看護学研究科

本研究科の教育理念は、「看護職者としての倫理観と広い視野を持ち、高度な看護実践能力を備え、看護の課題を科学的に探究し、地域や社会の発展に寄与できる人材を育成する。また、これらを通して将来の看護学研究者の基盤となる能力を持つ人材を育成する」です。教育理念に掲げる人材を育成するため、教育目標を次のとおり設定しています。
１．看護職者としての倫理観と広い視野を持ち、高度な看護実践能力により、個人・家族・人々の健康な生活とQOLの向上に貢献できる人材を育成する。
２．多職種・多機関との連携・協働においてリーダーシップを発揮できる人材を育成する。
３．国際的な保健医療に関心を持ち、併せて地域や社会の保健医療福祉の課題解決に向けて主体的に取り組める人材を育成する。
４．問題意識をもって看護現象を分析し、論理的・科学的に探究できる能力を持った人材を育成する。
５．看護職者として生涯にわたって自己研鑽し続ける専門職としての高い意識を持った人材を育成する。
本研究科の教育課程には、「研究コース」と富山県の現状や医療現場のニーズを踏まえた老年看護の高度実践看護師教育課程である「専門看護師コース」の２つのコースを設けています。
「研究コース」は、基礎的な研究能力及び教育力を有する看護職者を育成します。
「専門看護師コース」は、複雑な健康問題を有する患者に卓越した直接ケアを提供するとともに、患者・家族に起きている問題を総合的に捉えて判断する力と広い視野を持って、専門看護分野の専門性を発揮しながら、実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究の６つの役割を果たし、施設全体や地域の看護の質の向上に努める専門看護師を育成します。高齢化率が高く、医療・介護ニーズの高い75歳以上人口の増加が続く富山県の現状や医療現場のニーズなどを踏まえ、老年看護学を専門分野としています。