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共生システム理工学研究科(修士課程)

 
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教育研究上の目的と3つの方針

学部・研究科等ごとの目的

■環境放射能学専攻
 環境放射能に関連する諸課題に対応するため,人工および天然放射性核種の環境中の動態を解明し,計測,モニタリング計画,制御,予測,評価などに中長期的視点で総合的に取り組むとともに,それを環境防護,予測評価,環境修復,廃炉, 中間貯蔵,浄化などの課題解決ならびに学術の発展に積極的に挑戦しようとする強い意欲を持つ人を対象として,柔軟な思考力,分析・観察力などを総合的に評価し,本専攻に相応しい人材を育成することを目的とする。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

【環境放射能学専攻(修士課程)のアドミッション・ポリシー】
○ 教育目標と求める学生像
環境中にある放射性核種は,大気や水の循環,生物の活動などにより,その形態を変えつつ環境中をダイナミックに移動し,それを支配する因子は,放射性核種自身の物理的・化学的性質に加え,気象条件や土壌の性質,動植物の生理生態学的な特性など多岐にわたります。したがってその解明には,生態学,生物学,地球科学,現象数理学,化学,物理学,機械工学,電気工学などのさまざまな学問分野の知識を横断的に理解するとともに,俯瞰的に考察することが必要です。
これまで人類は,大気圏核実験や事故等によって人工放射性核種の環境放出を経験していますが,その影響については未解明な部分が多くあります。また,近年の高度な工業製品の開発に不可欠であるレアメタル等の天然資源の開発などに係る天然放射性核種の管理も,重要な課題となってきています。
環境放射能学専攻では,こうした課題に対応するため,人工および天然放射性核種の環境中の動態を解明し,計測,モニタリング計画,制御,予測,評価などに中長期的視点で総合的に取り組むとともに,それを環境防護,予測評価,環境修復,廃炉,中間貯蔵,浄化などの課題解決ならびに学術の発展に積極的に挑戦しようとする強い意欲を持つ人を対象として,柔軟な思考力,分析・観察力などを総合的に評価し,本専攻に相応しい人材を選抜します。
本専攻には3つの分野があり,それぞれ以下のような研究を通して,専門的な知識・技術・技能,実践的な知識運用・課題解決能力,および多元的な視点から事象をとらえようとする姿勢を育成しています。いずれかに興味があり,自分に適合していると考える学生を求めています。
[生態学分野]
生態学,生物学,およびそれらを基礎とする放射生態学分野の研究
[モデリング分野]
地球科学,現象数理学,およびそれらを基礎とする放射能モデリング分野の研究
[計測分野]
化学,物理学,機械工学,電気工学,およびそれらを基礎とする放射能計測分野の研究
○ 入試の際に求める知識・技能・意欲
環境放射能学という学際的な学問体系の枠組みの中で,新たなる未知の課題に対応できる実践的な力を有する専門職業人となるための,カリキュラム・ポリシーに示した科目群の履修と修士論文研究の遂行ができるための要件として,以下に掲げる知識,技能,意欲を有している学生あるいは社会人を求めます。
・理工系大学の学士課程までに獲得する基礎的な知識
・柔軟な思考力,理解力,応用力,および表現力
・現代社会の課題解決に多様な人々と協働して取り組む意欲と,学習・研究に対する主体性

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教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

環境放射能学専攻は、生態学、生物学、地球科学、現象数理学、化学、物理学、機械工学、電気工学などさまざまな学問分野を背景とする人材に対して、環境放射能学という学際的な学問分野に対応できる力を有する人材を育成するため、環境放射能学に関する俯瞰的知識ならびに実習を含む専門的教育を提供する。
また、専攻としての専門的学習目標を明確化するため、生態学、モデリング、計測の3分野を設ける。
各分野では、専門科目群を「基礎領域-深化領域」の2段階に区分し教育課程を明確化した上で、大学院課程での専門職業人育成の核となる多くの科目群を用意する。

さらに、環境放射能学に関する実践的な力を有する専門職業人を育成するために、福島というフィールドならびに海外機関との協力関係を生かし、福島、チェルノブイリ等において実際に行われている環境放射能研究に参加してその手法を習得するために、基礎領域の中に野外演習を核とする「実践科目」を実施する。
基礎領域(共通科目・実践科目)において環境放射能に関する全般的・俯瞰的な事項を学んだ上で、深化領域(応用科目と講究科目(修士論文研究))で環境放射能に係る専門分野の深化を図る。基礎領域ならびに深化領域の具体的な内容は以下の通りである。また全科目を通して、表現力や対話力、英語力の育成を目的とした討論形式の授業時間も十分に設定する。

[基礎領域]
共通科目において、環境放射能に関する基礎的な知識を学ぶ。また、実践科目において、福島、チェルノブイリ等で実際に行われている環境放射能研究・調査を体験することにより、共通科目で学んだ知識の活用について総合的・実践的に学ぶ。
[深化領域]
応用科目において、生態学、モデリング、計測の各分野の応用的な知識の深化を図る。また、講究科目(修士論文研究)において、専門分野に関する課題解決方法の主体的な探索に基づく研究を行い、その成果を修士論文として取りまとめるとともに、審査委員に対して発表する。審査にあたっては、研究テーマ設定の意義と明確性、関連研究の十分な調査・引用、研究方法の適切な選択、結果の解釈の妥当性、論理的な論述展開、新規性ないしは有用性、倫理基準の遵守について評価する。

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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

本専攻は、人工および天然放射性核種の計測、モニタリング計画、制御、予測、評価などに中長期的視点で総合的に取り組むことができ、環境防護、予測評価、環境修復、廃炉、中間貯蔵、浄化などの分野に貢献するとともに、その知見を社会の課題解決に活用できる人材と実践的な力を有する専門職業人を育成する。修士課程では、以下の姿勢・知識・能力の修得を求める。
1.環境放射能学というさまざまな学問分野を背景とする学際的枠組みの中で、従来の学問分野の枠組みにとらわれず多元的な視点から事象をとらえようとする姿勢と、研究発表等において異分野の専門家と対話できる能力。
2.当該分野における課題解決に必要とされる、専門的な知識・技術。
3.専門的な知識・技術を具体的な課題解決に実践的に活かす能力。
4.専門的な知識・技術や研究成果を他者に的確に伝える能力。
また、学位授与にあたって専門分野毎に要求する具体的な知識や能力は以下の通りである。
[生態学分野]
生態学、生物学、またはそれらを基礎とする放射生態学分野の研究を通して得られる専門的な知識・技術・技能および、実践的な知識運用・課題解決能力。
[モデリング分野]
地球科学、現象数理学、またはそれらを基礎とする放射能モデリング分野の研究を通して得られる専門的な知識・技術・技能および、実践的な知識運用・課題解決能力。
[計測分野]
化学、物理学、機械工学、電気工学、またはそれらを基礎とする放射能計測分野の研究を通して得られる専門的な知識・技術・技能および、実践的な知識運用・課題解決能力。

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