本文化およびその教授法に関する基本的知識を備えている人を求めています。日本語教師経験を有する社会人や外国人留学生も積極的に受け入れます。
また,「デジタル国際コース」のデータプライバシー・エキスパート養成プログラムにおいては,上記に2コースのいずれかの素養にあわせて,社会の諸課題に向き合い,今⽇の研究技術を学ぶことで課題解決に挑戦する意欲をもち,そのための基礎的学⼒を備えた学⽣を求めています。
2.入学に際し必要な基礎学力
論文執筆のための文献検索や資料収集のための基礎的能力を必要とするとともに,学部での卒業論文執筆経験を基礎とした論文執筆のための基礎学力を必要とします。
国際関係・地域研究コースでは,さらに以下のような基礎学力を必要とします。
・学部レベルの勉学・研究により他民族・異文化の理解のための探求,実地体験をし,国際社会の諸問題について批判に耐えうる見解を有している。
・国際関係業務について貢献しうる知識・能力を有している。
・外国人と十分な意思疎通ができる実践的な外国語の運用能力を有している。
日本語教育・日本文化研究コースでは,さらに以下のような基礎学力を必要とします。
・日本語学,日本語教育学,あるいは日本文化学の基礎的な知識を有している。
・日本語教育分野では,日本語教授法の知識と基本的な運用力を有している。
・当コースの勉学に必要なレベルの英語力を有するとともに,外国人留学生については,日本語能力試験N1(旧1級)合格レベルの日本語力を有している。
デジタル国際コースでは,統計調査士資格を取得済みであること,又は社会調査士の資格認定科目を履修し,社会調査士(キャンディデイト)を取得済であることを前提とします。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
本学大学院人間社会環境研究科Webサイトを参照してください。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
本学人間社会環境研究科WEBサイト各専攻内の「学位取得要件」を参照してください。