教育学研究科（博士課程(後期)）

【教育課程編成の方針】
　共同学校教育学専攻（博士課程）では、学校教育の臨床的研究に関する幅広い知識と理解に基づき、学校教育が直面する諸課題に対応し得る能力並びに教員養成系の学士課程・教職大学院を含む大学院課程における高度な教員養成または教育委員会における教員研修等を遂行し得る能力を獲得し、我が国の教育課題解決と新しい時代の教育に寄与する質の高い教員を養成する大学教員や教員研修の専門家等を養成するために、以下のような教育課程を編成する。
　・学位論文に関連する個別の研究課題を研究することにより臨床的研究能力を培うための課題研究科目
　・学校教育及び教員養成に関わる諸課題についての理解を深めるとともに、学校教育に関する臨床的研究並びに教員養成に携わるために必要な知識とスキルを獲得させ、課題研究科目を方法論的側面から支える共通科目
　・臨床発達教育科学・臨床教科学における諸課題を把握し、その研究方法論を理解することにより、実践的諸課題を研究するために必要な先進的かつ多様な知見を獲得させ、課題研究科目を内容論的側面から支える分野科目

①課題研究科目
　学位論文に関連する個別の研究課題を探求することにより臨床的研究能力を培うためのものであり、教育課程の中心位置づけられている。
「発達教育科学特別研究Ⅰ～Ⅲ」「教育学特別研究Ⅰ～Ⅲ」のいずれかを履修する。
②共通科目
　学校教育及び教員養成に関わる諸課題についての理解を深めるとともに、学校教育に関する臨床的研究並びに教員養成に携わるために必要な知識とスキルを獲得させ、課題研究科目を方法論的側面から支えるもの。
学校教育学の基礎を学ぶ基礎共通科目、教育現場への参画を通して研究課題を焦点化するための臨床共通科目、各自の研究課題に教員養成の視点を加味するための応用共通科目から構成され、全て必修となっている。
③分野科目
　臨床発達教育科学及び臨床教科学における諸課題を把握し、その研究方法論を理解することにより、実践的諸課題を探求するために必要な先進的かつ多様な知見を獲得させ、課題研究科目を内容論的側面から支えるもの。
「地域教育課題研究」（必修）を「分野コア科目」として位置づけ、臨床発達教育科学や臨床学の各分野に沿った分野科目を履修する。

　共同学校教育学専攻（博士課程）では、学校教育が直面する諸課題に対応し得る能力並びに教員養成系の学士課程・教職大学院を含む大学院課程等における高度な教員養成、または教育委員会における教員研修等を遂行し得る能力を獲得する。
　本専攻において、所定の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けて作成した学位論文の審査並びに最終試験に合格し、臨床発達教育科学もしくは臨床教科学に関わる学校教育の諸課題についての研究を自立的、独創的に遂行する資質・能力を有すると認められた者に博士（教育学）の学位を授与する。