看護学研究科

本研究科の教育理念は、「看護職者としての倫理観と広い視野を持ち、高度な看護実践能力を備え、看護の課題を科学的に探究し、地域や社会の発展に寄与できる人材を育成する。また、これらを通して将来の看護学研究者の基盤となる能力を持つ人材を育成する」である。
この教育理念と、中央教育審議会答申「新時代の大学院教育－国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて－」（平成 17年５月）の提言を踏まえ、前述の教育目標に掲げる看護人材の育成を目指す。このため、本研究科の教育課程には、「研究コース」と富山県の現状や医療現場のニーズを踏まえた老年看護の高度実践看護師教育課程である「専門看護師コース」の２つのコースを設ける。
「研究コース」は、基礎的な研究能力及び教育力を有する看護職者を育成する。
「専門看護師コース」は、複雑な健康問題を有する患者に卓越した直接ケアを提供するとともに、患者・家族に起きている問題を総合的に捉えて判断する力と広い視野を持って、専門看護分野の専門性を発揮しながら、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の６つの役割を果たし、施設全体や地域の看護の質の向上に努める専門看護師を育成する。高齢化率が高く、医療・介護ニーズの高い75歳以上人口の増加が続く富山県の現状や医療現場のニーズなどを踏まえ、老年看護学を専門分野とする。